徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

改めて、層なんです/第9節柏戦

2008-04-30 00:57:01 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
Q何か不満な部分というか、これより良くしたい部分はありますか?
健太「いや、特にないです」
Q課題というか、今後に向けて……
健太「いや、贅沢言えばキリがないんで(記者笑)」
Sの極み 4月29日付)

スカパーで「柏対清水」。文字通りの完勝と言える内容で、“あの清水”が戻ってきたことを確信させる内容だった。

短期間の連戦ではチームの総合力が試される。この日の柏は前節で意味不明の退場者が出たりして同情すべき点もあるのだけれども、だからといっても戦いは待ってくれるわけではなく、来週末まで短い間隔で続くわけで、やはりこういう局面でこそ、リーグを上位で戦えるか否かという選手層というものが問われているわけである。

淳吾「まあきつかったですけど、まあきつくてホント走れなくなったら代われば良いだけの話だし」(Sの極み 4月29日付)

例えば、今日の柏もそうだけれども、FC東京、東京ヴェルディなどで“18歳”“19歳”のスタメンが注目を集める。しかしそれは本当に選手層なのだろうか、計算された戦力といえるものなのだろうか。清水には大前元紀という全国区の知名度を持つ、“18歳のスター”が所属しているわけだが(もちろん九州のスター、永畑もいる)、幸か不幸か、さすがに彼(ら)を引っ張り出すほど、現時点で清水の選手層は逼迫してはいない。まだ兵働も枝村も戸田も西澤も山西も岩下も辻尾も廣井も佐野もパウロも純平も真希も駿もドンソプもいる。おまけにアウレリオもいるのだ。現時点で怪我人が極めて少ないのも心強い。つまり健太とフロントが、この3年で作り上げた本物の選手層というのはそういうものである。
闘莉王のポジションがますますわけがわからなくなっている浦和というのは、ちょっと、その辺は超越してますが。
当面は11日の鹿島戦に向けて、着実に順位を上げて行っていただきたいものである。

ただし、これだけ選手層の厚い清水で、いまだにほとんど唯一代えの効かないプレーヤーというのがテルである。

ホンタク「だいぶできるようになったんですけど、でもやっぱりテルさんとかに試合中はアドバイスもらったり……『行きすぎだよ』って言われたりもするんで」(Sの極み 4月29日付)

今日のゲームで(6時間だけ)J1出場ゲーム数が史上最多タイ(412ゲーム)に並んだ。次のゲームで再びタイに並び、単独記録になることは時間の問題だろう。ましてや単一クラブ、出場時間ならば圧倒しているはずだ。オールコートの運動量が必要とされる清水の中盤で、テルほどのセンスを見せるプレーヤーはまだ少ない。しかし、このベテランの恐るべきフェアでセンス溢るるプレーを肌で感じ、後を追う清水の若い中盤プレーヤーが成長しないわけがないと思うのである。現在テルに替わってホランチを務めているホンタクは、シーズン前にその激しいプレースタイルからカードコレクターになることを危惧していたものだが、今日のゲームでのイエローが彼にとってリーグで初めてのカードだという。これは特筆すべきことである(もちろんホンタクのタックルは激しく、素晴らしいままだ)。テルの存在は素晴らしく、誇らしい。

Qこれで(Jリーグ)最多出場に並んだんですけど
テル「あっそう?」
Sの極み 4月29日付)

今日はやっと、千葉戦以来の“あと1点”を突破するゲームができた。
ヤジも一樹も前半には非常に惜しいシュートを放っている。次に“あと1点”の空気をブレイク・スルーするのは彼らである(してもらわなきゃ困る)。

次は5月3日、いよいよ静岡ダービー・イン・日本平。残席僅か
今節、磐田も勝ち、清水の調子も戻ってきた。舞台は整った。
ここ2ゲーム現地に行けなかったので、今度こそ、いかんでか。

前泊しようかなァ……。

その前にCL、今季最大の大一番まで、あと3時間。

(4月30日追記)
ガンバが負け、鹿島が引き分けた。これによりリーグ全体の勝ち点差はぐぐっと縮まった。やはりこの連戦が序盤から中盤にかけて最初のサバイバル(山場)になる。連戦は残り3戦。こういうときは連勝は続くし、連敗も続く。連勝同士の対戦では、本当の力がある方が勝つよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿