2005年 アメリカ ヒューマンドラマ、サスペンス
2006年1月1日 川崎チネチッタ
監督・脚本 アンドリュー・ニコル(ターミナル)
出演 ニコラス・ケイジ(ナショナル・トレジャー、マッチスティック・メン、フェイス/オフ、月の輝く夜に) イーサン・ホーク(ヒマラヤ杉に降る雪、ガタカ) ブリジット・モイナハン(リクルート、アイ,ロボット) ジャレッド・レトー イアン・ホルム(ロード・オブ・ザ・リング、ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還)
ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、子どもの時にソ連崩壊前のウクライナからにアメリカに移住。家族はユダヤ人ではないのに、身を守るためにユダヤ人を装っていた。両親が経営するレストランを手伝っていたが、ある日食事の提供も商売になるが武器の提供も商売になることに気づく。両親が経営するレストランを手伝っていたが、ある日食事の提供も商売になるが武器の提供も商売になることに気づく。
そして弟(ジャレッド・レトー)と組んで武器売買を始める。
冷戦中は政府に食い込むシメオン(イアン・ホルム)のような武器商人たちの独断場だったが、世界情勢が変わると叔父がウクライナの軍隊にいることもあって、一流武器商人にのし上がる。
インターポールのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)は、そんな彼を追う。
実弾が作られ、箱詰めにされ運ばれ使われるイントロ部分が印象的。ただの金属片が殺人の道具になっていくリアリティ。絵空事ではない戦争と死。
実話ではないが、実際の武器商人をモデルにした映画だと言う。銃を小道具で使うが、精巧な偽者を探すより本物の方が安かったとか、アメリカ本国では資本を出す人がいなかったという製作裏話もある。
自称地獄と同じ環境で育ったユーリーが這い上がるには、お金が必要だった。愛する女性もお金の力で得たようなものである。
前半はサクセスストーリー。
しかし後半はそうはいかない。
麻薬中毒に陥っていた弟の方が、どうみてもまともである。
彼のもうひとつの人生の選択として弟が描かれているのか?
妻(ブリジット・モイナハン)はに子どもを連れて去り、弟も失い、両親からは絶縁される。警察に逮捕されて刑務所暮らしかと思うと、そうではない。
彼の販売先はアメリカの敵の敵。彼の仕事は政治的に有効とみなされ、保釈される。
そしてその後も孤独のうちにこの仕事を続けていくしか生きる道は残されていない。「戦争の王」の生活は終わらない地獄の日々なのである。
武器よりタバコや自動車のほうが人を殺す。ユーリー独特の理屈である。彼自身は人殺しなどせず、常にスーツで身を固めピンチにも機転を利かせて生き延びる。
インターポールの捜査も惜しいところまで追い詰めているのに、証拠不十分で検挙できない。残虐なリベリア大統領親子とのやり取りがシビアなのに笑えるような、笑えないような・・・。引きつったニコラス・ケイジの表情が目に浮かぶ。
演技派の俳優を揃え、重いテーマを皮肉たっぷりに描いた。
特にニコラス・ケイジは「ナショナル・トレジャー」のような娯楽物より見ごたえがあって良い。
イーサン・ホークも久しぶり。若い頃の瑞々しさはないが、ちょうどこの役には良い年頃となり、まっすぐな目線に魅力。
スタイル抜群のブリジット・モイナハンの抑えた演技も良い。
イアン・ホルムの存在も欠かせない。説得力のある演技だった。
音楽も場面ごとに気が利いた演出あり。
ちなみに、日本に武器商人がいないかと思うと、いるらしい。日本の武器商人はユーリーのような顔はしていない。普通のサラリーマンである。日本の大手商社がアメリカなどで現地法人を作って、そこで武器を売っている。
大企業に就職ししてエリートサラリーマンになり、転勤でそこへ配置されただけの人である。普通の人が仕事でたまたま武器を売る。それも怖い。


2006年1月1日 川崎チネチッタ
監督・脚本 アンドリュー・ニコル(ターミナル)
出演 ニコラス・ケイジ(ナショナル・トレジャー、マッチスティック・メン、フェイス/オフ、月の輝く夜に) イーサン・ホーク(ヒマラヤ杉に降る雪、ガタカ) ブリジット・モイナハン(リクルート、アイ,ロボット) ジャレッド・レトー イアン・ホルム(ロード・オブ・ザ・リング、ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還)
ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、子どもの時にソ連崩壊前のウクライナからにアメリカに移住。家族はユダヤ人ではないのに、身を守るためにユダヤ人を装っていた。両親が経営するレストランを手伝っていたが、ある日食事の提供も商売になるが武器の提供も商売になることに気づく。両親が経営するレストランを手伝っていたが、ある日食事の提供も商売になるが武器の提供も商売になることに気づく。
そして弟(ジャレッド・レトー)と組んで武器売買を始める。
冷戦中は政府に食い込むシメオン(イアン・ホルム)のような武器商人たちの独断場だったが、世界情勢が変わると叔父がウクライナの軍隊にいることもあって、一流武器商人にのし上がる。
インターポールのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)は、そんな彼を追う。実弾が作られ、箱詰めにされ運ばれ使われるイントロ部分が印象的。ただの金属片が殺人の道具になっていくリアリティ。絵空事ではない戦争と死。

実話ではないが、実際の武器商人をモデルにした映画だと言う。銃を小道具で使うが、精巧な偽者を探すより本物の方が安かったとか、アメリカ本国では資本を出す人がいなかったという製作裏話もある。

自称地獄と同じ環境で育ったユーリーが這い上がるには、お金が必要だった。愛する女性もお金の力で得たようなものである。
前半はサクセスストーリー。
しかし後半はそうはいかない。
麻薬中毒に陥っていた弟の方が、どうみてもまともである。
彼のもうひとつの人生の選択として弟が描かれているのか?
妻(ブリジット・モイナハン)はに子どもを連れて去り、弟も失い、両親からは絶縁される。警察に逮捕されて刑務所暮らしかと思うと、そうではない。
彼の販売先はアメリカの敵の敵。彼の仕事は政治的に有効とみなされ、保釈される。
そしてその後も孤独のうちにこの仕事を続けていくしか生きる道は残されていない。「戦争の王」の生活は終わらない地獄の日々なのである。
武器よりタバコや自動車のほうが人を殺す。ユーリー独特の理屈である。彼自身は人殺しなどせず、常にスーツで身を固めピンチにも機転を利かせて生き延びる。
インターポールの捜査も惜しいところまで追い詰めているのに、証拠不十分で検挙できない。残虐なリベリア大統領親子とのやり取りがシビアなのに笑えるような、笑えないような・・・。引きつったニコラス・ケイジの表情が目に浮かぶ。
演技派の俳優を揃え、重いテーマを皮肉たっぷりに描いた。
特にニコラス・ケイジは「ナショナル・トレジャー」のような娯楽物より見ごたえがあって良い。
イーサン・ホークも久しぶり。若い頃の瑞々しさはないが、ちょうどこの役には良い年頃となり、まっすぐな目線に魅力。
スタイル抜群のブリジット・モイナハンの抑えた演技も良い。
イアン・ホルムの存在も欠かせない。説得力のある演技だった。
音楽も場面ごとに気が利いた演出あり。
ちなみに、日本に武器商人がいないかと思うと、いるらしい。日本の武器商人はユーリーのような顔はしていない。普通のサラリーマンである。日本の大手商社がアメリカなどで現地法人を作って、そこで武器を売っている。
大企業に就職ししてエリートサラリーマンになり、転勤でそこへ配置されただけの人である。普通の人が仕事でたまたま武器を売る。それも怖い。













いきなり考えさせられる重い映画をご覧になったのですね。
兵器を作ってる日本企業はありますよね。
また、そういう企業に限って株が上がってたりする・・・
考えさせられます。
とりあえず、
本年もよろしくお願いいたします。
早速映画通いですね!
ニコラスのおかげで軽い感じになっていましたが、実はとっても考えさせられました。
今年もよろしくお願いいたします。
新年1発目の映画は重いですね・・(汗)自分は特撮モノでした(笑
でも日本にも武器商人がいるんですね・・・これは初耳。これで日本は戦争をしない国と言えるのか・・・
もう、初映画をご覧に? いいですね。
テンポがよくて、だれなくてすみました。音楽もしゃれていて感心しましたね。ユーモアちっくにしたかったのでしょうけど、自分は、笑えませんでしたねぇ。結構驚いていましたから。ケイジさんは、ぴったりの役でしたね。
戦争は、なくなりそうにありませんけど。。。
そうなんです。いきなりこんな映画見ちゃいました
そして、平和な日本だから関係ないとは言えないところが、本当の怖さ。日本版の「ロード・オブ・ウォー」も作って欲しいなあ〜。
ミチさん
ニコラスの淡々とした好演で作品が引き立ちましたね。軽いけど軽すぎず、矛盾に満ちたユーリーがリアルに感じられました。ニコラス、改めてすごいね。
メビウスさん
なぜか一本目は重い映画になってしまいました。でも、2006年のベスト10に入りそうな秀作。良かったっす。
あかん隊さん
確かにユーモアちっくだったけど、笑えない映画でした。私も驚きながら目を覆いたかったです。でも、本当にあったエピソードもかなりあったと思われ・・・
トラックバックありがとうございます。
>普通の人が仕事でたまたま武器を売る。それも怖い。
銃や戦車だけが武器ではない、ってとこがあるんでしょうね。だからこそ世にある商品たちと同列に扱える、だから商売としての武器売買が成り立つという事なんでしょう。企業に勤めている以上、間接的にこれら武器の部品に関わっているかもしれません(^^ゞ
>銃や戦車だけが武器ではない、ってとこがあるんでしょうね。
ってこともあるのでしょうが、完成品ではない部品の状態で売り買いするという事もあるようですよ。あとちょっと組み立てたら武器の完成ってことです。日本も武器の輸出に関連しています。