5月に入ったことだし、
久しぶりにブログでも更新してみましょうか。
大学なのに…中学生レベル6割!?
「ついに、ここまできたか…」
九州地方の私立短大に勤める講師はそう言って、しばし言葉を失った。“日本語が通じない現実”に直面したのは昨年秋のことだった。
「ほかの人に比べると話し好きです」「思いやりがある方です」…このような簡単な文章を記した紙を学生に渡し、イエスかノーで答えてもらった。外向性や協調性などを診断する性格検査だ。
「質問を理解したうえで答えないと正確な結果が出ないので、漢字に読み仮名をふり、分からない言葉は質問するように伝えた」と講師。
間もなく20人ほどの学生のうち、数人が手を挙げた。
「『怠惰』って何」
「『まごまごする』ってどういう状態?」
想定内の質問もあったが、就職を控えた女子学生が発した言葉には耳を疑った。「骨が折れる仕事は嫌です」という文章を指さし、「『骨折する仕事』が嫌なのは当たり前。違う意味があると思ったので…」と首を傾(かし)げたのだ。
「全員の前で、それぞれの意味を伝えたが、多くの学生が説明に聞き入っていた。手を挙げたのは数人でも、実際分からない人はもっといたでしょう」と、この講師は推測する。
“兆候”は数年前からあったという。講義中の指示や就職活動のアドバイスを、なぜか全く逆の意味に取り違えてしまう学生が目についていた。
「履修登録の説明書が読み取れないので新年度のオリエンテーションが成り立たなくなっていた。基本的な語彙(ごい)力がないために、英語ならぬ日本語の理解力やリスニング力が落ちている」
日々学生に接している講師の実感だ。
often訳しても…「しばしば」って?
学生の日本語の間違いや語彙力低下に戸惑う大学関係者は少なくない。
関東地方のある私立大学では数年前から、日本語表現法の講義内容が様変わりした。毎回、学生に漢字テストを課すようになったのだ。中学・高校レベルの問題ばかりだが、空欄が目立つ答案が多いうえに、「診談」(診断)、「業会」(業界)といった誤字も目立つ。
「日本語表現法は、より良い表現を身につけるために『描写の際の視点の絞り方』などを教える講義。だが、最近は義務教育で身につけるべき表記や語彙、文法すら備わっていない学生が多いため、従来のやり方では授業が成り立たない」と、担当の准教授は話す。
影響は他科目にも及ぶ。「英和辞典の訳語を説明するだけで時間が取られてしまう」。この大学で英語学を担当する教授は嘆く。
英文解釈の講義で学生に「often」の意味を調べさせても、「しばしば」はもちろん、「頻繁に」といった訳語が理解できない。「『よく~する』ではどうか、と聞いても、『よく』は『good』の意味としてしか認識していない学生すらいる」(教授)
独立行政法人メディア教育開発センターの小野博教授(コミュニケーション科学)が平成16年、33大学・短大の学生約1万3000人の日本語基礎力を調べたところ、国立大生の6%、私立大生の20%、短大生の35%が「中学生レベル」と判定された。昨年度の同様の調査では、中学生レベルの学生が60%を占める私立大学も現れた。
今年度、センターが開発した日本語基礎力を調べるプレースメントテストを利用する大学は57大学3万2000人(見込み)にのぼる。3年前の4倍を超す勢いだ。
小野教授は「『(大学)全入時代』が到来し、外国人留学生と同等か、それ以下の日本語力しかない学生が出てきた。言葉の意味を学生に確認しながらでないと講義が進められない大学も少なくない。テスト利用校の急増ぶりに、大学側の危機感が表れている」と語った。
こうした現象は大学生に限ったものではない。
6月に第1回日本語検定を開く東京書籍が昨年、約60の企業に日本語をめぐる問題についてヒアリングをしたところ、深刻な悩みが次々と寄せられた。
問題は「敬語が使えない」「違和感のある言葉遣い」といったレベルにとどまらない。
オペレーターが日本語で書かれた取り扱い説明を理解できず、機械を故障させた▽社員が送った言葉足らずの電子メールが取引先を立腹させ、受注ができなくなった…。日本語力不足が実害を生むケースもあった。
検定事業部の萩原民也(たみや)さんは言う。
「大人から子供まで、想像以上に日本語のコミュニケーションがうまくいっておらず、『日本語で日本文化を伝えるのは難しくなっているかもしれない』とこぼす経営者すらいた。正しい使い方を再確認する時期に来ているのかもしれません」
早期の英語教育の必要性を指摘する声が少なくない。だが、その是非を論ずる前に、母国語である日本語力の低下を深刻に受け止めた方がよいかもしれない。学校現場で、企業で「失われゆく日本語」を懸念する声が広がり始めている。その現状と対策の動きを報告する。
自分が言葉遣いに気をつけ始めて、
間違った言葉遣いを聴くと「おいおい」って思うことがなきにしもあらず。
バイト語っていうの?
「こちらスパゲッティになります」とかいう類の間違いを聴くと、
自分も気をつけなくっちゃって思うけれども、
通じるんだからそれでイイじゃんという気がしなくもない。
大学の留学生と話している時はボディーランゲージでもなんでもいいから通じればオッケー。
って思うけれども、
同時に、
文法がしっかりとした日本語を話さないと留学生は理解してくれないんじゃないか。
って思う。
外国人が使う英語の会話表現を日本人が理解しにくいように。
グローバルな時代においてあらゆる言語が折衷していくのは避けられないことだけれども、
母国語をそのまま後世に伝えて生きたいって気持ちもある。
昔の人達も同じことを思った人はいるだろうけど、
紫式部に代表される古典的敬語も今はチョロチョロだもんな笑。
上の記事は「最近の若者は…」的なお話ですね。
若者が上手く日本語を使えていない。
そう感じるコトは多々あるけれども、
そういう最近の若者に対して注意をすることができない大人も大人なんじゃないのか、
と。笑
コンビニや飲食店で働いているバイトの言葉遣いを注意してあげられる人は、
店長ら社会人の先輩ですからね。
もしくは若者の社会化を促す先生方。
「若者は…若者は…」という前に先輩方も考える必要があるんでしょうね。
社会の維持のために。
※ちなみに上の記事の一番最後には、
「今回取り上げている本」として『日本語検定公式模擬・練習問題集』の宣伝がされてました。
あれ、
もしやこの記事自体が販売戦略なんじゃないでしょうね?笑
記事があって本を紹介するならばイイけど、
本があって記事を書くとなると…笑