6章「真夏にプリン」
(2)「到着」
僕らは小屋に到着した。
何年か前まで住んでたこともあって想像よりかは綺麗で大きかった。
電気もまだ通っていて裸電球が玄関を照らしている。
僕らは車を降りて玄関に向かった。
「ブーン」という得体の知れない音がする。
僕らは辺りを見回す。
小屋の近くに小さめの納屋があり、
引っ越しの時に置いていったと思われる家具が無造作に置いてあってそこから聞こえてくるようだ。
コンビニで買ってきた懐中電灯で納屋を照らす。
特に何もない。
「あれじゃない?」
キノシタが指さす方を照らす。
冷蔵庫。
冷蔵庫のモーター音。
『彼女』が電源を入れたのだろうか?
僕は小屋の方に懐中電灯を向けて玄関にまた歩き出した。
周りが静かなので冷蔵庫のモーター音が以上に大きな音のように感じる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
鍵は開いているようだ。
だが、僕が横開きのドアを開けようとしたときにキノシタが僕に手招きをした。
ドアを開けるのをやめてキノシタのいる方へ歩く。
キノシタは窓から中を覗いていて僕も隣で覗いてみる。
暗くて見えずらいが茶の間で横になっている女の人とその脇には見覚えのあるアコースティックギター。
『彼女』だ。
ここからでは生きているのか死んでいるのかすら確認できないが、
今、目の前にいるのは間違えなく『彼女』だということは確認できる。
僕らは力が抜けてそのまま下に座り込んでしまった。
(2)「到着」
僕らは小屋に到着した。
何年か前まで住んでたこともあって想像よりかは綺麗で大きかった。
電気もまだ通っていて裸電球が玄関を照らしている。
僕らは車を降りて玄関に向かった。
「ブーン」という得体の知れない音がする。
僕らは辺りを見回す。
小屋の近くに小さめの納屋があり、
引っ越しの時に置いていったと思われる家具が無造作に置いてあってそこから聞こえてくるようだ。
コンビニで買ってきた懐中電灯で納屋を照らす。
特に何もない。
「あれじゃない?」
キノシタが指さす方を照らす。
冷蔵庫。
冷蔵庫のモーター音。
『彼女』が電源を入れたのだろうか?
僕は小屋の方に懐中電灯を向けて玄関にまた歩き出した。
周りが静かなので冷蔵庫のモーター音が以上に大きな音のように感じる。
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鍵は開いているようだ。
だが、僕が横開きのドアを開けようとしたときにキノシタが僕に手招きをした。
ドアを開けるのをやめてキノシタのいる方へ歩く。
キノシタは窓から中を覗いていて僕も隣で覗いてみる。
暗くて見えずらいが茶の間で横になっている女の人とその脇には見覚えのあるアコースティックギター。
『彼女』だ。
ここからでは生きているのか死んでいるのかすら確認できないが、
今、目の前にいるのは間違えなく『彼女』だということは確認できる。
僕らは力が抜けてそのまま下に座り込んでしまった。