透析人間ベム!不当解雇をぶっ飛ばせ!

透析人間ベムへ続く道が突然不当解雇の道に迷い込んでしまいました。これは過酷な運命過ぎます。

ささやかな夢

2016-07-02 07:37:39 | 透析
女房が介護で母のマンションに泊まり込み限界です。
それで私の住んでいるところの近くのマンションに移る計画を頼まれました。
でも亡き義理父の預金の凍結もまだ残っています。
人が一人なくなると言うのは大変なことです。
今日は透析の空き日でNPOに了解を貰って午前中に新しいマンションの契約に女房と出掛けました。
「うまく毎月の資金が回るのかしら?」
一度地獄に落ちてから口癖になっています。
「ああ、遺族年金と今のマンションを賃貸に回せば問題ない」
そう言う私も何度も調べて見て生活プランを建てて見ました。
NPOから携帯を貰って慌てて駈けつけます。
理事長室に行くと理事長の笑い声が聞こえます。
「いやあ、元気みたいだな?」
メインバンクの本店の常務が座っています。
理事長も顔見知りですがすっと席を外します。
「ここも古い頭の奴がいて大変なんだな?銀行も同じさ」
「来年頭取の?」
「いや、頭取になるか副頭取で閑職になるか分からんよ。だが昔君とよく飲んで夢を語っていたけどなああ」
「私は真っ逆さまに転落しましたよ。でもここで何とか・・・」
私は彼を自慢の砂栽培のハウスを案内しました。
「半農半xの教室に女房も通ったぞ。フリーペーパーもよくできている。昔会社でそう言えばフーリーペーパーの配布をしていたな?」
そうです。会員を使って月に10万部も配布していました。
一時はこの仕事で月商の売り上げの5割を稼いで初ボーナスを出しました。
「融資は任して置け」
と彼はお抱えの車で帰っていきました。
若い頃の夢はかなえられませんでしたが、今はまたささやかな夢を見ようと考えるところまでたどり着きました。


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