牛込日乘

日々の雜記と備忘録

謹賀新年

2007-01-01 23:29:27 | Weblog

 あけましておめでとうございます。新しい年が皆様にとって充実した日々であるようお祈り申し上げます。


 昨晩は夕方佐久に到着。新幹線の駅の周りは新しい集合住宅やビジネスホテルが何棟か建設され、来る度に違う風景になっていく。妻とともに一足先に私の実家に来ていた娘は、すっかりジジババに慣れていた。寒さも何とか対応できているようで、一安心。弟夫妻は奥さんがノロウィルスでダウンとのことで、急遽帰省取りやめ。TVの紅白もほとんど観ずに、一時過ぎには就寝。

 朝十時半から、父と年例の寺参りに行く。少し離れたところにある檀那寺「貞祥寺」(曹洞宗)に加え、近所にある「神宮寺」「延命寺」(ともに真言宗)の都合三つの寺と、神宮寺に併設の一つの神社を回って、新年の挨拶をする。これ自体が歴史的に見るとなかなか面白い慣習なのだが、長くなるので省略。

 貞祥寺というのは地方随一の規模と格式を誇る古刹で、戦国時代初期に地元の豪族・伴野氏(のちに滅亡)が創建した寺である。地元の歴史家も指摘していないのだが、これは城の一種だろうというのが私の説。典型的な山城の郭構成になっていて、石垣や切通しなど、そういう目で見ると、中世末期から近世初期の小豪族の城郭遺稿がこれほどよく残っているのは珍しいのではないだろうか。

 貞祥寺には、第二次世界大戦で使用された特攻兵器、人間魚雷「回天」の碑がある。開発者の仁科関夫中尉という人(正確にはその親御さん)が地元出身で、墓所も境内にあるとのこと。そんな縁からモニュメントが置かれているらしいのだが、小学生の頃の私はそんなことはお構いなしに「回天」のレプリカの上に跨って遊んでいたのだった。ものを知らないというのは幸せなことである。

 帰宅後、雑煮もそこそこに隣の伯父の家(父の実家)に年始の挨拶。群馬に住む従兄の浩君ご夫妻が七月に生まれた杏理ちゃんを連れて帰省中だったので、娘とも会わせてみる。ちょうどひと月違いなので、同じようなサイズだった。


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