山の音
2005-09-08 | 邦画

成瀬巳喜男監督作品の特集をやってることを聞き、「山の音」を観ました。成瀬作品に出演した原節子の役は夫婦生活に疲れた妻の役というのが多いのですが、「山の音」の原節子は美しい。公開年月日で見ると小津の「東京物語」とほぼ同時期です。原節子の代表作というと小津作品がよくあげられますが、私は成瀬作品のほうが原節子の味が生かされていると思います。その比較でいうと原節子が出演した6本の小津作品のうち現役の妻役というのは「東京暮色」だけなんですよね。しかも離婚寸前(笑)。「晩春(未婚/紀子)」「麦秋(未婚/紀子)」「東京物語(未亡人/紀子)」「東京暮色(妻/孝子)」「秋日和(未亡人/秋子)」「小早川家の秋(未亡人/秋子)」この役柄上の扱いは何なんだろうと思います。しかも同じ役名を使うのですが、そこにもパターンがある。
小津作品に親しんだ人が原節子出演の成瀬作品を観たら「これって小津作品?」思うかもしれない。この「山の音」でも、上原謙、山村聡、長岡輝子画小津作品に出ている。映画の内容も小市民的で似通っている。成瀬巳喜男は松竹出身の監督ですが、作風が小津安二郎に似ていて、昭和7年に松竹撮影所の所長だった城戸四郎に「ふたりの小津はいらない」と宣告されます。監督業にとって事実上のリストラ宣言であり 、そのことで成瀬作品の理解者である小津と銀座の「ルパン」で飲み明かしたりしましたが、PCL(東宝の前身)の引き抜きがあり、結局移籍します。けれども成瀬監督にとっては水を得た魚のように数々の秀作を生み出します。
「山の音」(1954/東宝)
小津作品に親しんだ人が原節子出演の成瀬作品を観たら「これって小津作品?」思うかもしれない。この「山の音」でも、上原謙、山村聡、長岡輝子画小津作品に出ている。映画の内容も小市民的で似通っている。成瀬巳喜男は松竹出身の監督ですが、作風が小津安二郎に似ていて、昭和7年に松竹撮影所の所長だった城戸四郎に「ふたりの小津はいらない」と宣告されます。監督業にとって事実上のリストラ宣言であり 、そのことで成瀬作品の理解者である小津と銀座の「ルパン」で飲み明かしたりしましたが、PCL(東宝の前身)の引き抜きがあり、結局移籍します。けれども成瀬監督にとっては水を得た魚のように数々の秀作を生み出します。
「山の音」(1954/東宝)









