医師でありジャズジャーナリストの小川隆夫氏は親しみを感じる方で、結構その著作も呼んでいるけれど、ショップでこの本をちょっと立ち読みしてやろうと思ったら、しっかりフィルムにくるまれていた。2,000円だしてまでは買わないと思っていたら、いつもの図書館に入ったので数週間待って借りてきた。
ジャズメンの才気と、そのスタイルとかエピソードをまとめたもので、早死順、25歳のスコット・ラファロが最初で、78歳のアルフレッド・ライオンまでの23人、そのうち女性歌手のビヴァリー・ケニーさんとトロンボーンのフランク・ロソリーニという人はしらなかったから知っていたジャズマンは21人でした。
そのうち12人は亡くなった状況は解っていたのがこの本をかわなかった理由だけれど、ラファロにしろクリフォード・ブラウンにしろ、リー・モーガン、アイラーともう少し詳しい状況が書かれている良かった。
小川さんがニューヨークに在住去れていた頃のミュージシャンとの思いでなどが書かれてこれはやはり読んでよかった。そうだよね、マイルスなんかは、小川さんのことを「マイ・ドク」と読んでいたからそこらへんは前にも呼んでいるけど必読かもしれません。ジャコとの思い出は初めてで悲しい。
なんだか、遅かれ早かれみんな死んじゃうんだよなという思いが、著者自身が生死をさまよう大病と持病もちという生への達観と相成って、亡くなったミュージシャンたちの逆の生き様が結構あっけらかんとして楽しい。