JAZZ最中

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ジャズ好きチェリストに Elegy / Æon Trio

2017-05-20 20:04:54 | 聞いてますCDおすすめ


マンドリンとチェロとベースという変則トリオを聞いたけど、チェロとベースにピアノというこれも変則なトリオのアルバムがあったから買ってみた。
DVDのケースと同じサイズにした凝ったデザインのアルバムは、2014年にオランダで立ち上げられた〈TRPTK〉というレコード・レーベルからのリリースです。
解説があったので引用すると、レーベルのホームページにレーベルの意図が書いてあるそうです。
商業主義に先導されることなく録音の質のスタンダードな在り方を高めていくことよって、アーティストの音に対する姿勢や生み出された音楽のエモーションをなるべくそのまま聴き手に伝えていき、商品としての交換価値に集約されつつある音楽からその芸術的価値を救い出していくという目的があるようだ。
なんか難しそうなところはありますが、動でしょうか。
チェロのロシア生まれの女性マヤ・フリードマンと日本人女性ピアニスト小橋敦子は初めての出会いです。ベースのヴァン・デル・フーヴェンはヨーロピアン・ジャズ・トリオで弾いている人で、このグループ一寸馬鹿にはしていたけれど、上手いです。



他にもマイケル・デル・フェローや幾つかのアルバムでベースを弾いていて、職人的うまさがある人でした。



アルバムは3つ折りで広げていくと手の込んだというかとても気を使ったデザインでアルバムの雰囲気を表しています。



上質なプレゼントをもらった感じになるの、ちょっと聞いてこれはという感じになったからです。



1曲目がなんとカーラ・ブレーの曲、チェロのアルコが切なげに歌い始める曲はもうこの始まりだけでぞくぞくします。すぐにベースのソロとそこへピアノのメロディ、このカーラの曲美しい。チェロを弾くジャズファンもジャズの好きなチェリスト(こっちの方がかっこいい)も少ないだろうけれど、そのような方には一押しの1曲です。
2曲目は"旅立ち”っていうのタイトル名のグループの曲。低い方のチェロ音を使ったメロディが、ちょっと和風なところもあって、思いを秘めた決して明るい旅立ちじゃないけれど一つの切り替えと言うような感じ。
3曲めはベース・ソロからのゲイリー・マクファーランドの曲、これも美しいメロディをチェロがひきついで、バックは低いベースのピッキングとちょっと漂うようなピアノの音たまりません。
4曲目はチェロのインプレからはいるようですが、曲はガブリエル・フォーレの"Lamento””哀歌”と呼ばれている様におもいますが、かなり譜面にない演奏して良質のジャズのインタープレーという感じの仕上がりです。
5曲目はピアノの小橋さんがかいたチェロのマヤに捧げた曲でチェロの小品と言う感じ。
6曲目少しアブストラクトなピアノからのインプロではじまるのはオーネット・コールマンの"ロンリー・ウーマン”チェロが引き継いで東欧哀歌てきなメロディのあと後半あのメロディをチェロで弾きだすあたり凄い、これは上手い。ジャズ・クラシックとか考えずに、フォーレのときもそうですが、メロディは彼女たちの素材なのだと感じます。だから切れ目なく続く7曲目も"ロンリー・ウーマン”の別バージョン、これがまた違う悲しい女で、うん悲しい。こっちの方がもうすこし年を重ねた人のよう。
8曲目はアントニオ・カルロス・ジョビンの"Luíza”をもちろん甘くなどしない、浮遊感漂う美し演奏。このトリオチェロに主旋律を多くもたせて、ピアノはそのに淡く絡むようにすがたをみせ、ベースは常によりそうようにいる感じで、チェロ、ベース、ピアノって好きな楽器の集まりじゃないか。
9曲目もタイトルは"草笛”なつかしいようなピアノのメロディと葉の震えるようなチェロに何とも心がおちつきます。
10曲目がタイトル曲のジョン・ウィリアムズの"Elegy”、YO-YO MAもジョン・ウイリアムスのオケと演奏していました。オケとは違った落ち着き。
11曲目はふたたびジョビンの曲、このグループチェロの一寸音戸弾く目の部分を上手く使う選曲が多いよう。
そういう意味でかないカラーは統一されたアルバムで12曲目も"家路”というオリジナルでチェロがピッキングにまわって、ベースがアルコ、こちらも和風の香りがするのは女性ピアニスト特有の感性でしょうか。
最後がデニー・ザイトリンの曲、チェロでやはりゆったりとエンディングです。
久しぶりに興奮して全曲紹介にしました。ピアノとベースがジャズ発音なのでジャズの分類ですが、チェロの効いたジャズ。
ヨーロッパのしっとりとした静謐感がある素晴らしいアルバム。上質感などでECMを思い描きますが、とても聞きやすく耳に心地よい、ある一線を弾いて個性を分かった素晴らしいレーベルが登場したと思います。

Elegy / Æon Trio

Maya Fridman: Cello
Atzko Kohashi: Piano
Frans van der Hoeven: Double Bass

1.Útviklingssang [Carla Bley]
2.Tabidachi (Departure) [Æon Trio]
3.Gary’s Waltz [Gary McFarland]
4.Lamento [Gabriel Fauré]
5.Blues for Maya [Atzko Kohashi]
6.Lonely Woman, Act I [Ornette Coleman]
7.Lonely Woman, Act II [Ornette Coleman]
8.Luíza [Antônio Carlos Jobim]
9.Kusabue (Grass Whistle) [Æon Trio]
10.Elegy [John Williams]
11.Zingaro [Antônio Carlos Jobim]
12.Ieji (Returning) [Æon Trio]
13.Quiet Now [Denny Zeitlin]
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2 コメント

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即注文しました。 (baikinnmann)
2017-05-21 02:45:21
monakaさん こんばんわ
良いアルバムのご紹介ありがとうございます。
小橋さん大好きなのですが、こちらは知りませんでした。
"LUJON" "WALTZ FOR DEBBY"などのアルバムもお気に入りです。
彼女はアムステルダム在住のようですね。
"Æon Trio "さっきYouTubeで動画を見つけさっそく聴いています。
https://www.youtube.com/watch?v=RBbprAbpt5I
ときどきですが (monaka)
2017-05-22 16:51:59
baikinnmannさん、こんにちはmonakaです。
私は小橋さんははじめてでした。個性をもったピアニストですね。
時々ですが唸るようなアルバムにあいますね。

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