ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ワールド・オブ・ライズ

2008-12-26 | 映画 や行ら行わ行
中東を舞台とした、騙し、騙される殺伐とした嘘を主題とした秀作。主演二人の演技が見たくて行ったが、果たしてガチンコ演技対決が見もの。アメリカではヒットしなかったためか、宣伝も地味。しかしフィクションとはいえ、現実にこういう事態が起こっているのだろうと考えさせられ、突きつけられる重苦しさも好みである。

2008年 アメリカ サスペンス、アクション
2008年12月25日 ワーナーマイカル・シネマズ・新百合ヶ丘
監督 リドリー・スコット(アメリカン・ギャングスター、キングダム・オブ・ヘブン、イン・ハー・シューズほか多数)

出演 レオナルド・ディカプリオ(ディパーテッド、ブラッド・ダイヤモンド、アビエイター、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン、タイタニックほか多数)、ラッセル・クロウ(アメリカン・ギャング・オブ・スター、シンデレラ・マン、ビューティフル・マインド、グラディエイターほか多数)
(出演作品などは私が観たものに限る)

ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)はCSIの有能な工作員。世界をまたに駆けて危険な最先端の任務についている。彼の上司のエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は安全な場所で子供の相手をしながら国際電話で指示をだしている。作戦にはハイテクの機器を駆使している。相棒を失い、自身も怪我を負いながらも重要な資料を手に入れたフェリスは、離婚調停中だ。ロジャーは「この仕事をしていると結婚をしくじるんだよ」と淡々と指示を出すのだ。

CSIエージェントを主題にした同名小説を原作としますが、かなり実態を描いていると言われています。重苦しく、殺伐とした嘘を主題としていて血の流れるシーンも多く、痛々しい拷問さえあってさすがPG-12です。レイトショーで見たものですから、帰宅しても神経が興奮していてすぐには寝られないほどです。(悪い意味じゃないですけどね)
レオナルド・ディカプリオは以前は童顔が気になって仕方がなかったのですが、中東が舞台ということで濃い髭と少し太った感じで貫禄がありますね。相変わらず眉間の深い縦しわで精悍さを見せ、身のこなしにもキレがあり、有能なエージェントとしてのリアリティを感じます。一方、冷徹なのはラッセル・クロウの演じるエドの方です。役作りのために28キロも体重を増やし、穏やかな家庭人として二人の子どもたちの世話をしてプールつきの家に住む彼は、死と隣り合わせの生活とは真逆なのです。
テーマの「嘘」は最初は見えてきませんが、徐々に現れてきます。フェリスの身体に突き刺さる相棒の骨の破片のように、痛々しい現実。エージェントとしてはあまりに人間的なフェリスですが、救いがないわけではないのです。離婚調停中で家庭は壊れてしまっていますが、病院で出会ったイラン人のアイシャとの平和なひと時があって・・・。しかし、彼女はアメリカ人には敵国のイラン人だし、危険な任務についている彼と関わって、彼女も危険なことに・・・。ハニを演じているマーク・ストロングの隙のない紳士ぶりも、生きていましたね。一種のヤクザみたいなものですが、端正な顔立ちにポケットチーフまでキメた彼が、フェリスのピンチに入ってきてくれた時は本当にうれしかったです。
シリアナより分かりやすいですが、やはり中東は難しいです。CIAの諜報活動も日本人には縁遠いのです。ラストが気になる映画でもありました。
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント (4)   トラックバック (26)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« トールペイントのツリー | トップ | ナチュラルクリーニングでお掃除 »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ミチ)
2008-12-27 23:55:18
中東で起こっていることってやっぱりどこか遠いという感じが否めませんね。
こんな事ではいけないと思いつつ(汗)
本作でもあちこちに場所が飛んで、脳内地図でも分からない場所がありました。

今年も残り少ないですが、よいお年をお迎えくださいね。
中東情勢に疎い・・・ (ももママ)
2008-12-28 10:28:00
>ミチさん
ほんと、脳内地図にはない街が登場して普通に物事が進んでいくので、やや置いてきぼりでした。

>こんな事ではいけないと思いつつ(汗)
まったく、同感です。

レビューを参考にさせていただき、お世話になりました。良いお年を〜。
Unknown (あん)
2009-01-04 22:55:13
>フェリスの身体に突き刺さる相棒の骨の破片のように、痛々しい現実。エージェントとしてはあまりに人間的なフェリスですが

ももママさんの、この辺のくだり...好きだなぁ...。
そうでしたね。
骨の破片が突き刺さり、彼の心をちりっと痛くさせてましたね。

こういう題材にしては面白く見応えがありましたが、中東物は日本人には解り難いうえ、難しい問題ですよね。
Unknown (ももママ)
2009-01-05 09:45:55
>ももママさんの、この辺のくだり...好きだなぁ...。

気に入っていただき、うれしいです。
中東関連は、地理的にも疎くて今回のようにあちこち移動されるとそれだけで戸惑ってしまいます。決して人事では済まされないのだとは思うのですが・・・

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

26 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ワールド・オブ・ライズ (☆彡映画鑑賞日記☆彡)
 『どっちの嘘が、世界を救うのか。』  コチラの「ワールド・オブ・ライズ」は、12/20公開となるPG-12指定のアクション・サスペンス超大作なのですが、試写会で観て来ちゃいましたぁ〜♪アメリカでの興行成績はイマイチぱっとしない感じだったようなので、あまり期待...
ワールド・オブ・ライズ (Akira's VOICE)
信念で動く人間たちのドラマ。  
兵隊の上に胡坐をかく将軍の愚かさ。『ワールド・オブ・ライズ』 (水曜日のシネマ日記)
テロリストのリーダーを捕らえる為、奔走するCIA工作員の物語です。
『ワールド・オブ・ライズ』 (ラムの大通り)
(原題:Body of Lies) 「オダジョーがなぜかディカプリオとラッセルに…」 -----ん?それって、どういうこと? 「いや、今日は『悲夢』という キム・ギドク監督の作品を喋る予定だったんだけど、 場所を間違えてしまって…。 あわてて渋谷から銀座線で京橋に向ったもの...
「ワールド・オブ・ライズ」嘘つきは、泥棒のはじまり…。 (シネマ親父の“日々是妄言”)
 レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ2大スター競演!そして監督は、リドリー・スコット!「ワールド・オブ・ライズ」(ワーナー・ブラザース)。この豪華な顔合わせ、期待するなって方が無理ですよね。でも事前宣伝何か地味じゃないですか?思ったほど、盛り...
「ワールド・オブ・ライズ」みた。 (たいむのひとりごと)
もはや「レオさま」ってアイドル的な呼び方は失礼かな?・・ってくらいに深みを身につけ始めたディカプリオだと思うのは贔屓目?チンピラ風から脱皮して、誠実で頭のキレル役どころが似合ってきたように思う。それに
ワールド・オブ・ライズ (Diarydiary!)
《ワールド・オブ・ライズ》 2008年 アメリカ映画 − 原題 − BODY O
映画 【ワールド・オブ・ライズ】 (ミチの雑記帳)
映画館にて「ワールド・オブ・ライズ」 ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、デヴィッド・イグネイシャスの原作をリドリー・スコット監督が映像化。 おはなし:ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は中東で命がけで活動するCIAの敏腕工作員。遠くワシント...
映画「ワールド・オブ・ライズ」 (FREE TIME)
映画「ワールド・オブ・ライズ」を鑑賞しました。
ワールド・オブ・ライズ (to Heart)
どっちの嘘が、世界を救うのか。 原題 BODY OF LIES 製作年度 2008年 上映時間 128分 原作 デイヴィッド・イグネイシアス 『ワールド・オブ・ライズ』(小学館刊) 脚本 ウィリアム・モナハン 監督 リドリー・スコット 出演 レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/...
ワールド・オブ・ライズ/BODY OF LIES (我想一個人映画美的女人blog)
リドリー・スコット監督最新作。 ほんとラッセル・クロウがお気に入りだな〜。 名作『グラディエーター』、『プロヴァンスの贈りもの』、 『アメリカンギャングスター』に続いて4回目の起用。 電話一本で遠く離れた場所から、やすやすと指令を出すCIAの上司。 監督に...
ワールド・オブ・ライズ (虎猫の気まぐれシネマ日記)
いやー,まいった。いかにも密度の濃い,見事な作品だ。リドリー・スコットらしい,ずっしりとした重い手ごたえを感じる作品。対テロという使い古されたテーマだけど,実際に現地で繰り広げられる緊迫感あふれる情報戦が息詰まるほどにスリリング。 「フィクションだけど...
ワールド・オブ・ライズ★原題:BODY OF LIES (銅版画制作の日々)
 新年一発目は、この作品です。 ぼくも、民衆も知っている。 子どもでも知っていることだーーー 危険を加えられた者に きっと仕返しをする、と。  W・H・オーデン 「もうひとつの時代」 12月28日、MOVX京都にて鑑賞。レオナルド・デカプリオとラッセル・ク...
[映画] 今年最初の一本「ワールド・オブ・ライズ」 (Adminではないけれど [ブログ篇])
題名ワールド・オブ・ライズ(BODY OF LIES) 監督リドリー・スコット 主演レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)、ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)、マーク・ストロング(ハニ・サラーム)、ゴルシフテ・ファラハニ(アイシャ)、堤真一(石神哲哉)、真...
ワールド・オブ・ライズ/Body of lies (描きたいアレコレ・やや甘口)
この映画のレオナルド・ディカプリオは髪も目もダークで髭だらけなんですが...『綺麗な人は綺麗に』の管理人のモットーで控えめにしました、...
ワールド・オブ・ライズ (利用価値のない日々の雑学)
新年最初のレビューだが、2008年末の未鑑賞作品である。リドリー作品であり、また、久々のディカプリオであり、この作品すら観られなかったのだから昨年末の忙しさは例年以上であったのだと我ながら驚く。しかし同時に、「原作を先に読んでおくのだった・・・」と後悔し...
ワールド・オブ・ライズ (★YUKAの気ままな有閑日記★)
2008年最後の劇場鑑賞は12月22日。かつて最愛だったレオ君の映画でした―(アップ遅っ・汗)【story】ヨルダンを拠点に大規模なテロを実行する首謀者の手がかりを得たCIA現場工作員ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、組織に接触しようと試みる。そのため...
★「ワールド・オブ・ライズ」 (★☆ひらりん的映画ブログ☆★)
今年1本目の劇場鑑賞作は、 映画鑑賞中にクルマの洗車まで出来ちゃう「TOHOシネマズららぽーと横浜」で2本。 もちろん洗車は有料です。
『ワールド・オブ・ライズ』 (京の昼寝〜♪)
□作品オフィシャルサイト 「ワールド・オブ・ライズ」□監督・製作 リドリー・スコット □原作 デヴィッド・イグネイシャス (「Body of Lies」)□脚本 ウィリアム・モナハン □キャスト レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシ...
ワールド・オブ・ライズ を観ました。 (My Favorite Things)
第2弾も話題作…最近骨太系になって気に入り始めたレオの作品。
「ワールド・オブ・ライズ」 (心の栄養♪映画と英語のジョーク)
嘘つき合戦・・
『ワールド・オブ・ライズ』'08・米 (虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ)
あらすじCIA工作員のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は世界中の情報網の中枢に潜入し、現場を知らない上司にキレながらも、命を張って働く男。彼の上司であるベテラン局員、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は平和な自宅や安全な本部から電話一本で命令...
【映画】ワールド・オブ・ライズ…看護師には萌えない (ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画)
今日{/hiyoko_cloud/}{/kaeru_rain/}からお盆のお休みです…四日間だけですけどね。 今日{/hiyoko_cloud/}{/kaeru_rain/}は夜勤明けだったという事もあって…午後3時過ぎまで寝てました{/kaeru_night/}。すでに1日無駄使いです{/ase/}{/ase/} 夜は…海峡花火大会に行こう...
「ワールド・オブ・ライズ」(BODY OF LIES) (シネマ・ワンダーランド)
「ブレードランナー」「エイリアン」などの作品で知られる、英国出身の米映画監督リドリー・スコットが2008年にメガホンを執ったスパイ・サスペンス・ドラマ「ワールド・オブ・ライズ」(米、128分、ウィリアム・モナハン脚本、ワーナー映画配給)。この映画は米中...
「ワールド・オブ・ライズ」(BODY OF LIES) (シネマ・ワンダーランド)
「ブレードランナー」「エイリアン」などの作品で知られる、英国出身の米映画監督リドリー・スコットが2008年にメガホンを執ったスパイ・サスペンス・ドラマ「ワールド・オブ・ライズ」(米、128分、ウィリアム・モナハン脚本、ワーナー映画配給)。この映画は米中...
映画 「ワールド・オブ・ライズ」と リドリー・スコット監督 (英国日記)
国際テロ組織と戦うCIAの話。 中東にもぐりこんで活動するCIA工作員フェリスを レオナルド・ディカプリオが熱演しています。 原作は中東で20年も活躍してきたジャーナリスト、 デヴィッド・イグネイシャス氏によるもので、 実話ではないものの、 中東の様子が忠実...