手作り+読書+α

→読書には漫画を大いに含みます!!

るろうに剣心 伝説の最期編

2014年09月30日 10時31分19秒 | 映画
タイミングを逃していたのですが、やっと観てきました!
相変わらずの大迫力なので、ぜひとも映画館で観てほしい作品です。

今回の戦利品はパンフレットのみ。
(※パンフ写真の下からネタバレ感想に入りますのでご注意下さい)
制作の方々のお話が載っていて興味深いです。
裏方さんあっての映画なのだな、と感心しきりでした。




さて感想ですが、一言で表すと「ツマラナカッタ」でしょうか。
いや、面白かったんです!
原作での宗次郎の電信「ミエナカッタ」をもじってみただけです。
↑このシーンが削られてしまったことへの抗議も多少混じります。
とはいえ、原作では館内での戦闘だったのが、映画では「煉獄」という艦船で戦うことになっているので削られるのは仕方ないのですけどね。
原作では、剣心はまず宗次郎に奥義「天翔龍閃」を放っていたのです。
その秘密を志々雄に報告するはずが、「ミエナカッタ」となってしまい、でも流石は志々雄様、そこから奥義の正体を見破ってしまう…となるはずが。

原作に忠実である必要はないし、原作にこだわって逆に変になられても嫌なので、そこは問題ないのですが。
しかし中途半端に原作通りにされると、初めて観る人は「??」となるんじゃないかと思います。
宗次郎が剣心との戦いの途中から、体がついていけなくなったり感情が混乱してきたりするのですが、そこに説明がないので分かりにくそうでした。

そうかと思うとだいぶ端折られていたり。
志々雄配下の十本刀も全員きちんと戦っていないのが心残りです。
だったら十本にしなくてよかったのに、と思っていたらそれについてはパンフに色々書いてありました。が、やはり半端感は拭えず…。
十本刀の中で、廃仏毀釈の被害者で政府を恨む安慈さんが好きなのですが、「二重の極み」という技はただの強いパンチになっていました。
左之助との交流も単なる対戦だし。残念。クローズアップされただけいいのかもですが。

何がいけないって、師匠との絡みが長すぎたんです!
大事なのは分かるけど、そこをもう少し短くして、その分の時間を他へ回してほしかった。
『京都大火編』のラストシーンをかっさらった「謎の男」は、剣心の師匠で福山雅治氏でしたとさ。
ハマリ役でよかったとは思います。無駄に野生の色気を振りまいておられました。

あとは陰気な横槍男・蒼紫様もいけませんね。時間使わせてましたね。
まあ仕方ない。
剣心との戦闘シーンは、師匠にコテンパンにされて実はそんなに強くないんじゃ…!?という疑惑の持ち上がりかけた剣心の面目躍如に必要でしたからね。
いやいや、他にも大事な理由があったかも。

そして一番不要というかしっくりこないシーンが、剣心の「市中引き回しの上斬首」という「茶番」です。
「人斬り抜刀斎は死んだ!」ということを周知するためとはいえ、長くてしかし地味めです。
やるならもっと派手にやればいいのに。
実際には首を刎ねる予定じゃなかったから、「茶番」の目撃者は多すぎてはいけない、という深慮でしょうか?
しかしこのシーン、原作左之助及び左之助ファン(私だ)が哀れではないかと。
左之助は幕末に「赤報隊」(実際にあった集団)に属していたという設定で、慕っていたお頭を政府の裏切りで処刑されてしまったという過去を持っているのです。
なので映画では刑場に駆けつけた左之助が柵越しにわーわー言ってましたが、原作左之助なら絶対に柵を壊してましたよ!
…と涙に暮れてみたり。

よかったところは…志々雄様が笑っちゃうくらい強くて、戦闘シーンが圧巻だったこと。
強豪達を千切っては投げ斬りつけては蹴飛ばし、と単なる殺陣じゃない戦闘は、リアルで面白かったです。
あの包帯スーツであの動き、藤原竜也氏はすごい人です。
演技もよかったですし。いつもより声が低くて心底怖い人になってました。
モチロン佐藤健君もすごかったのですが、彼は完璧に剣心になっていて、人間離れした動きをしててもそれが普通に見えてしまうという。
他の俳優さんたちも自然で浮いている人がいなくて、とてもよかったです。

結論:『るろうに剣心』3作は夢に似ています。
急にポエムを語りだしたのではなく。
現実ではありえないようなこともあるけど現実の延長上にはありそうで、そして夢を見てる間は特に疑いはしない、というあたりが。

さて、映画も見終わりましたし、原作マンガ一気に読み返しますか!

そしてまたじっくり映画を見直したい!

信玄餅カントリーマアム

2014年09月29日 23時23分39秒 | グルメ
山梨限定の桔梗信玄餅味をお土産でいただきました。



桔梗信玄餅とはまず、きなこに埋まった求肥のおもちに黒みつをかけて食べる土産物和菓子です。
これを桔梗屋監修でカントリーマアムに仕立て上げた一品。
ホワイトチョコチップ入りですが、ちゃんと黒みつ・きな粉も入っています。

普通のカントリーマアムより硬めでおいしいです。
最初に食べたときは、キャラメル味?とか思ったのですが、2個目はきなこ&黒砂糖な感じでした。
結論:かなり好き(*^^*)

ばらかもん10&はんだくん2

2014年09月27日 23時28分39秒 | 
ヨシノサツキさんのマンガ

『ばらかもん』の表紙は「初心に返って」先生&なるです。

秋も深まってきた島で、先生は灯油のストーブをゲットした!
先生のことだから、点火できないとか灯油を注ぎ足せないとか一騒動あるかと思ったのですが、すんなりクリア。
しかし両親が島に来るという難問が持ち上がる。
尊敬しているのだが近寄り難い父、かなり面倒なひとである母、加えて桐恵さんという濃ゆい新キャラまで登場。
更に驚きの話が持ち上がる…!


大先生(先生の父)は本当にすごい書道家らしいです。
そして先生は「若き天才書道家」という触れ込みだったはずが、親の七光りとか言われています。
曰く、努力の天才。

現実でも親子だけど師匠と弟子という関係はなかなか複雑なものがあるようですが、半田親子も例に違わずで打ち解けない感じだったようです。
それが今回、川藤氏の怪我の功名でいい話が載っています。

羨ましいとか思ってしまいますが、誰かに認められるほどの努力をしてないのに、安易にいいな~とか思ってはいけませんね。
報われる保証がないのに努力を続けられる人は素晴らしいです。
見習いたい。


『はんだくん』の方は相変わらずの、学校の変わり者半田清とゆかいな…ちょっとアブナイ仲間達☆のお話です。
こちらは脱力して読めます。

海うそ

2014年09月24日 10時32分53秒 | 
梨木香歩・著

人文地理学の研究者:秋野は九州の遅島にフィールドワークに赴く。
独自の修験道の霊場としてかつて名を馳せた遅島だったが、昭和初期の現在、寂れてしまっている。
小さな島ながら山道で隔たれているせいか、集落によって家屋の様式が違っていたり、植生・生物の分布も多様である。
修験道とは別に「モノミミ」という土着の信仰もあったらしい。
明治維新後の神仏分離令からの廃仏毀釈の暴力が振るわれた跡を辿りながら、当時のことに思いを馳せる。
許婚・両親・ 恩師を立て続けに亡くし、空っぽとまではいかなくとも何か欠けたような己の存在も時々省みながら。
結局、最後の何かが足りない気がして論文を完成させないまま50年が経ち、縁があって開発の波の押し寄せる遅島を再び訪れる。


タイトルの「海うそ」は遅島の言葉で蜃気楼のことを指します。
他にも「うそ越え」など、小説の中でも未解決な言葉が出てきます。
「遅島」は実在しませんが、現実にあった地理誌を読んでいるかのようです。
この傾向は梨木さんの他著『冬虫夏草』でも見受けられますが、こちらの方がリアリティ大です。

フィクションですが、失われた自然や損なわれた文化を非常に残念に感じます。
現実に同じことがあったわけですからね。
しかし開発に感傷だけで反対するわけにもいきません。
その土地に住む人にとっては、便利になったり過疎化が解消されたりするのは喜ばしいことでしょう。
やるのなら敬意を払わなくてはならない、と本著は言っています。(たぶん)
リニアは本当に必要なんですかね?

廃仏毀釈は近代の焚書坑儒といったところでしょうか。
本当にひどかったようですね。
『るろうに剣心』のマンガで廃仏毀釈に怒る元仏僧が登場してまして、中学生の身にもズシンときたことを覚えています。
(この方、映画3作目にも出てくるはず。早く観に行かねば…)
アフガニスタンのバーミヤン石仏破壊の映像と共に脳に刻まれた苦い思い出です。
日本各地であんな感じだったのでしょうか。
『るろ剣』には他にも明治維新に対する様々な不満が描かれていて、とても勉強になります。
しかし維新を断行しなければ外国に乗っ取られていたかもしれず、簡単に賛否を唱えることはできません。
歴史を学ぶことは本当に大切なのだと実感する日々です。

アナ雪ぬりえ第2弾

2014年09月23日 16時21分58秒 | 手作り


エルサがシンデレラ、アナがラプンツェルのコスプレをしているところです。
母に「ショートカットのラプンツェル?」と言われてしまいましたが、アナです。
そばかすを描けばアナらしくなりそうですが、失敗する予感しかしないのでやめました。(ラプンツェルもそばかすあるし)
頬をりんごくらい赤く塗ればアナになるでしょう。
ラプンツェルはもう少し細面な気もするし…。今度描いてみよう。

柄でもないとぬりえとしてはさみしいばかりなので、エルサのドレスには雪模様を、アナの方もスカートに唐草模様を入れてみました。
姫は雪模様をカラフルに塗り分けていて、花火のようできれいです。
今度はアイメイクもいい感じなので仕上がりが楽しみです♪

アナと雪の女王のぬりえ

2014年09月20日 23時40分02秒 | 手作り
姫が水疱瘡でヒマしているので、ぬりえを作ってみました。



アナの眉がおかしくなってしまいました…(-_-;)

で、私の作品。アナと虹の女王。


次に姫の作品。

アナとオラフは上手に塗れてます。
エルサは…京劇!


アナ雪待望の続編では、エルサが京劇に挑戦します!?的な。

やり直すと言って2枚目に移った姫ですが、目がもっと怖くなったので、ハロウィン仕様に路線を変更。

大胆な色使いと躊躇のなさに脱帽です。

蔦重の教え

2014年09月16日 09時46分21秒 | 
車 浮世・著

江戸時代の敏腕プロデューサー:蔦重(つたじゅう)こと、蔦屋重三郎から学ぶ人生訓を小説仕立てにしたもの。

依願退職を勧められ、ヤケ酒の挙句に吉原のお稲荷さんで立ちションをしたところ、バチが当たったのか江戸時代にタイムスリップしてしまった武村竹男。
色街吉原のお歯黒ドブにはまっていたところを助けてくれたのが蔦重であった。
なぜか若返って20代になっていた武村にタケと名付け、どうやら拾ってくれるらしい。
未来から来たことを信じてくれたが、その内容を教えるなと言う。
理由は、先が分かっていると面白くないから。
釈然としないながらもタケは蔦重の日本橋にある店で働き始める。
そうして蔦重から商売の心得や人生の指標を学び取っていく。


メタボ中年おじさんの愚痴から始まったので最初は面白くなかったのですが、蔦重が出てきて話が動き出したら止まらなくなりました。
江戸の風習や生活も学べて面白いです。印刷・宴会・料理などなど。
専門書を読むより、小説の中から知識を得ていくのが一番の勉強方だと思います。(個人的に)

蔦重は喜多川歌麿を絶賛売り出し中なので、歌麿さんも重要人物として登場します。
歌麿と言えば美人画で有名な浮世絵師。代表作は「ポッピンを吹く女」
その他にも枕絵(春画の一種ですな)で有名だったそうで、吉原に出入りしていることもあって、下ネタ多めです。
↑海外での評価が高いようです。日本も春画を見直し始めているっぽいですが。

「教え」の内容は、「物事を逆から考える」「進言は素直に聞く」「三方向から見る目を持つ」など、特に目新しくないものが多いですが、これが江戸中期からのメッセージかと思うと有難みが違います。
なにせ歌麿の他にも写楽・葛飾北斎なんかを売り出したお人ですからね。
とりあえず「人は得意なことで失敗する」「恩送りをする」あたりを意識していきたいと思います。

オマケ:TSUTAYAは蔦重の子孫とかではなく、創業者のお祖父さんが蔦重にあやかって付けた屋号を、これまたあやかって使ったのだそうです。
お陰で?大きな会社になりましたね!

ディズニーハロウィン突入

2014年09月11日 23時36分51秒 | 手作り
9/8からハロウィン期間に入ったそうですね。
最初と最後の1週間は大人も仮装OKだとか。
(USJは年中OKらしいですが。だから高価なハリーのマントや杖が売れるというわけで。)

姫がアナの戴冠式のドレスを着ていくそうなので、急遽手直しをするはめになりました。
このまま行くとポロリポロリで破廉恥王女なので…(^^;
オフショルダーにもしたいということで、透明のストラップを付けました。
それでもまだ上半身がブカブカなのですが。
早く申告しないのが悪い!(手直しして着ていくという話を今日聞いたのです。行くのは明日なのに!)
今日はこのあと裾上げもしなくてはなりません。
ちょうど床くらいの丈なので、地面を擦って擦ってボロボロにして帰ってきそうなのです。
泣きます。私が。
なので自分のために夜なべですよ…(-_-;)

大阪お土産集

2014年09月09日 11時12分47秒 | 旅行
ハリポタ攻略法を頑張りすぎて、お土産のことを忘れてました。



まずはハリー・ポッター。
トランク入りのお菓子は朝行ったときに買ったもの。昼には売り切れてました。ラッキー♪
右の、各寮の旗印(?)缶もカッコいいです。
それと籠入りヘドウィグのストラップ。かわいいです!



お次は定番スヌーピーとエルモ。
ハロウィングッズが出始めていて、フランケンなスヌーピーがいい感じです。
棺桶クッキー、もちろん缶が目当てです。
スヌーピーのバス仕様ショッピングバッグ(有料)に入れてもらい、スヌーピー尽くしとなりました。





ここで攻略法追加!
⑧お土産を入れる袋を持参すべし。
USJは再入場ができない上に、買い物をすると紙袋に入れられるので、早々とお土産をゲットしてしまうと邪魔になります。
最後に買えばいいのですが、売り切れが懸念されるものは入手しておきたいですよね。
大小様々な手提げは有料で、ちょうどほしかった!というわけでなければエコバッグを持っていった方が良いでしょう。
普通のコインロッカーの他に、出し入れ自由なものもあるようです。空いていれば、ですが。


さてここからは大阪土産となります。
阪急梅田店限定の、グランカルビーとバトンドール。
前者は塩とバターを購入し、チーズとイチゴを入手した友人と1袋交換しました。
高級カルビー、肝心のお味は…まあおいしいけど苦労して手に入れたいという程ではないかな。
高級プリッツの方も無難にバターとメープルにしました。以下同文。メープルがおいしいです。



そしてサントリーの山崎蒸留所のクッキー。
抹茶には白州、キャラメルショコラには山崎が入っています。
あんまりお酒な感じはしないですかね。
以前食べたロイズの山崎コラボ生チョコの方がおいしかったです。
工場見学をし、山崎と白州のハイボールを試飲させてもらいました。炭酸苦手な私でもおいしく頂けました(^^)




アニマルワールド

2014年09月08日 13時57分00秒 | 芸術
静岡県立美術館で開催していた「アニマルワールド―美術のなかのどうぶつたち」の最終日に行ってきました。

入ってすぐにあった石田幽汀「群鶴図屏風」、目を奪われます。
丹頂鶴をはじめとして5種類描かれているとのことだったのですが、4種までしか見分けられませんでした。
別種なのか雄と雌なのかよく分からなかったので。
しかしとにかく配置が素晴らしかったです。
重なっていてもごちゃごちゃし過ぎず、ずっと観察していたい屏風でした。

そしてすぐ隣にいきなり真打ち、伊藤若沖「樹花鳥獣図屏風」。
こちらはこの美術館の収蔵品で、HPやグッズに使われてますが、初めて本物を拝見しました。
1日中眺めていても飽きませんね!
右隻には白象を中心に虎・馬・猿から獅子・麒麟といった架空の生き物まで色々な動物が描かれ、左隻には鳳凰を中心に様々な鳥達が描かれています。
デフォルメされて可愛らしくなったものや、これは何てイキモノだろう?というようなものもいて、とても楽しいです。
全体を細かな方眼に分けて1マスごと塗り分けるという升目描きの手法がとられていて、西洋のモザイク画のようにも見えますし、デジタルな感じもします。
色使いも斬新!
この絵を発見した人はさぞかし驚いたことでしょう。
同じく升目描きの作品「白象群獣図」も展示されていました。
こちらは全体が黒っぽくて格好いいです。
若沖は他に、墨の濃淡でさらりと描いた「蝦蟇河豚相撲図」などがありました。

風刺画らしいのですが、とにかくかわいい♪

もう1つかわいかったのが、白隠「猿猴捉月図」です。
こちらも墨で1発描きという感じ。
蔦にぶら下がった手長猿が水面に映った月に手をのばしているのですが、無邪気な表情がなんとも言えず。
見るたび微笑んでしまうであろう作品です。

同じく猿の絵で良かったのが、曽我蕭白「猿猴図」。
やはり墨の濃淡で、毛のふわふわ感と手足の皮膚の硬そうな様子が描き分けられていて、美しかったです。
神話に出てきそうな顔つきの猿が上方の蔓に手をのばしています。

筆で1発描きというのはやはりいいですね!
濃淡だけで色が表現できていることも素晴らしい。
それからなんと言っても余白の美!
これらがよく表れていたのが、竹内栖鳳「疎柳寒雀」でした。
雀がちょこんと枝に止まっているだけなのですが、俳句の五七五の潔さに通づるものがあって、感嘆致しました。

残念なことに図録が完売していて入手ならず。
個人蔵のものばかりだったせいか、ポストカードもほとんど売ってなかったです。
上に挙げた作品、ほしかった…(T_T)