菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

死後二重。 『君はひとりじゃない』

2017年08月09日 00時00分05秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1136回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 

『君はひとりじゃない』

 

 

 

 

最愛の人を失った深い悲しみを抱えたまま、互いに心を通わすことも出来なくなった父と娘が、霊と交信できる風変わりなセラピストによって、自らの心の傷と向き合い始める姿を、オフビートなタッチで描いたポーランド製異色コメディ・ドラマ。

 

2015年のベルリン国際映画祭にて、銀熊賞(監督賞)を受賞した。

 

 

出演は、『トリコロール/白の愛』のヤヌシュ・ガイオス、『カティンの森』のマヤ・オスタシェフスカ。

そして、本作が女優デビューとなるユスティナ・スワラ。

 

 

監督は、『ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』のマウゴシュカ・シュモフスカ。

 

 

 

 

物語。

検察官のヤヌシュは妻を亡くして5年ほど経った。

あれ以来、喪失感から感覚が鈍くなり、舌も麻痺して、味の濃いものを食べ、肥えていた。凄惨な死体の検分でもまるで商品を扱うようになっていた。

娘のオルガも、愛していた母の喪失から立ち直れず、心を病み、摂食障害を患い、奇妙な行動とり、父を嫌い、心を閉ざしていた。

セラピストのアンナは、精神病院で働きながら、霊能力者としても活動していた。

ある日、トイレで倒れているオルガを発見したヤヌシュは、彼女を精神病院へ入院させる。

そこで、オルガはアンナのセラピーを受けることになる。

ヤヌシュはオルガの様子を確認しに来た時、アンナから呼び止められ、亡き妻がメッセージを伝えようとしていると言われる。

 

脚本は、マウゴシュカ・シュモフスカ、ミハウ・エングレルト。

 

 

 

 

 

出演。

ヤヌシュ・ガイオスが、父のヤヌシュ・アトネー。

ユスティナ・スワラが、娘のオルガ。

マヤ・オスタシェフスカが、セラピストのアンナ・マオ。

 

 

 

 

 

スタッフ。

製作総指揮は、ランブロス・ジオタス。

 

撮影は、ミハウ・エングレルト 。

 

編集は、ヤツェク・ドゥロシオ。

 

 

 

 

 

妻の死で感覚が鈍くなり太った父と摂食障害になった娘がセラピスト兼霊能者と出会うオフビート・オカルト・コメディ。
ベルリン映画祭で銀熊(監督)賞を受賞。
30年後の『シックス・センス』をコメディにしたよな設定に北欧的灰色の笑い、スローなようでサクサクなテンポ、それはどっちな二面性、奇妙な踊りに波長合う人にはガッチリバッチリ。
病のおとぼけリアルがスパイス。
親密な秘密の心地よさよ。
見える、見えない、どっちもあるさ、と受け入れて、どうせなら、隣の君と大声上げて、ささやきに耳を傾けたい波蘭作。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『CIALO』。
英語題は、『BODY』。

どちらも『死体』、『遺体』の意味。

でも、映画本編に出るタイトルは、『BODY/CIALO』。

邦題はいつもの抒情寄り。

おいらは、『きみはそこにいたい?』を提案したい。

2015年の映画です。

 

 

 

 



上映時間は、90分。
製作国は、ポーランド。
映倫は、G。

 

 

 

 

受賞歴。

2015年のベルリン国際映画祭にて、銀熊賞(監督賞)をマウゴシュカ・シュモフスカが、受賞。

2015年のポーランド映画祭にて、金獅子賞(作品賞)をマウゴシュカ・シュモフスカが、最優秀映画俳優賞をヤヌシュ・ガイオスが、最優秀デビュー俳優賞をユスティナ・スワラが、最優秀音響賞をKacper HabisiakとMarcin JachyraとMarcin Kasinskiが、受賞。

2016年のポーランド・フィルム・アワードにて、作品賞、監督賞をマウゴシュカ・シュモフスカが、最優秀男優賞をヤヌシュ・ガイオスが、最優秀女優賞をマヤ・オスタシェフスカが、受賞。

 

 

 

 

 


キャッチコピーは、「父と娘の止まった時間が動き出す <愛と再生> の物語。」

そのままなんで、もうちょっとユーモアの部分を入れて欲しかったな。 

 

 

 

『ヒア アフター』、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を思い出しましたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

検察官だから、死の診断はしないのね。

最初の首つりした男はあっけにとられて追わなかったのか、それとも幽霊になったが巡査にしか見えなかったのか。

 

ラストは、二つの解釈ができる。

一つは、うまくいかなかったこととそのマヌケさに自分たちの状況を冷静に受け止めた。

もう一つは、部屋のスピーカーが鳴り出して、あの曲に母のメッセージを受け取った。

見える人と見えない人の話なので、観たあなたの資質に合わせて、受け取ってねという優しさ。

どっちでも、父娘はお互いを見れるようになったのは変わらない。

 

 

 

 

 

 

 

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