ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

30年も経つと

2017-05-23 08:55:55 | 外出&食い意地
高校の『卒業30周年記念同窓会』なるものがありました。

それは4月29日、シロクマ相方のお誕生日。

でも30周年記念ですからね、同窓会が優先ですよ。

私は自宅から最寄りの公立高校へ通っていました。
その昔は女学校だったという歴史の名残りからか3分の2が女子生徒。

朝から高校の講堂で記念総会があるというので、実家に前泊して出席。


(実家へ帰ればシロさんのお墓まいり。ナルコユリをお供え)

当時、
私は学力と家庭の都合で大学進学できないことがほぼ確実で。
(つまりデキの悪い女子に教育費を払う余裕はわが家にはなかった。
兄は院卒、私よりいまひとつの弟だって大卒ですのに)

他にも色々事情があって、
小心ながら私なりにやさぐれていたので、
高校生活にあまりよい思い出はなく。


部活動も(勉強も)やってなかったので友人もごく少なく。

そのごく少ない友人たちともいまはほとんど交流がなく、
そんな扱いにくい生徒が先生と親交を深めているわけがなく。

実家近くにありながら、
学校は進んで近寄りたい場所ではありませんでした。


それでも30年も経つとなつかしい。


(ああ、なつかしい!ここに3年間通ったんだ)


(歴史を感じさせる講堂もなつかしい!体育館は別にあります)

なんでしょう。
もはや漂う空気さえもなつかしい!

歳をとるというのはこういうことですかね。

総会開始前、ぐるりとあたりを見渡すも、
私の数少ない友人たちは誰も出席している様子がない。


(卒業後10年、30年、50年の区切りで合同の総会とそれぞれの同窓会があるもよう。
10年…呼ばれてないで?)

「もしやこの後の同窓会もずっとひとりぽっちでは?」
と、ひんやりした講堂の空気よりも肌寒いものをつかの間、感じたのですが。

3年のときのクラスメイトが話しかけてくれたことをきっかけに、
その後は堰を切ったかのよう。

会うひと、会うひと、
思い出すハシから誰とでも気軽に話せて、
当時の面影、思い出を引っ張り出しては盛り上がれる。
時にはハグまでしちゃったり。

30年の歳月は偉大ですね。

当時、
自分から話しかけることなんて考えられなかった先生方や、
あいさつくらいしかしなかったクラスメイト、
同じ中学出身の子たち、友人の友人、
怖くて話せなかった不良っぽかった男の子など、
臆せず話しかけて、途切れることなく会話を楽しめます。

私も人並みにおとなになったんだなあ。

同窓会って楽しい。

そんな気持ちのまま大阪のホテルへ。

総勢160名くらい。
1学年約400人だったからまあまあの出席率?

話が弾みすぎて、写真はほぼナシ。

「このあと、二次会あるんだって!行くでしょ?」

きゃーっ!
いく、いくー!!
いくに決まってるじゃん!

同窓会ってなんでこんなに楽しいの!?


が、

会費は自分が使い込まないよう事前にポチ袋に入れて準備していたものの、

二次会の参加費をお支払いしようとして、

がく然。


お財布がナイ。


自宅に忘れたのか、実家に忘れたのか?
それすらわからない。

とにかくお金がナイ。

貸すよってありがたい声もあったけど、
今度いつ会えるかわからないのにそれはアカン。


ほとんどの子たちと30年ぶりなのに、
こんなにこんなに楽しいのに、
ここでお別れだなんてー!!


(そのときシロクマ相方へ送ったLINEメッセージ)

そういや今日はシロクマ相方のお誕生日、
外食の約束をしていたのでした。
そうだ、そうだ、早く帰らなきゃ。

こういうめぐり合わせだったのでしょう。



でも行きたいな。

名残惜しいな。


未練がましく逡巡していると、
本日の目玉、商品券抽選会が始まりました。

3等、千円20人!

2等、3千円5人!



次々発表され、あちこちで歓声があがります。

1等、1万円ひとり!



これ当たったら行けるんちゃうの?





当てました。

派手な鳥さんは副賞のかぶりもの。
アタマの大きい私には入らず。(中身はからっぽですのに)


卒業後30年も経つと、
ひとは商品券で二次会に参加できるようになるものです。


さあ行くで!


優しい幹事さんたちが
商品券で支払いOKとしてくれ、二次会に無事参加。


この時点でスカッと気持ちよくシロクマ相方のお誕生日外食のことなど忘却の彼方へ。



あれ?

あれれ?

と途中で思い出して、
楽しい二次会を抜け出して帰って、
電車内でLINEで連絡を取るも既読にならず。


今日はゴルフ。
もう仲良しと飲みに行っちゃったんだな。
きっとそこでお祝いしてもらってるよね。


つぐないに、
せめてケーキだけでも買って帰ろう。


ケーキ屋さんではたと気づきました。


…お財布がナイ


こうしてGWの幕は開けたのでした。
なお、お財布は自宅キッチンのイスに鎮座しておりました。



当時、自分のちっちゃな事情なんか胸にしまって、
もっと素直になって高校生活を満喫すればよかった。
みんなちゃんとおとなになってて、いいひとばっかりでした。
「これから仲良くなればいいやん」って言葉にほろり。

歳をとるのは意外に悪くない。


ご覧いただきありがとうござました。

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