くちzuさむ

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ヘルプ 心がつなぐストーリー

2016年10月13日 | 

キャスリン・ストケットの「ヘルプ・心がつなぐストーリー 上・下巻」を読了しました。2012年に映画も上映され、人種差別問題を取り上げた良作でした。物語は、1960年代のアメリカ南部の田舎町が舞台です。作家志望のスキーターは、心優しいヘルプ(黒人家政婦)に育てられ、いつしか黒人差別に疑問を持ち、ヘルプたちの体験談(告白)を本としてまとめ上げ、大きな波紋を呼ぶことになります。この作品は、20代の白人女性スキーターと、50代のヘルプ・エイビリーン、そして30代のヘルプ・ミニーとい三人の視線から綴られています。上巻では、物の見方や感じ方にギャップを感じるスキーターとヘルプの二人ですが、物語の後半では、一体感、すなわち『心のつながり』を強く感じることができます。映画よりも、人種差別に対する描写がリアルで、特に下巻はハラハラ・ドキドキの連続です。今でこそ、告白本や暴露本は当たり前の世の中ですが、半世紀前のアメリカ南部では、匿名でさえ命がけの行為だったのです。さて、問題の人種差別は、まだまだ解決することもなく、アメリカでは白人警察官による無抵抗の黒人への射殺事件が後を絶ちません。日本でも、ヘイト・スピーチという外国人への攻撃も現実としてあるのです。私は、人種差別は【いじめ】と深く共通していて、それは誰の心にもある【心の闇】だと思います。この心の闇を打ち払うのが、人としての成長であり、大袈裟に言えば人類の進歩なのではないでしょうか。そうした心を育むためには、こういった本や映画を鑑賞することは、とても必要なのです。本を読まれる時間がなければ、是非、映画もご覧ください。

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