一期一会

日々是好日な身辺雑記

千住真理子ヴァイオリン・リサイタル

2016年11月08日 | 日記



紅葉の渓谷巡りから戻った翌日6日(日)にカミさんと娘と千住真理子(こう書いてさん付けすべきか迷う)の
リサイタルに行ってきた。
公人か私人かが判断基準なのだろうがよく分からない。

このリサイタルは上の写真の通り小平市主催なので料金も安かった。
小平市は彼女の所縁の地という事で、師事していた世界的ヴァイオリニスト江藤俊哉氏が
小平市に住んでいて、そこにレッスンに通っていたらしい。
会場のルネこだいらは彼女が高校生の頃に、リサイタルの練習で一人で舞台で演奏し、
それを客席で江藤俊哉氏が一人で聴くというのを9:00から18:00頃までしてたらしい。

演奏前に話すエピソードもなかなか聴かせる。
彼女が使っているヴァイオリンのストラディヴァリウス デュランティも1716年に作られ、
今年が300年にあたると言う。世界に4台しかなく、2億とも3億とも言われるこの名器の
購入に際しては作曲家の次兄明が(任せておけ)と金策に奔走したという兄妹愛のエピソードもあった。

リサイタルは15:00に開演し、途中20分の休憩を挟み17:00過ぎに終わった。
正直なところ、クラシックを聴いて育ったというわけでもなく、
CDもクラシックは15枚くらいしか持ってないので、プログラムに書かれている12曲も
知っているのは数曲だったが、演奏を聴くと(あぁ〜この曲ね、聴いた事がある)という感じだった。
それでも演奏は聴かせたし、久しぶりのヴァイオリンの生演奏は良かった。
同じヴァイオリニストの川井郁子のリサイタルも行った事があるが、
千住真理子のリサイタルは全曲クラシックという点ではプログラム構成が違っていたが、
同じく楽しめた。

12曲の中で唯一日本の曲を演奏したのが(故郷)だった。
彼女はずうっと日本の曲を演奏する事はないだろうと思っていたらしいが、
東日本大震災を体験し、色々考えたという。そんな中で日本の10曲をヴァイオリン用に、
次兄明や6名の作曲家にアレンジを依頼したその内の一曲が(故郷)らしい。

アンコールは(タイスの瞑想曲)と(G線上のアリア)で、どちらも静粛なとでも言うのか、
その演奏を表現する適切な語彙が思い浮かばないが、とにかく心に残る演奏だった。
(タイスの瞑想曲)はYo-Yo Maの演奏が一番のお気に入りなのだが。
この2曲の演奏の後もアンコールの拍手は鳴り止まなかったが 3曲目はなかった。

リサイタルの後は、隣駅の久米川で日本酒を軽く呑んで蕎麦を食べようとなっていた。
私は福井の銘酒(黒龍)がある蕎心庵(きょうしんあん)を勧めたが、
カミさんはもう一軒の(手繰りや 玄治)の方が蕎麦が美味しいと固執する。
 求めているもののウェートが違うのだ。私の方は軽く呑むという日本酒の方に重きがある。
この論争を聞いていた娘がスマホで検索したら(手繰りや 玄治)の方が食べログの方が
ポイントが高く、酒の肴も多そうだとカミさん側に立つ。
2対1では仕方ないと黒龍を諦め、(手繰りや 玄治)にする。







(手繰りや 玄治)は久米川在住の呑み友達から教わった店で、蕎麦の美味しさは
認めるところだが、黒龍と栃木の銘酒(鳳凰美田)はこの時期に呑みたい酒なのだ。
日本酒へのこだわりに、目黒に住む娘が近くに美味しい日本酒の品揃えの店が
あるので今度来てと、フォローめいた誘いがあり、TVでその店も見た事があるが、
飲む時に(もうその辺で)と言う止め役二人と行ったら、銘酒が揃っていても
直ぐストップがかかり、呑めないのでは目黒まで行くのもなぁ・・・。
 まぁ、それも手術前まではそんなストップがかからなかったので仕方ないだろう。

そんな経緯で行った(手繰りや 玄治)の日本酒は宮城の(浦霞)と石川の(菊姫)だった。
蕎麦屋で酒の肴が美味しいかどうかは、卵焼きを食べれば分かるというが、
注文しただし巻き玉子は美味しかった。その他に野菜の天ぷら、チキンロール、
秋刀魚の大葉巻き揚げ、ツブ貝のニンニク炒め、ポテトサラダを食べ、どれも美味しかった。
 何より、蕎麦屋であるが 注文した酒の肴が直ぐ出てくるのが良い。
酒は浦霞3合を3人で呑み、(そのへんで)の声は掛からなかったが、呑めない二人が
頑張って呑んでるように見えたが気のせいか。勿論〆のもり蕎麦は美味しかった。

さて明日はいよいよアメリカ大統領選の結果が昼頃に判明する。
明日は日課の午前中のジョギングも止め、朝からテレビ報道と9:00からの株式市場を見守る。
昨日の5:45からBS7の株式情報番組(モーニングサテライト)を見ていたら、
ロイターの速報でFBI長官のメール問題の捜査終了発言が伝わると、あっという間に
103円だったドル円が104円になった。
マーケットが如何にトランプ大統領の可能性についてリスクオフになっている証だ。
NYダウも371ドル高という大幅高になり、今日の日本市場に期待したが、
日経平均は5円安という様子見のマーケットだ。

FBI長官発言があっても未だトランプ大統領の可能性が残っているという事なのだろう。
BREXITの悪夢があるのでなかなかトランプ大統領の可能性を否定出来ない。
イギリスのEU離脱は無いと思っていたし、それがマーケットの大方の予想だったと思うが、
結果は逆の目が出てしまった。
その結果を受けて6月24日の日本市場は日経平均が1,283円安という16年振りの大幅下げだった。
保有している銘柄も60円安、69円安、153.5円安、134円安という目もあてられない状態だった。
この時は一人でミャンマーを旅行中だった。そして2月9日の918円安という今年2番目の大幅下げの
時はベトナムを旅行中だった。今年は海外旅行中に暴落するという目に2度あった。

それにしてもトランプが何故これだけの支持があるのか分からない。
それだけアメリカの現状が厳しく、格差に対する不満の層が多いという事なのだろう。
政策らしい政策も語ってないし、メキシコ国境に壁を作るというのも不法移民を防ぐ
という点では分からない事もないが、他は支離滅裂な話ばかりだ。
TVは切り取って報道するという事を割引いたとしても大統領の器ではない。

何より、女性蔑視発言や身体に障害のある記者を揶揄する発言など、
政策以前に人としてどうなんだろうと思う。

トランプ大統領、株価大暴落という、そんな悪夢が起きないように願いながら寝る事にしよう。

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