銀河後悔日誌、たまには

2014年12月14日より新発足しました。よろしくおねがいします。

問題児はばかられる

2010-02-04 18:23:49 | 大相撲観測日誌
 「銀河大角力協会」

 まず、貴乃花親方に投票したのは安治川親方(もと幕内光法)だという。白鵬が所属する宮城野部屋の兄弟子だが、現役時代はほとんど注目されていない。人生最大の注目度ではないか。

 それはともかく、無記名投票であるから、誰が誰に投票したかを探る動きは慎まなければならない。それが、“造反”であるから、“裏切り者は誰だ”という話になる。ひじょうに造反者を探るのは、恥ずべき行為である。

 一方で、安治川親方の立場も微妙である。年寄名跡は誰でも入手・襲名できるものではなくて、数が限られている。なので、入手出来なければ、親方として相撲協会に残ることは出来ない。光法は、現役中に名跡を入手出来なかった。では、なぜ親方として仕事をしているのか。
 そこが、今回の問題をややこしくしている。貴乃花親方に注目して、票を入れた。それを自ら告白した。ここだけ見れば、破門を恐れず、非難に怯まず、一門の取り決めに囚われず…と、むしろ英雄といえる。しかし、「安治川」というのは安美錦からの借り物であり、自らの意思を表明しづらい立場にあった。安美錦は光法を信じて貸していて、その意思に従うのは当然である。

 たとえ借株とはいえ、投票者が自分の意思を表明出来ないのはおかしい、と見る向きもあろう。しかし、これは貸し借りをする上での約束(あるいは暗黙の諒解)であり、これを守れないとすれば、親方として生計を立てている以上、何らかの咎めを受けても止むを得ない。

 結局は、自由に投票したければ、まずは名跡を入手しましょうってことなのだろう。家だって車だって、借りてしまえばどう使おうと借りた人の自由…ってわけでもないし。


 貸借自体は普通に行なわれているが、これによって、今後引退しようとしてもなかなか借りるのが難しくて…という事態が一番困る。年寄名跡の問題こそ、何十年も前から言われている問題なので、何らかの改善策が作られることを望む。



 話変わって、朝青龍が引退したわけだ。優勝25回、しかも最後の優勝インタビューから2週間も経たずに、涙の引退会見である。
 まだ「報道が事実なら」という問題。その処分を受ければ、当然ながら親方衆にもとばっちりが来る。退職金を弾むから、その代わり出て行ってくれ…と見えなくもないが、さて?

 ちなみに、外国籍なので、引退届が受理された時点で市井の人である。今後逮捕されようがどうしようが、お相撲さんが取り調べを受けるわけでもない。で、相撲協会員が何かをしでかしたわけではないので、朝青龍への処分ってのは、“サッカー問題”の出場停止と意味のない厳重注意だけで終了。
 それより何より、監督責任も何も問われないことの方が重大。相撲部屋に入るとろくな人間にならない、とは思われないか。また、高砂部屋に入ろうとする猛者はいるのだろうか。ここに入ると、人間としてダメになる。そうは思われないだろうか。


 角界っていうのは、全部が全部一般社会と同じになる必要はない。たとえば髷があるなしでもだいぶ違うが、そういう違いだけではなくて、厳しい世界とそうでない世界、その違いはあって良い。しかし、何をやっても許される世界とそうでない世界、その違いはあってはならない。

 どうして力士のことを「お相撲さん」と呼ばれるのか。その意味を、もう一度考えてもらいたいが、さて?

にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
『格闘技』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 明けまして侵略者 | トップ | 侵略者の道は一本道 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Pトナム)
2010-02-04 21:58:30
朝青龍ファンとしては大変残念な結果です。以前何度か紅葉橋さんと朝青龍論(?)を語る機会がありましたが、品格に関して甘めの私でも、反社会的な行動は論外であると話した記憶があります。これで出場停止や罰金はありえないと思ってました。

でも、品格とは一体なんだったのかと思うんですよね・・。

高砂親方。私もお咎め無しというのは何でと思いますね。親方の指導法よりも、彼自身のメディアに対する対応もかなり問題化と思います。お肌ツルツル。


ネットの記事を紹介して感想を書くブログを密かに開設しました。よろしかったらぜひ。
止むを得ず (紅葉橋律乃介)
2010-02-05 20:37:08
 大変残念な結果であり、無念の結果でもあります。
 力士を選手と見れば、強いんだから文句はない。で、横綱を単純に“相撲選手”とは見られない。そこが横綱と大関以下の大きな違いであり、それを結局教え切れなかったというか、本人がついに最後まで覚え切れなかったのが一番の心残り。

 横綱というのは、単純に成績のみではなくて、「品格」や「力量」が抜群の力士が推挙される…という建前があります。でも、実際には力量だけが尺度になっていて、品格は昇進後に経験を積んで…というのが実際。そもそも、横綱になるまでの長い力士生活の中で、ある程度の常識を見に付けているはずなんですよね。


 師匠の高砂親方は、副理事待遇の委員から主任に格下げされました。でも、年寄に降格させられていた親方も委員に復帰しているし、どうせ次の人事異動までの“減給12ヶ月”と同じ感覚の処分です。1年後には元に戻っているのでしょう。

 まあ、いい加減な人間の部屋からは、いい加減な力士が出るのは仕方ないってことなんでしょうね。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。