花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ハグマ(白熊)の由来

2011年09月27日 | 草花・植物

ハグマ(白熊)とは中国産の「ヤク」という動物の白い尾。毛を染めて、武将の采配、僧侶の払子(ほっす)、旗や槍の装飾として使われました。キク科の植物の中で、このハグマの形をした花に「ハグマ」の名がついています。
それぞれ、葉の特徴などから、名前がつきました。

カシワバハグマ(柏葉)   :葉が柏の形
エンシュウハグマ(遠州) :遠州、現在の静岡県東部に自生。花色はピンク。
モミジハグマ(紅葉)    :葉が紅葉の形
オクモミジハグマ(奥紅葉) :オクモミジハグマに似て、葉の切れ込みが浅く、日本列島の奥(北)に分布。
ナガバハグマ(長葉)   :葉が長い
ホソバハグマ(細葉)   :葉が細い

  2011.09.27仙台市 
葉の切れ目が浅いので「オクモミジハグマ」と思われます。

 

ハグマ《wikipediaより》

ヤクの尾毛は日本では兜や槍につける装飾品として武士階級に愛好された。 尾毛をあしらった兜は輸入先の国名を採って「唐の頭(かしら)」と呼ばれた。 特に徳川家康が「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」と詠われたほど好んだ為に、 江戸時代に入って鎖国が行われてからも経由で定期的な輸入が行われていた。

幕末になって江戸城が新政府軍に接収された際、収蔵されていたヤクの尾毛は 黒毛が薩摩藩、白毛が長州藩、赤毛が土佐藩の手に渡り、三藩の指揮官クラスの軍帽として使用された。 (肥前藩などの他藩も分配を要求したが拒否された)
黒毛の軍帽を黒熊(こぐま)、白毛の軍帽を白熊(はぐま)、赤毛の軍帽を赤熊(しゃぐま)と呼ぶ。

 

 

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