もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

宇宙戦争 感動なくとも映像は最高(少しネタバレアリ)

2005-07-02 23:17:29 | その他(洋画)
タイトル:宇宙戦争(原題:War of the Worlds)/パラマウント
※原作本:1898年初版H・G・ウェルズ,角川書店261p 540円など
ジャンル:空想科学小説の映画化/2005年/117分
映画館:(京都府)福知山スカラ座(140席)
鑑賞日時:2005年7月1日(金),18:50~ 40人
私の満足度:70% 
オススメ度:映像100%,物語/キャスト60%,感動10%

冒頭から(うろおぼえ)
不安感をあおる音楽、水のなかをただよう紐が数本。序々に
小さくなり回りがセルに囲まれていることがわかる。微生物?
ミトコンドリア?それともウイルス? 数が増えて
薄緑の水のなかを沈むように流れてゆく。
ナレーション(モーガン・フリーマン)
「21世紀初頭の今日、我々はまだ気づいていない。
人類より優れた知能を持つ彼らが、ゆっくりと
しかし確実に地球侵略を企てていることを。
彼らは見ていた。ずっと前から。私たちが、微生物を
見るような目で。」
十字にクロスする高速道路を走る無数の車。高層ビルから湾岸。
巨大なコンテナならぶ。長さ20mもありそうなそのひとつが
吊り上げられる。かなり高い位置。クレーンを操作する男・レイ
(トムクルーズ)はレバーを操作し、トラックを見下ろしながら
荷台へきっちりと降ろすと、早足であるきだす。
「レイ。あと30分働いてくれよ。1時間で40個の
コンテナを動かせるのは君だけだ」
「組合がうるさくってね」無視して歩きづづける。
「くそったれ!!」

レイ・車を飛ばして2階建てがならぶ町並みに到着。
別の車の横に、おおきなおなかの女性マリー(ミランダ・オットー)
隣には、同年配の男性。
レイ「8時30分だったよな。少し遅れたか。」
マリー「8時よ」
レイ「8時?半じゃなかったのか」両手を広げる。
とまっていたバンから、イヤホンをした若者(ジャスティン・
チャットウィン)がでてきて小走りで真っ直ぐに玄関へ。
レイ「ロビー。ハグもなしか?」
続いて、少女レイチェル(ダコダ・ファニング)が車からでてくる、
中途半端にレイに一瞬よりかかると車に戻り、大きなかばんを
とりだそうとする。マリーがかけよる。
レイチャル「自分でやるから」
マリー「無理よ」
レイチェル「キャリアがついてるわ」
マリー「階段があるでしょ」
マリーがかばんをもって、家の中へ。

異星人はなかなかでてきません。その兆候もきわめてゆっくり。
天候が怪しいほかは、TVのニュースが流れるぐらい。
「日本で震度6.5の地震がありました」
「磁気嵐の報告が相次いでいます」
父と息子、娘の関係をゆっくりと描きながら進みます。
父がにこやかに誘い、いやいやはじまるキャッチボールでは、
序々に、早く、取りにくいところへロビーは投げています。
気づきませんでしたが、パンフによると父はヤンキースの青色。
息子は赤と白のボストン・レッドソックスのキャップをしていた
そうです。父も思わず力が入って早い玉を投げると、
息子はすかしてガラスが割れます。
その円形の割れた穴越しの父のアップ。

娘はまだ、父と少し会話があります。
娘「とげがささった」
父「どれ」
娘「触らないで、みるだけ」手をひらげて見せる。
父「とってやろう」
娘「ダメ。ほっておくと自然に、でてくるんだって」
※いまから思えばこれが、物語全体を暗示していると
いうことかも?

このあとも、ボストンへと3人で逃げるなか、トム・クルーズの
なんとか父親らしくしようとしながら、なにも子供のことが
わかっていないことに気づかされる場面がつづき、痛々しい
くらいです。ダコダの、かわいさを強調しない演技も、ロビンの
反抗的ながらも何かをしたいという気持ちも伝わってきたので
キャスティングはあってたと思います。でも、そこまで。
ストーリーとしても、この手の話としてはめずらしく主人公が
普通の人であったため、科学的な分析など情報がとぼしく
SFとしても物足りなさを感じました。ひとことでいえばあっけない。

それでも、見てよかったなあと思うのは映像の素晴らしさ。
役者の演技と、普通の街並みと、破壊のCGがうまく融合されていて
こんなリアルな映像ははじめて。殺人マシ-ンのトライポッド
登場のシーンは圧巻。トライポッド本体は、古典的な雰囲気そのままに、
機械的でありながら生物的な力づよさを感じさせ、夜に紫の閃光を
放つ姿は美しくさえありました。さらに、後半では、さまざまな
マシーンの機能が描かれており私にとっては、主役はトライポッドでした。

最後に私のスピルバーク監督作品ランキング、面白かった順
キャチ・ミー・イフ・ユー・キャン
インディージョーンズ 魔宮の伝説
E.T.
宇宙戦争
ターミナル
マイノリティーレポート
AI

宇宙戦争@映画生活

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBさせていただきました~ (がっちゃん)
2005-07-03 01:02:16
とげのシーン、あ、なるほどぉ…と思いました。

たしかに言われてみればそう感じますね。

科学的な分析については同感です。

そのあたりが補足されているとSFとしてもかなり楽しめたと思うのですが…。

がっちゃんへ (もっきぃ)
2005-07-03 02:15:32
コメントありがとうございます。

この映画伏線と思ったところは、ことごとくはずしました。特に最初のクレーンのシーンは、この技術、絶対どこかで家族を救うシーンで出てくるぞと、待ち構えていたのですがすかされました。



すでにSWも見てられるのですね。うらやましい。こちらでは近所に、先行をやっているところがなくて、来週1時間に1本の電車で、38分(JR740円)にゆられたところにある一番近い映画館へいってくる予定です。
コメント&トラックバックありがとうございます (でんでん)
2005-07-03 10:54:16
もっきぃさんこんにちは。



「こんなリアルな映像ははじめて」

テレビでも流された高架道路が吹き飛ぶシーン、あそこは凄かったです。

それでヤヌス・カミンスキーって人が撮ると、フィルム感がいいんですよ。

ザラッとした感じアレです。



その分、トライポッドや宇宙人のデザインが浮いてしまったかなぁと(苦笑)
でんでんさんへ (もっきぃ)
2005-07-03 11:12:53
『テレビでも流された高架道路が吹き飛ぶシーン、あそこは凄かったです。』

小さな劇場で見ましたが、インターネットの予告の何倍も迫力がありました。もっと大きなスクリーンでもう1回見ようかと思うくらいです。

TBありがとうございます☆ (maemi)
2005-07-03 16:52:04
SFが大好き!!って人には少し物足りないかもしれませんね。でも私は逆にSFが苦手なのでヒューマンドラマがプラスされていることで、他のSF映画より全然楽しめました♪

キャスティングは良かったと私も思います。

ダコタちゃんの演技は素晴らしかったです★

ちなみに私もキャチ・ミー・イフ・ユー・キャンが1位でAIが最下位です。

AIは観て本当に損した気分になりました・・・笑



こちらからもTBさせていただきます♪
maemiさんへ (もっきぃ)
2005-07-03 18:29:48
楽しめたようでよかったですね。

1位と最下位とは、会いますなあ。

AIは、主人公がロボットだと思った時点で、

引いてしまいました。
Unknown (experience#21)
2005-07-04 16:40:57
期待してだけに少し残念な結果になった感じがします。全体的にはさすがスピルバーグなんですけど。。
experience#21 さんへ (もっきぃ)
2005-07-05 01:43:17
ストーリー的には私も少し残念です。



ところで、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」

について書いてられますね。私もジェットリーの良さがでているハリウッド映画としては

この作品と「ロメオ・マスト・ダイ」が

好きです。
Unknown (ちぃ)
2005-07-18 09:03:42
宇宙戦争見たいんだけどあれ感動ナインですか???????????????
Unknown (もっきぃ)
2005-07-18 13:59:32
少なくとも私は「家族愛」に関しては、感動しませんでした。でも、映像はすごいから一軒の価値ありだとおもいます。

 スターウォーズの場合は、身近な世界ではないので、まあこんなのかなあ?なんて思いながらみてましたが、宇宙戦争は、いまのまさに人が住んでるところに侵入してくる話なので、現実の街とそれが破壊されていく映像のすごさは感動ものでした。

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