参考までに書店にてアロマテラピーの解説本を買ってみた。騙されてもよいと思っていたが、当初は、どのように騙されているのか理解できませんでした。
たとえば、ティートリーのページについて見てみます。精神疲労、不安、うつ状態、無気力、神経過敏、落ち込み、記憶・集中力の低下と精神疾患についての改善効果が書かれています。皮膚科では、皮膚の炎症・湿疹、手あれ、皮膚真菌症、ニキビ、ヘルペス、やけど、傷、虫刺され、日焼けした肌、脱毛、ふけ、頭皮のかゆみ、おでき、痔等が書かれていました。東京女子医大卒業の医師が校閲しているという。
これが本当なら、ティールトリーは万病の薬です。1年程度参考にしていましたが、どこがおかしい点なのか理解できませんでした。
ティートリーの精油の投与方法や量が明確に書かれていません。他の精油でもそうですが、定量的に薬効測定の基準が明確にされていません。読者は精油を植物油に希釈したものでマッサージしたり、お風呂に精油を垂らした場合を想定すると思います。このような症状改善が起きるには、定量的にどの程度の量のティートリーを体内に取りこまなくてはならないか書かれていません。
物語として精油の薬効について書かれているに過ぎません。定量的に確認したものではないのです。どこかの病院で数人の臨床試験をしたわけではありません。事実はないのです。どの程度の期間トリートメントを続ければ症状改善が発現するか、まったく書かれていないのです。つまり、症状発現を期待できる証拠がないのです。
テイートリーのテルピネンなどの物質が血液脳関門を通過して脳にどの程度の分量が移動しているかもわかっていません。ティートリーが一定の品質で製造されているのですか。
アロマテラピーに騙されるところでした。たいへん危ないところでした。根も葉もない流言に騙されるところでした。薬事法違反、医師法違反で逮捕されるアロマテラピストが出ないように希望します。
そもそも精油は医薬品ではなく雑貨扱いなのでそんなものは記載されてはいないし、してはいけないのです。しかし海外では医師が精油を扱っています。
もう少し勉強して賢くなってから批判しましょう。旗からみて恥ずかしいですよ。