Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

家の耐震診断

2017-05-01 22:18:27 | Weblog

 地震国の日本は、有史以来多くの地震に遭遇し甚大の被害を被ってきた。こうした大地震から如何にして人と構造物を守るかは長らく考えてきたことである。地震に耐える構造物にするため幾度か耐震設計が見直され最近では、その設計指針が大きく変わったのが昭和56年であった。それ以降の家屋等構造物は新しい基準で造られるようになった。しかしそれ以前の建物も多く、国の指導により各市町村ではそうした家屋について、新しい耐震基準に見合う耐震補強等行うことを勧めている。このことを各市町村は補助金等を出し奨励しているのが現状である。

 しかし、それ以降発生した地震でも、耐震設計で建てた家が大きな被害を受けた所見は多く聞く。多分近いうち耐震設計の見直しがあるものと思うが、昭和56年度以降に建てた家でも安全診断をしてほしいと云う家が増えているものと思う。我家も平成元年に建てたが安全診断をしたほうが良いと思い市役所に頼んだのは4月27日であった。この安全診断は昭和56年以前であれば無料であるが、それ以降は有料とのことであった。それでも専門の診断士に見てもらうことが良いと考えた。

 5月1日午前9時30分に、市から指定された安全診断士が見えた。50代のまじめな方のように思えた。この家を建てたときの設計図面を用意していたのでその方に渡し確認することになった。彼は「安全診断には2つの方法があり、一つは、診断を行い、昭和56年度に定めた安全基準の何%の耐震力があるかの判定するもの。二つ目は、詳細に測定し、耐震力が弱かったところがあればどのようにして補強するかを設計図で示すもの」があると云い、どちらにするかと聞かれ、二つ目の方法でお願いすることにした。設計図と実際に出来上がったものとは往々にして違いがあるものが多く、本来ならそれを完成図を示さなければならないことになっているが、公共物以外はそうしたことはやっていないのが現状である。約4時間ほどかけ天井裏に入ったりして調べてくれた。

 調査が終わったのは午後2時過ぎであり、その概要を説明してくれた。彼は「設計図とは違ったところも何か所かありましたが、別に補強した個所もあり耐震設計上問題があるかどうかは今後計算しないとわかりません。もし補強が必要のときはその個所を図示し渡します。別途電話しますが10日ほどの時間をください」と云った。そのあと雑談したが、彼は一級建築士で、自営で設計から施工まで行っていると云った。また彼の父親は国鉄職員で建築関係の仕事をしていたとのことであった。なぜか近親感が持てた。