あんかつ先生月に吠える

月のあばたに対して色々感じたこと書いてみます。

野菜工場は農業冒涜!?

2009-04-16 20:29:00 | 農作物
畑で冬の間、編みを被せ、育てた夏キャベツの苗を植え替えて、家へ帰り、

8日の読売新聞夕刊を見てビックリ

政府が野菜や果物を天候の影響を全く受けない、室内で栽培する「野菜工場」を

今後三年間で150ヵ所に増やし、生産量も約五倍に引き上げる。

一工場十数億円かかるが工場跡地や耕作放置地、空き店舗等を活用更には新たな

雇用を生み出すとのことで、景気対策の一環としても今後の政策に盛り込むという。

日頃畑に出て、野菜作りは一に太陽、二に水、三に有機・天然の肥料と痛いほど

感じているものにとってはビックリの記事

すでに大手食品メーカーなどでは全国で40工場ほど稼働していて、レタス、トマト、

イチゴ、など生産しているとか

が、待って欲しい、確かにカゴメなどはあちこちにトマト工場を設立、素晴らしい

生産を行い、ケチャップ、ジュースなどを生産・販売していることは聞いている

しかし、自分で自然の気候・気温に左右され、冬には霜にあて、傷みを凌ぎながら造り、

育てた野菜の美味しさ、甘さは今、スーパー・ストアーで買ったものとは全く異なる

栄養価もまた数段にビタミン・ミネラルが多い

つまり、野菜といっても、温室で毎年連作している野菜と輪作を考え、天然肥料を施し、

風や蜂など昆虫に媒体、受粉させて作る野菜とは栄養価も食感も美味しさも全く異なる

例えば温室連作の人参、トマトではビタミンの含有量が全く異なる

だから、今それを補う為にサブリメントの供給広告が花盛りになっている。

兎に角言いたいことは農業は基本的に太陽、天然の土造りが不可欠の要素

それをそれらの影響を受けないで生産する

国民の野菜・果物需要を補うには必要なことは理解できても、それは農業を冒涜する試み

野菜も自然界の気候、病気、害虫と闘って生育して美味しさが成熟される

気候に関係なく野菜ができる栄養価も十分満足され、美味しさも

正に夢物語だが、自然は自然の定理がある。

安易な野菜工場構想は考えものとの感想は棄てられない

そういえば、最近、イチゴ、メロン、スイカなどの高級温室果物もその受粉機能を

受け持つ蜂蜜が養蜂できなくなり、生産量が儘ならない状況にあるという

野菜工場も十分自然の摂理を念頭に置いた計画をと願う

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