JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

2007年のウォルターL Quartet Live / Gary Burton

2009-05-31 17:33:31 | 聞いてますCDおすすめ


実はパット・メセニーにたいしてそれほど強い思い入れはありません。
ECMでゲーリー・バートンのグループに参加したアルバムも持っていません。このアルバム、その意味では飛び上がるほど驚きませんでしたが、なんと5曲目“Walter L”ちょっと聴いて即購入です。
この曲を最初に聴いた39年前、それまでJAZZは良く聴いていても、ちょっと次元の違う高いものと感じていました。
この曲を聴いて、音楽は同じ次元に存在することを感じたのです。以来ずっとJAZZは身近な存在でこの年まで来たわけで、2007年に新しい演奏が聴けること、不思議な気持ちと感慨です。
3曲目は大好きな“Falling Grace”、いろいろなバージョンでずっと出会ってきた曲、S・スワローのベースソロのラインがうれしいし、各人つぼを知り尽くした演奏です。
4曲目も懐かしい時代のキースの曲、ニュー・カルテットというアルバムは持っていませんが、この曲は知っているのです。
5曲目が“ウォルターL”で、すでに書いてしまいました。メセニーもコリエルの音を意識してくれてうれしい。
このアルバム良いの悪いのと言うより、うれしいという表現になってしまうのです。私の感じるうれしさが、このアルバムにはちりばめられているのです。
私は前半で精力を使ってしまいましたが、メセニーファンは後半のほうで盛り上がるのでしょうか。
8曲目エリントンの選曲はちょっと不思議です。
ミンガスとM・ローチとのアルバム「Money Jangle」に入っていた曲で、メロディは少し覚えていますし、このアルバムローチの個性を覚えています。
11曲目はメセニーのアルバムでも大好きで、繰り返し聞いていたアルバムでしたが、ここではやはりメセニーの魅了が一番です。
このアルバム、メセニーの企画でバートンのカルテットのこれまでの魅力を再演しようというものでした。
メセニーの演奏力やスワローの曲で目的は達成し、ちょっと懐かしJAZZ曲集みたな感がありますが、この人たち常に現役、鋭さは落ちても凄い構成力です。

Quartet Live / Gary Burton

GARY BURTON(vib)
PAT METHENY(g)
STEVE SWALLOW(el-b)
ANTONIO SANCHEZ(ds)

1. Sea Journey
2. Olhos de Gato
3. Falling Grace
4. Coral
5. Walter L
6. B and G (Midwestern Night's Dream)
7. Missouri Uncompromised
8. Fleurette Africaine (Little African Flower)
9. Hullo, Bolinas
10. Syndrome
11. Question and Answer

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6 コメント

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TBさせていただきます (910)
2009-05-31 19:04:39
私はこのアルバムの中で思い入れのある曲といえば、7曲目のパット・メセニーのECMファーストアルバム、「ブライト・サイズ・ライフ」の中の曲でした。ジャズもECMも初体験に近かった時で、しかもお金がないからLPを何度も聴いていた時代だったので。

でも、メンバーからしてもなかなかいいサウンドをかもし出していて、80分近い時間を飽きさせず、聴くことができました。なかなか満足度の高いアルバムです。
こちらからもTBさせて頂きます。 (中年音楽狂)
2009-05-31 20:06:03
monakaさん,こんばんは。

いや~,やっぱり懐かしい曲が多いというのは皆さん一緒でしょうか。しかもこの安定感でやってもらえれば,皆さんそれなりに満足できますよね。この音楽は鑑賞だけでもよいですし,読書の友にもなりうるというのがいいのではないかと思っています。

こちらからもTBさせて頂きます。
良いアルバムでした (monaka)
2009-05-31 21:18:48
910さん、こんにちはmonakaです。
なつかしい曲と安定した演奏でとてもサービスをしてもらった感じでした。TBありがとうございました。
TBありがとうございます。 (monaka)
2009-05-31 21:21:02
音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
このように安心して楽しめるのもいいですね。
TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきます (nary)
2009-06-01 01:04:04
確かにアルバムの前半がバートンで、後半がメセニーという印象でしたね。
わたし的にはサンチェスが活躍している5曲目以降からが特に良かったです。
違いありますね (monaka)
2009-06-01 21:19:56
naryさん、こんにちはmonakaです。
私はバートンなので全般でした。
ヲルターLという曲はJAZZにいかにロックフレーズを入れるかマッチングした曲でした。
その演奏に立ちが変わったのがあの時代でした。
それを2007年になって、そのエッセンスをなぞってくれたのとてもうれしく思いますした。
実はメセニーあまり知らない。

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