もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「日の本一の大悪党」見てきました(ネタバレあり)

2016-06-25 11:07:47 | お芝居
明後日プロデュースVol.1 「日の本一の大悪党」 本多劇場 2016.06.16 19:00~

キョンキョンの初演出、そして主演がヤスケンさんってことで、見に行ってきました。
予備知識なしで行ったのですが、「日の本一の大悪党」だから、石川五右衛門とかの話かな
なんて思ったら・・・四谷怪談の話でした。

ちょうど、その二日後、コクーン歌舞伎の「四谷怪談」を見に行ったので、
両方の解釈というか、演出の違いが際立って、興味深かったです。

まずは、公式のあらすじから

「「四谷怪談」をモチーフに、竹田新が新たな解釈の物語を紡ぎます。
お日様の匂いのするような優しい伊右衛門と、
ただただ伊右衛門を愛し、尽くすお岩。
でもお岩には誰にも言えない秘密がある。
気っ風のいい年増のおばさんのお梅は伊右衛門に一目惚れ。
伊右衛門の幼馴染、松之助の密かな想い。
日向の匂いに惹きつけられたお人好し達にやがて悲劇が訪れる。
誰も悪くない。
みんな誰かを愛してる。
今も昔も変わらない普遍的な愛の物語。」

ネタバレも含むんで、少しスペースあけますね























誰も悪くないってあらすじにあるように、
この物語では、お岩も伊右衛門もいい人なんですよ。

伊右衛門に至っては、優しくてお人よし。
人の罪をかぶって、浪人になってるんですからね。お人よしですよ。
そして、おひさまのにおいがする人だそう。
ヤスケンさんに似合ってる役柄でした。

お岩は伊右衛門を支える病弱な妻。薄幸な感じを受けました。
幼いころ虐待を受けてたからこそ、
穏やかでお日様のような伊右衛門を愛したんでしょうね。

伊右衛門は、ある日、お梅を助けたことより、お梅に惚れられてしまう。
しかし、お梅は伊右衛門にお岩という妻がいることを知って、あきらめようとする。
お岩とお梅は幼馴染でもあり、病弱なお岩に、お梅は薬を渡したりとするくらいだった。

しかし、お梅の父親(兄だったかも)の喜兵衛は、伊右衛門を別の藩に仕官させるからと
お梅と結婚させようとする。
喜兵衛とその妾のお市はお梅がいなくなれば・・・と思っていたので、ちょうどよかったのだった。

お梅も伊右衛門が諦められず、按摩の宅悦にそそのかされ、毒薬を渡してしまう。
お岩はそれを飲み、容貌が崩れてしまう。

宅悦はお岩のことが好きで、わがものにしようと画策していたが、失敗していて、
お梅をそそのかして毒薬を手にいれたのだった。
容貌が崩れたお岩を手に入れようとしているところへ、伊右衛門が戻ってきて、
宅悦は切り殺される。

お岩も苦しんでなくなってしまった。

伊右衛門はお梅と祝言をあげ、その晩、お岩の幽霊にとりつかれ、
お梅も、喜兵衛もお市も殺してしまう。
そこに現れた松之助に伊右衛門は殺されてしまう。

松之助は、物語の最初から出ていたのですが、伊右衛門の幼馴染。
実は彼も伊右衛門のことが好きで・・・
だからこそ、お岩に嫉妬していたのだった・・・うーん倒錯している。
さらに、伊右衛門がかぶった罪は、松之助が起こしたもので、
そのような事件を起こし追放されれば、自分のことを見てくれるのではという
歪んだ愛だったわけです。

伊右衛門を殺して自分も死のうとした松之助を阻んだのは
愛し合っていたお岩の幽霊で。。。松之助は生き残ってしまったのだった

お岩と伊右衛門は、この世で愛し合っていたように、一緒に地獄へ堕ちていったって
ことですよね。結局、あの世で幸せになったのかな。


通常の四谷怪談とは少し趣が違った感じでしたけど。
伊右衛門はいい人で、宅悦が悪い人みたいですもんね。

最後は、お岩と伊右衛門が一緒に天国(?)地獄(?)に行ったので
それはよかったなって思いました。
お岩の亡霊が伊右衛門も呼び寄せたのかなと。

さて、キャストですが、
まずはヤスケンさんですが、さすがですね~
ラストの狂気を表すところとか迫力満点でした。前半が優しくて穏やかな伊右衛門でしたからね。

印象に残ったのは、お梅の山野さん。年増の独り者を演じたわけだけど、
すごくチャーミングで、影の主役でしたよね。
山野さんが、この芝居の脚本(竹田新がペンネーム)だそうで・・・お梅に思い入れもあったのかな。
かわいくて、でも迫力あって・・・素晴らしかったなと思いました。

キョンキョンはきれいだね~
そして、薄幸の妻をすてきに演じてました。幽霊になってからもきれいだった。

キョンキョンの初演出。きれいな舞台だったなと思いました。
また、第二弾もあるのかしらんね~

コメント (2)
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