【俺は好きなんだよ】第860回は、『殺人の告白』(2012)
英語題は、『CONFESSION OF MURDER』。
『殺人者の告白』ですね。
上映時間: 119分
製作国: 韓国
映倫: PG12
スタッフ。
監督: チョン・ビョンギル
脚本: チョン・ビョンギル、イ・ヨンジョン、ホン・ウォンチャン
撮影: キム・ギテ
音楽: キム・ウグン
出演。
チョン・ジェヨン (チェ・ヒョング)
パク・シフ (イ・ドゥソク)
キム・ヨンエ (ハン・ジス)
チョ・ウンジ (ガンスク)
オ・ヨン (ドヒョク)
チャン・グァン (TV局長)
チェ・ウォニョン (テソク)
キャッチコピーは、「私が殺人犯です――」
物語。
1990年、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。
捜査を担当するチェ刑事は、あと一歩のところで犯人を捕り逃したうえ、顔に深い切り傷を負ってしまう。
やがて事件から15年が経過し、ついに時効が成立する。
その2年後、もはや法で裁かれることのなくなった犯人が、事件を詳細に記した告白本を出版、社会に衝撃が走る。
男の名はイ・ドゥソク。その美しい容姿がさらに人々の注目を集め、瞬く間に人気者となる。
それを苦々しく思いながらも、何も出来ずに怒りを募らせるチェ刑事。
一方、犯人への復讐を誓う被害者遺族たちは、ドゥソクの誘拐を計画する。
国中を震撼させた連続殺人事件の犯人が、時効成立後に手記を発表し、メディアの注目を集めたことから巻き起こる予測不能のストーリーをスリリングに描き出したサスペンス・アクション。
主演は、『彼とわたしの漂流日記』、『黒く濁る村』のチョン・ジェヨン。
『家門の栄光』、『検事プリンセス』などのTVドラマで活躍してきたパク・シフが、不敵な美青年犯人役でスクリーン・デビューを飾った。
監督は、これが長編2作目のチョン・ビョンギル。
多少、後半は典型的になってしまうが、3つの要素で飽きさせない、娯楽性の高いサスペンス。
アメリカ映画のよくできたB級を韓国風味できっちりと仕上げた感じ。
逆にリメイク感があるというか。
バトル・アクション、カーチェイス、チーム戦おの捻った面白さ。
裏が弱い分、二度目の干渉が逆に表面的になってしまう。
韓国映画界の充実が、こういう佳作を生み出すのだろうなぁ。
これで、どちらかというと中規模作品なのだから。
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追記。
日本リメイクが決まったが、オチを知っていると、かなり別の楽しみで見る羽目になるが、日本だと小規模の公開だったので、知らない人も多いだろうから関係ないのか。
韓国版にない裏を知ってからあえて見たくなる裏読み出来る二度目の鑑賞の楽しみがあるといいなぁ。