菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

鼻を咲かせて。    『ペネロピ』

2010年01月22日 00時00分45秒 | オレは好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第196回

 

『ペネロピ』(2006)
 
 
原題は『PENELOPE』。ペーネロペー、ペネロープとも書かれるギリシャ神話の登場人物の一人。
英雄オデュッセウスの妻で、トロヤ戦争で夫の留守中に大勢に求婚されるが、20年間孤閨(こけい)を守った、とういう貞淑さで有名。


スタッフ。
監督:マーク・パランスキー
製作:リース・ウィザースプーン/スコット・スタインドーフ/ジェニファー・シンプソン
製作総指揮:ロビン・グリーンスパン/ダニー・グリーンスパン/アンドリュー・モラスキー/クリスチャン・アーノルド=ボイテル/ディラン・ラッセル/マイケル・ロバン/クリス・カーリング
脚本:レスリー・ケイヴニー
撮影:ミシェル・アマテュー
特殊メイク:スコット・ストッダード
プロダクションデザイン:アマンダ・マッカーサー
衣装デザイン:ジル・テイラー
編集:ジョン・グレゴリー
音楽:ジョビィ・タルボット
 
 
出演。
クリスティナ・リッチ
ジェームズ・マカヴォイ
キャサリン・オハラ
ピーター・ディンクレイジ
リチャード・E・グラント
サイモン・ウッズ
ロニ・アンコーナ
レニー・ヘンリー
リース・ウィザースプーン アニー
ニック・フロスト
 
 

物語。
イギリスの名家、ウィルハーン家の一人娘として生まれたペネロピ。
彼女の鼻と耳はなんと豚のそれだった。
ウィルハーン家に古くから言い伝えられてきた恐ろしい呪いが、現実となって彼女に降りかかってしまったのだった。
これにショックを受けた母ジェシカは、世間の好奇の目を遠ざけたい一心で、ペネロピを死んだことにしてしまう。
以来、屋敷から一歩も外へ出ることなく成長したペネロピ。
そして18歳となった彼女は、真実の愛が呪いを解くと信じるジェシカによってお見合いをさせられる。
しかし、次々と現われる求婚者たちも、ペネロピの顔を見た途端、恐怖に駆られて逃げ出してしまうのだった。
それから7年、ウィルハーン家が必死に守ってきた秘密はついに破られ、記者レモンはスクープ写真を狙って、名家の落ちぶれた青年マックスをペネロピのもとに送り込む・・・。


キャッチ・コピー
好きになりたい。
豚の鼻を持って生まれてきた私は夢見ていた──
恋することを。




監督・脚本のマーク・パランスキーはこれが長編デビュー作。
それで、独特のファンタジー感を成し遂げたのは感嘆。
音楽の使い方、色彩の妙など見るべきところも多い。
ペネロピの強さや、悪役でありながらプロの哲学が垣間見える記者の役の造詣なども魅力的です。


なにより、驚嘆させられるのは、豚鼻でさえも似合ってしまうクリスティーナ・リッチの顔の懐の深さなんですが。


西洋丸出しなのに、東洋人が手を入れたようにさえ思える、繊細なファンタジー。
コレのミュージカル版と観てみたいなぁ。






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