勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

雛遊展

2015-01-25 20:50:00 | EXHIBITION
今年もやってまいりました。
倉敷は美観地区、ギャラリー十露さんでの雛遊展。

そこで、はんけしくんインストラクターとなり、初の消しゴムハンコのワークショップをします!!
去年もやったけどね!
手提げ鞄(コットンの手提げ)に押すのはもちろん、彫るのも受け付けてます。

イラストはお好みのものを、ご用意いただくか、私が起こすかになります。
(ご用意いただく場合、見せてくださいとお願いする事になります。あまりむずかしそうならば、簡単にしていただかなくてはなりませんので。)

興味のある方、連絡待ってますー。



可愛らしいわ。

2015-01-12 10:50:11 | 徒然
成人の日、地下鉄への道を歩いていたら振袖姿がちらほら。
腰の位置も高く、みんなすらっと美しい。
着物のカタログのモデルさんみたいだ。
私は、12歳から二枚程着ているが、どこ切っても七五三か旅館の女将でしかない。
30をオーバーした今、そんな残念すら笑い話になってしまったが、やはり姿の美しさは羨ましい。
などと思いながら歩いていたが、やはり親近感の湧く子もいて。

それはそれで可愛いのだ。

若くてパチパチで、綺麗な着物を着てきゃっきゃしている。
こりゃぁ、若いは可愛いわけだわ。
私はやっぱり古典柄に福良雀の女の子に目が行くが、みんな素敵だな。

成人おめでとうございました。
大人をやるのはしんどいし、私の性に合っていないし、大人というには足らずが多いけど、割と面白いよ。

顛末!

2015-01-12 00:53:49 | 制作日記
正月から、ロクでもない凹む事ばかり載せました。
本当、皆さんに声をかけてもらって、法律でなんとかなる事も教えてもらったり、信用貸しをするという愚かとしか言いようのない事をした後悔しかありませんでしたが、一応解決しました。

裁判や請求は元からする気は無かったので、しません。
又貸しの件も破損の件も、喧嘩覚悟で話をつけようと兄に挑みましたら、議論にならない位神妙に話を聞き、私の本心等全てきちんと聞き入れたので、それでもう終わりとしました。

これは器物破損で訴えられる事である、ホームページに載っている授業の写真をみるかぎり、事故でついた傷ではなく、つくべくしてついた傷であるという事、又貸しはあり得ないし撮影も許可していない。対で作っている事には意味があるという事。作家のコンセプトを無視し過ぎている事等ずらずらと並べました。
感情的になるなと呪文を唱えながらですが。

又貸し先の相手がプロならば、データを消し、私に貸し出しの交渉を直接して欲しいと言おうと思っていて、最悪、学校側に提示する資料集めも始めていたのですが、貸した相手が学生であるらしく、これは責めることはできないと思いました。
自分が学生の頃のことを考えると、先生の許可と言うのは絶対的な免罪符です。

校長に訴えるべきと言う意見もありますが、正直、仕上がってしまった年寄りに何を言っても、うるさい事を言っているとしか思われないだろう事は予測されるし、理解しがたい人間に関わりたく無いので、もう何も言いません。
兄が私の訴えをどのように取り、どのように対処するか、それにより生徒の今後が決まり、それは私の知ったことではないのです。
躾けられない子どもはとても気の毒ですが、もうそんな事まで気にしてあげるのはやめます。

ただ、風神が戻った時に傷があれば、私は借りた生徒に直接話がしたい、と言うつもりでいます。
叶うか叶わないか分かりませんが、知らなかったでは済まない事、修理というのは、くっつけたら終わりなのでは無いという事、伝えに行きたいと思います。

人の作ったものは物ではなく、其処に人がいるのだ、という事、本来、教わらなくてもわかっていないといけない事。
そういう事を言葉にされないと、生活から拾えない人がいるのだと、勉強できました。

それを踏まえて、私の周りには"まとも"な人達がいるのだと改めて思いました。
心配をかけましたが、物を作る気力も、人のいる場で楽しむ気力も戻りました。

声をかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。

正月早々…

2015-01-02 17:00:17 | 制作日記
あけましておめでとうございます。



以下、少々哀しいお話。


貸していた人形が帰宅。

怪我をさせてしまったという連絡はあったが…。

報告を受けていた部分以外にたくさんの傷。
経年劣化の味として見逃せないものばかり。
雑に扱われたのが見える。

謝られたし、私も貸すことを承諾した時点で怪我は覚悟があった。
けれど、これは、、、。

写真学校の生徒、という事で安心していた。
だって、まさか雑に扱われるとは思っていなかったし、数年前に貸した時は、傷一つ無く戻ったし、いただいた写真は楽しいものが多く、これを撮影した子達は面白く感じてくれたかな、と思った。

指が折れ髪の毛はくしゃくしゃ、耳は砕けて無い、つけていたガラスの乳首も無い。
かけた指先、二つが無くならずにあっただけまし。

貰う予定の写真のデータ、どんなものがくるのかが怖い。
まだ帰っていない人形、早く返し欲しい。
髪の毛、貼り直さなきゃいけないかもしれない。

人から預かったものは、100円のものも100億のものも、量産品でも手作りでも、同じ扱いにしなくてはいけない。
フォトグラファーになろうというならば、なおのこと。
スタジオで預かった商品、怪我させて返すの?

そういう事、きちんと伝えて下さいとだけは言っておいた。
私の人形で良かった。
傷としてのこっても、まだごまかしがきく。
もし、磨き上げた綺麗な胡粉の作品だったら、作家さんは倒れると思う。
全くの他人なら、色んな問題になる。
きちんと学んでくれてたら、良いけれど。

すぐに修理にかかろうかと思ったが、今のこの感じでやると、きっとろくな事にならない。
顔が傷ついてなくて良かったと、ゆっくり気分が穏やかになってから少しずつ修理にかかる。

肌の色、作るの難しいだろうな…。