
「プライドと偏見」のジョー・ライトがベストセラー「贖罪」を映像化。まるで目で見る小説のような美しい画像。微妙な少女の内面を演じたシアーシャ・ローナンがすばらしい。
2008年 アメリカ ラブロマンス、ヒューマンドラマ
2008年5月1日 有楽町スバル座
監督 ジョー・ライト(プライドと偏見)
原作 イアン・マキューアン
出演 キーラ・ナイトレイ(パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ、プライドと偏見、キング・アーサー、ベッカムに恋して)、ジェイムズ・マカヴォイ(ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女)、シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ
(出演作品などは私が観たものに限る)
1935年イングランド。夏。タリス家では次女のブライオニー(シアーシャ・ローナン)が劇の脚本を書いていた。彼女は小説家を夢見る多感な少女。休暇で帰って来る兄とその友人の歓迎のための劇を、家庭の事情で来ていた従姉妹のローラとその双子の弟たちと一緒に演じようとしていたのだった。一方、長女のセシーリア(キーラ・ナイトレイ)は大学卒業後の身の振り方が決まらずうつうつとしていた。使用人の息子のロビー(ジェイムズ・マカヴォイ)は、支援を受けて彼女の同級生になっていたが彼女は彼と口を利かなかった。ふとしたきっかけで二人はお互いへの愛に気づき、燃え上がるのだった。しかし、それを目撃したブライオニー。そんな中、双子たちの家出騒ぎの最中にローラが強姦されるという事件が起こった。ブライオニーは少女ゆえの誤解や気持ちの揺れから、犯人はロビーだと偽りの証言をしてしまう。ロビーは刑務所に入り、そこから兵役につくことになる。そして負傷してしまうのだ。セシーリアはブライオニーが許せず家を出て看護婦として働いていた。ブライオニーも自分のしたことの大きさに気がつき、贖罪の気持ちからか大学進学をあきらめて看護婦の勉強を始めたという。
美しいイギリスの自然と郊外の邸宅。古き良きファッションを身につけた両家の子女たちが良いですね。キーラはそんな衣装がとても似合います。奔放にタバコを吸うわがままお嬢様がぴったりです。少々時代劇的な役柄があっているのでは?ジェイムズの正装もりりしいです。身分制度がはっきりしているイギリスで、使用人の息子が援助を受けて進学することは時々あったのでしょうが、よほど優秀だったのでしょう。そんな好青年がぴったりの彼。なで肩に案外小柄な彼は、額に知性と気品を感じます。シアーシャ・ローナンは、新人と思えぬたたずまい。微妙に揺れる多感な少女の内面を演じきりました。ロビーに対する淡い恋や嫉妬、彼の姉への思いや行動を見てショックを受けるあたり、お見事です。美しい夏を背景に、悲しい嘘が生んだ悲劇が描かれていますが、当時はそれに気がつかないのです。
後半は悲惨な第二次世界大戦。灰色に曇った海岸線には見渡す限り帰還を待つイギリス兵たちがいる。遊園地の器具があったり、賛美歌を歌っている一団もいてそれを長回しで俯瞰するのが印象的。ロモーラ・ガライはブライオニーの18歳に成長した姿を演じていますが、シアーシャがあまりに見事だったので悪くはないのに、見劣りしてしまった感じがします。ヴァネッサ・レッドグレーヴは名優。その間で損をしてしまったかな?3人でつないでいくブライオニーのつぐないの人生が切なく胸に迫ります。小さなうそのつもりが姉とその恋人の人生を引き裂き、取り返しのつかないことになってしまった・・・。戦争の時代ということもあり、許してもらう機会は訪れなかったのです。
私好みの映画で感動しましたが、見終わったときに何となく物足りなさが・・・。色々考えたのですが、半分は大好きなキーラを観に行ったのに、それがさほど重要ではなかったことが原因でしょうか?シアーシャがあまりに印象深い演技をしたので、姉の役はキーラでなくても良かったような気がしてきてしまったのかもしれませんね。
2008年 アメリカ ラブロマンス、ヒューマンドラマ
2008年5月1日 有楽町スバル座
監督 ジョー・ライト(プライドと偏見)
原作 イアン・マキューアン
出演 キーラ・ナイトレイ(パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ、プライドと偏見、キング・アーサー、ベッカムに恋して)、ジェイムズ・マカヴォイ(ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女)、シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ
(出演作品などは私が観たものに限る)
1935年イングランド。夏。タリス家では次女のブライオニー(シアーシャ・ローナン)が劇の脚本を書いていた。彼女は小説家を夢見る多感な少女。休暇で帰って来る兄とその友人の歓迎のための劇を、家庭の事情で来ていた従姉妹のローラとその双子の弟たちと一緒に演じようとしていたのだった。一方、長女のセシーリア(キーラ・ナイトレイ)は大学卒業後の身の振り方が決まらずうつうつとしていた。使用人の息子のロビー(ジェイムズ・マカヴォイ)は、支援を受けて彼女の同級生になっていたが彼女は彼と口を利かなかった。ふとしたきっかけで二人はお互いへの愛に気づき、燃え上がるのだった。しかし、それを目撃したブライオニー。そんな中、双子たちの家出騒ぎの最中にローラが強姦されるという事件が起こった。ブライオニーは少女ゆえの誤解や気持ちの揺れから、犯人はロビーだと偽りの証言をしてしまう。ロビーは刑務所に入り、そこから兵役につくことになる。そして負傷してしまうのだ。セシーリアはブライオニーが許せず家を出て看護婦として働いていた。ブライオニーも自分のしたことの大きさに気がつき、贖罪の気持ちからか大学進学をあきらめて看護婦の勉強を始めたという。
美しいイギリスの自然と郊外の邸宅。古き良きファッションを身につけた両家の子女たちが良いですね。キーラはそんな衣装がとても似合います。奔放にタバコを吸うわがままお嬢様がぴったりです。少々時代劇的な役柄があっているのでは?ジェイムズの正装もりりしいです。身分制度がはっきりしているイギリスで、使用人の息子が援助を受けて進学することは時々あったのでしょうが、よほど優秀だったのでしょう。そんな好青年がぴったりの彼。なで肩に案外小柄な彼は、額に知性と気品を感じます。シアーシャ・ローナンは、新人と思えぬたたずまい。微妙に揺れる多感な少女の内面を演じきりました。ロビーに対する淡い恋や嫉妬、彼の姉への思いや行動を見てショックを受けるあたり、お見事です。美しい夏を背景に、悲しい嘘が生んだ悲劇が描かれていますが、当時はそれに気がつかないのです。
後半は悲惨な第二次世界大戦。灰色に曇った海岸線には見渡す限り帰還を待つイギリス兵たちがいる。遊園地の器具があったり、賛美歌を歌っている一団もいてそれを長回しで俯瞰するのが印象的。ロモーラ・ガライはブライオニーの18歳に成長した姿を演じていますが、シアーシャがあまりに見事だったので悪くはないのに、見劣りしてしまった感じがします。ヴァネッサ・レッドグレーヴは名優。その間で損をしてしまったかな?3人でつないでいくブライオニーのつぐないの人生が切なく胸に迫ります。小さなうそのつもりが姉とその恋人の人生を引き裂き、取り返しのつかないことになってしまった・・・。戦争の時代ということもあり、許してもらう機会は訪れなかったのです。
私好みの映画で感動しましたが、見終わったときに何となく物足りなさが・・・。色々考えたのですが、半分は大好きなキーラを観に行ったのに、それがさほど重要ではなかったことが原因でしょうか?シアーシャがあまりに印象深い演技をしたので、姉の役はキーラでなくても良かったような気がしてきてしまったのかもしれませんね。











シアーシャは3人の女優が同一人物を演じていて、
一番キャリアがないにも関わらず一番重要な年代を
一番の存在感で演じてましたね!
アカデミー賞にあの年でノミネートされてしまうのも
納得の演技でしたね〜。
ちょっと印象が強すぎますけど、今後の活躍に期待したいですね。
本当に今後の活躍に期待ですね。