美しい立ち居振る舞い NEVER LET ME GO / ROBERT LAKATOS

ROBRT LAkATOSという人のsawano工房２作目で名前は覚えがあったし、店頭で数フレーズ聴いて拾ったけれど、調べてみたら前作はあまり気に入っていなかった。
確か巷では大変評判がよかったし、ピアノが凄くよかったけれど、ベースの弾き方が耳についた私は、記事にそのことを書くのは怖かったのを思い出しました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060708

今作、そのことを忘れて、１分に満たない試聴で、買ってしまいましたがベーシストは同じ人でびくびくして聴くことになりました。
前作同様スタンダードを中心にしたアルバムで、２曲目“NEVER LET ME GO”は陰影の美しくついた演奏です。
３曲目“MY FAVORITE THINGS”知られすぎたメロディですが、丹念に歌わせていくことで、独自のマイ・フェバになったように感じます。
４曲目ではベーシストがソロもとりますが、なかなか良い。安定した演奏で、前作は封をしておこうと思います。
弾き方が似ているので５曲目あたり、だれを感じますが、６曲目、レイ・ブラウンの知ったメロディで張りがでて、だれていってしまうことはありません。
スタンダードを選ぶことが正解でした。
７曲目“THE MORE I SEE YOU”も短くまとめていますが良い演奏です。
キース調でスタンダードを演っているのでキースを聴けばいいといえば、いえるのですが、キースのように研ぎ澄まされたメロディとタイムとは又違い若く、丹精な感じは、この人がヨーロッパの人なのだと感じます。
思い浮かんだ言葉が、立ち振る舞い、ところが正しくは立ち居振舞い。立ったり座ったりするからだの動きで、美しく感じます。


NEVER LET ME GO / ROBERT LAKATOS

ROBERT LAKATOS(P)
FABIAN GISLER(B)
DOMINIC EGLI(DS)

1 ALL OR NOTHING AT ALL
2 NEVER LET ME GO
3 MY FAVORITE THINGS
4 LAST TIME TOGETHER
5 WEAVER OF DREAMS
6 RAY'S IDEA
7 THE MORE I SEE YOU
8 ESTATE
9 WALTZ FOR SUE
10 WHEN WILL THE BLUES LEAVE
11 TILL THERE WAS YOU
12 YOU'RE MY EVERYTHING