Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

≪イル・トロヴァトーレ≫から鍛冶屋の合唱

2017-06-08 22:11:16 | Weblog

 午前中は駅ビル内7階で行はれた音楽のカルチャー講座に出席したが、午後は8月に行われる「音楽の祭典」の譜面を見たりCD等聞いて過ごした。この楽曲を2か月後には原語で歌うことになる。そこで今回歌うことになる楽曲のことを調べることにした。今回は歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫の第2幕で歌われる「鍛冶屋の合唱」が劇中どのような背景で組まれているか調べた。

 この作品はヴェルディが作曲したが、原作はスペインの作家、アントニオ・ガルシア・グティエレスの戯曲『エル・トロバドール』である。15世紀初頭に起きたスペインのアンゴラ王国の王マルティン一世の死後、カルティリアの王子とウルヘム伯爵との王位継承をめぐり内戦と題材に取っている。オペラは、デ・テール伯爵がカルティリア側につき、マンリーコはウルヘル伯爵側につき敵対する。なお「トロヴァトーレ」とは吟遊詩人のことでマンリーコを指している。このオペラは第4幕からなるがストーリーが非常に分かりにくい。これは時間的経過が20年近い間の出来事を描いていること。そして最後にどんでん返しがあることも分かりにくくしている。王位継承に絡む愛と復讐がテーマで、最後は、勝者のデ・ルーナ伯爵が残るが、主人公であるマンリーコや彼を慕うレオノーラも死んでしまう悲劇として描かれている。

 【第一幕は、デ・ルーナ伯爵にはガルシアと云う弟がいたが身体が弱かった。これはジプシー老婆の妖術によると考え老婆を火あぶりにした。老婆の娘は復讐にガルシアをさらってしまう。時が過ぎ、宮殿では王妃の女官レオノーラが吟遊詩人のマンリーコを愛するようになる。一方デ・ルーナ伯爵もレオノーラに恋慕ているが、彼女がマンリーコに愛を告げる。それを知った伯爵はマンリーコが敵対するウルゲン側の戦士であることを知り決闘を挑む。1幕と2幕の間に決闘に勝利したマンリーコはデ・ルーナ伯爵を見逃し、その後の戦いで逆にデ・ルーナ伯爵に深手を負わされる。それをアズチェーナと云う女性が手当て傷がいえてきたころ2幕が始まる。第2幕は、夜明けが近づく山のふもとでジプシーの一団が鍛冶仕事に取り掛かる。火のそばのアズチェーナの脇に怪我を癒すマンリーコが横になっている。このとき歌う合唱曲が「鍜治屋の合唱」である。ここ時アズチェーナは、火あぶりになった女のうたをうたい、マンリーコに敵をとってくれとつぶやく。「母親は罪をきせられ火あぶりにされたが、敵をとってくれと叫ぶ母の言葉が胸に残り、伯爵の子供をさらい火に突っ込んだ。しかしあたりを見回ると伯爵の子供がいた。間違って自分の子供を焼いてしまったのだ。なおもいぶかるマンリーコに、重傷を負ったマンリーコを助けたのは母だからと云い、逆に決闘に勝ったのに、デ・ルーナを殺さなかったのかと責める。そこに伝令が届く。それは死んだと思っていたレオノーラが修道院に入ることも書いてあった。マンリーコは修道院前でレオノーラを連れ去り伯爵は無念さに激昂する。

 第3幕 デ・ルーナ伯爵の野営地でジプシーの女(アズチェーナ)が捕らえられ、伯爵はこのジプシーの女が恋敵マンリーコの母親であることを知り、アズチェーナも伯爵が母を殺した男の息子であることを知る。伯爵はこれで弟の復讐とマンリーコへの恨みがはらせると喜ぶ。マンリーコは母を助けようと城外へうって出る。

 第4幕 宮殿城壁の塔には明日処刑されるアズチェーナとマンリーコが捕らえられている。レオノーラは決意を胸に伯爵にマンリーコの助命を求め、自分自身を差し出すことを申し出る。伯爵はマンリーコを逃がすことを約束する。その間レオノーラは指輪に仕込んだ毒をあおる。マンリーコのもとにレオノーラが現われ逃げるよう説得するが、邪推したマンリーコは逆に愛を売ったと非難する。しかしレオノーラが倒れ毒をあおいだと知ると悔やみ悲嘆する。騙されたと知った伯爵はマンリーコを即刻処刑台に引き立てる。それをアズチェーナに見せ、息絶えたと告げる。「あれはお前の弟!」事実を知った伯爵は戦慄する。アズチェーナは「敵はとれたよ、母さん」と叫び窓辺に倒れる。】完

 これは史実に基づいた戯曲をオペラ化したものであるが、分かりにくくおぞましい内容である。そして劇中「鍛冶屋の合唱」が歌われる背景が分かった。   

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