
タイトル:時をかける少女/邦画アニメ
ジャンル:青春/2006年/100分
映画館:テアトル梅田1(96席)
鑑賞日時:2005年7月30日(日),14:35〜 満員+立見15人
私の満足度:75%
オススメ度:75%
<序>
♪あなた 私のもとから
突然消えたりしなでねーぇー
私は、時をかける少女=原田知世 の世代である。
実際にその映画をみたのはかなり後のことであるが、
TVでこの歌は何度も聞いた。
実は、私がうまれて初めて試写会に言ったのは
翌年の「愛情物語」。原田知世は実の父親探しのたびにでる少女。
冒頭に、継母(倍賞美津子)との会話のあとすぐに眠ってしまう
シーンがある。その寝姿を見て後ろの席の女子高生が
「かわいぃーっ」とつぶやいたことを妙に覚えている。
そう、時をかける少女は正統派美少女だったのです。
その後も、南野陽子、内田有紀、安部なつみ とその系譜は
受け継がれてきたのでしょうが、 空を飛んでるような映画のチラシを
見る限りは少し違うような。もともとアニメは避けているほうなので
期待を大きくし過ぎないようにしていざ大阪へ。
<会場入り>
テアトル梅田の狭いフロアは、かなりの混雑。前の回を鑑賞した人が
なーんとパンフ・グッズ売り場に20人以上ならんでいる。会場が96席だけに
この数字は脅威的。上映10分前に来た人は立ち見にしようか、
後の回にしようかと考え中。前売り券をもっている人が多いのも特徴か。
客層は、やや男性が多く、それも20代男性が多い。
原田知世世代の男女は2番手グループ。
<うろおぼえ冒頭:かなり間違いがあると思いますが長く書きました>
黒地に赤の横線。線が徐々に太くなり、なかでは、デジタル時計のように
コロンと数字二桁が画面の端から端までづづいて時を刻んでいる。
『いくよっ』
白いポロシャツの少女、茶色のグラブをして振りかぶったところでとまる。
化粧っけなく、シンプルな顔だち。髪は、揃ってないショート。
背景に、プロ野球のスタンドのような照明。団地がならぶ。青い空に白い雲。
『おねえちゃん』
『あれっ。なんか、聞こえなかった』 振り向く。
『まこと。早くなげろよ。』
まこと(白いポロシャツの女性)が投げ、男ひとりが打ち、
あとひとりの男が外野。3人で野球をしながら。
まこと『今日さ、プリン食べそこねた』
『プリンがどうした』
『どうせ妹に食べられたんだろ』
打球がポーンと高く上がり、空に吸い込まれてゆく。
まこと『わざわざとっといたのにっ』
『上、まとこ、上』
おちてくるボール?ではなくて、四角い物体。
『わーっ』
ベッドにころがる、目覚まし時計。
『はやくおきなよ』 ベッドの横にたってミルクを飲んでいるセーラー服の妹。
『ひぇっ。もうこんな時間!!』
紺のミニスカートに、ハイソックス、黒系のかばんを肩にかけ、
階段を駆け下り、台所へ突っ込む。
TV『今日はナイス(713)の日です。』
テーブルのミルクをとって、立ったまま一気のみ。
その様子をじっと見ていたお父さん、飲み終わるのを待って。
『おはよう』
『おはよう』
お母さん
『まこと、これ、おばさんにもっていってくれる。』スーパーの袋にはいった
ももを渡す。
立ち止まるあいだも、その場でステップを踏んでいるまこと。
『えーっ。学校にもっていくの』といいつつうけとる。
『それからいつ結婚するのかって聞いといてよ』
自転車で、家から道路へ。緑の多い、一軒やをバックに
蝉の声のなか、一気に加速する。
近所のおばさん 『まこちゃん。おはよう』『おはようございます。』
商店街の坂道、坂を降りたところに踏み切りがあり、
再び坂道をのぼってゆくと高台の住宅街へと続くまっすぐな道。
まこと、それなりの人ごみのなか、ものすごい勢いで下ってゆく。
踏み切りが降りてくる『ギャー』、みんながまことの方を振り向く。
踏み切り直前で、前輪が接触しそうなところで、急ブレーキ。
後輪が宙にうき、前のめりになるが、どうにか踏みとどまる。
まこと『いやー、毎朝うるさくてすみません。』と、歯をだして頭をかく。
<テアトル梅田HPの作品紹介から>
あるきっかけから、タイムリープ能力を持ってしまった紺野真琴は、
ひとたびその使い方を覚えると、何の躊躇も無く、日常の些細な不満や欲望に
費やし、
ばら色の日々のはずだったのだが…。
これまでになく、アクティヴで前向きな主人公・紺野真琴が初夏の町並みを、
文字通り駆け抜けていく爽快青春映画。
<感想>
アニメ嫌いの私でも、この映画は好きになりました。
主人公のまことは、初代とは全く違う17才。
ガハハと大きな声でわらい、喜怒哀楽がはげしく、とっても元気。
からだはもう大人なのに、わざと制服のリボンははずしているし
他の女子高生は紫がかったポロシャツなのに、自分は白。
男にもつかわれる名前のようになんとなく中性的。過去の
キャラクターでいえば13才と幼すぎるかもしれないが
魔女宅のキキが一番近い気がします。
実際、タイムリープを覚えた、まことのやることといったら
まさに小学生並。若さにまかせて自分の身の回りの
ことを、ホイホイやりたい放題。時間を逆行してプリンを食べる
なんてなんと斬新な。監督は、反復が得意だそうですが、
時を繰り返しながら、笑いも増幅されてゆきました。
原田知世のイメージを期待したところは大きくはずされた気分ですが
それを補うかのように登場するのが、魔女おばさんと呼ばれる
「芳山和子」。これぞ、元祖時をかける少女の未来。だいたい、この
「よしやま」という響きこそ、私がNHK少年ドラマシリーズ「タイム・
トラベラー」で初めて時を越えるという物語に接し、神秘的な思いと
ともに「よしやまくん」「よしやまくん」と未来からよびかけるように
ささやかれる声が刻まれた名前であります。
初代の時をかける少女では、ラストシーンで大人になった芳山和子が
登場しますが、そのイメージは、男性に興味をなくし、仕事熱心で
まわりにうちとけない、どちらかといえば暗い印象でした。あの少女が
なんだか幸せな未来を過ごしていないようでちょっと残念な気がしたものです。
それに比べると、今回の芳山和子は、独身の三十代後半という設定
ですが、余裕をもって自分のライフスタイルを楽しんでいる感じでほっとします。
社会性の強い映画では全くないですが、時代は変わってるんだと感じさせ
られる場面がいろいろでてきます。高校で、家庭科が教えられているのもそう、
私の頃にはない科目でした。しらべてみると94年からみたいです。
後半は、自分の恋に消極的なまことの、恋愛であり友情がメイン。
友達のために一生懸命になるまことがなんと輝いていることか。
やることは大胆でも、こころは繊細。恋と早起きが苦手なところは
親近感も湧いて、最後のほうでは一緒に一喜一憂。
この愛すべきキャラクターを応援したくなりました。
「このときがあまりに楽しすぎて」そんな映画です。
<最後にいろいろ>
・下妻物語:冒頭で、バイクで走る主人公が交差点で車にぶつかって
飛ばされて、スローモーションでさかさまにおちながら
ナレーションが入るシーンがある。再現してるなあと思ったのは私だけ?
・チキンウィング・フェースロック:校庭の芝生で高校生がプロレス
ごっこをするなかで使われていた技。最近はあまり使われて
いないのでは?90年前後のUWFの象徴的な技だけに、監督が
ファンなんだろうか?
・谷川美月:かわゆい下級生、藤谷果穂の声役。
パンフをみてると、『<海賊版撲滅キャンペーン>に出演中』
とのこと。映画上映の前に、神妙な顔つきで黒い涙を流すCMは
不快との意見が多いようだけど、『カナリア』で行動的な援交少女を
演じて主役を食っていた人だとわかってちょっとすっきりした気分。
http://www.jimca.co.jp/
・筒井康隆原作で、この秋に映画化される作品がもう1本。
「日本以外全部沈没」。日本(北方領土、尖閣諸島、竹島も含む)だけを
残して世界が沈んでしまったら?という小松左京公認パロディ。
河崎実監督の作品は『いかレスラー』『コアラ課長』とみましたが
ここまでやるかというバカバカしさと、脈絡のない展開が見せ場。
予告編をみてテンションさがりぎみですが、気になる作品です。
http://www.all-chinbotsu.com/
・ゲド戦記:アニメつづきてみてきましたが見せ場ってどこだったんでしょう?
宣伝のチラシは、画像の質も高そうだったのに、映画自体では声優以外に
大作の雰囲気も感じられませんでした。タイトルと内容にも不整合が感じられ、
わけのわからないうちに終了。超大作の原作だけに1本の映画にするのは
むづかしいのかなあ。残念ながら、いまいちだと思った、ハウルにも及ばず。
でも、予告にもテロップや言葉で語ってしまったテーマは、そのとおりだとおも
うし、
そういう映画をこれからもつくっていってほしいと思います。
http://www.ghibli.jp/ged/
久々に書くとながくなっちゃいました。では、また。
時をかける少女@映画生活
「時をかける少女」の映画詳細、映画館情報 Woman eXcite >>
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それにしても映画館超混んでいましたよね。
最近アニメ作品が多く、ちょっと辟易していましたが、少なくともこの作品だけは◎です。
一方、「ゲド戦記」はいい噂を聞きませんがどうなのでしょう。この夏は「日本沈没」も観に行きました。
アニメ版が映画で出たことは知っていたのですが、どんな感じの映画なのかは知らなくて。。 もっきぃさんの記事を読ませていただいて、とっても 映画が見たくなりました!楽しそうですね〜☆
アニメとしても、SFとしても、青春ものとしても、リメイクとしても、いい作品だと思います。
テアトル単館なのがもったいないくらい。
拡大してほしいものです。
是非会場へ!!
夏の青空のような清清しい映画でしたね。
ジブリを支えた山本さんの背景画も素敵でした。
監督を始めとするスタッフ達の熱気が映像から伝わってくるようでした。単館上映なのがもったいない。
TBありがとうございます。
同じ映画館で見たよ、同じ日の試写会で
ニアミスだったのねと
最近なんだか世間は狭いんだなと思う
今日この頃です。(笑)
ミニシアター扱いで期間も限られてるし
(ロングランしないんでしょうか?)
まだ上映されてない地域もありますから
ブームはこれから・・かもしれませんが。
なんで今頃アニメ化なんだろうって
二の足踏んでる人が多いわりには
ネットでの評判がものすごくよくって
クチコミで広がってる感じですね。
やっぱり口コミで面白い!って言われているのですね。
私も同感ですもの。(^^)
TBありがとうございました!
確かに長い文章だったけど、「ふんふん、そうそう」
って思いながら最後まで読みました。
私もNHKの「タイムトラベラー」を見た世代です。(^^;
私は、パンフを買ってはじめて知りました。
このあとゲドをみたのですが・・・
あまり話したくない気分です。
やっぱりこの夏は、時をかける少女です。
ところでAgehaさんのブログなんとも華やかですね。そして、毎日書いてられる。見習いたいです。
youmeさんは、毎日ブログを更新されているし、見習いたいです。お弁当が凝ってるのも凄いですね。これからは週1回目標でつづけていきたいと思いますのでよろしく。
でも、どのTBでしたっけ。。。
本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
私は元々は他の映画が見たかったのですが時間が合わず、渋々、この映画を見ることになりました。
なので期待していなかったのですが、思いっきり予想外に面白かった! これぞ、まさしく想定外でした。
原田知世の映画は見ていないのですが、歌はよく覚えています。
SAYURI
「女としての愛憎劇も絡め、ロマンスあふれる人間ドラマとして、素晴らしい傑作です。」に
納得。でも、「おすすめ」になってないのはなぜ??
ブログに書いてられた「日本以外全部沈没」
私も監督を聞いて少しトーンダウン、さらに予告編をみて、トーンダウン でも一応みておこうかな?想定外の面白さがあったりして。
劇場、同じ会場で見ていたみたいですね。
私は10分前に会場に来て、チケットを買おうと思ったら立ち見だったので次の回にしましたけどw
内容もかなり面白く仕上がってて次の回まで待って見た甲斐があったという感じです^^
「時をかける少女」はこの映画が初めてでしたが、
感動してとても心に残る作品になりました。
機会があったら過去の「時をかける少女」にも触れてみようと思います。
ちなみに、ロフトを歩いてエレベータでおりて映画館のフロアにいくのが好きです。
>・下妻物語:冒頭で、バイクで走る主人公が交差点で車にぶつかって
飛ばされて、スローモーションでさかさまにおちながら
ナレーションが入るシーンがある。再現してるなあと思ったのは私だけ?
にていますね。
下妻では、左から右にとばされていたような?
この作品では右から左ですね。
オイラは角川映画全盛期に、原田知世の映画を見てレコードを買った世代です(笑)
「天国にあなた〜、いちばん近い島〜♪」とかも好きでした(笑)
本作はまだ未見なのですが、なかなか評判はよろしいような噂をチラホラと。
いつか(ってあんまり機会無いんですが)見たいと思っております。
先程ブログをみせていただいたら。「天使の卵」よかったようで。私も全編京都ロケと聞いて、地元民としてちょっと興味ありです。でもテレビは見逃してしまいました。
だとしたら余計に、オススメできるような気がします。
ブログの宮崎あおい作品評、楽しく読ませていただきました。
また見たくなりました〜^^
「時をかける少女」ほんとに好きです♪
アニメ版しか観たことがないので
実写??のほうも面白いですか?^^
まさにアイドル、青春映画の金字塔。
エンディングが、またいいんですよっ。