もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

奈良美智

2005-04-24 21:23:16 | 好きな人
今日ある人と話をして解ったこと。

私は奈良美智さんの作品が好きで、
弘前まで展覧会を見に行ったことがあるほどだ。
奈良さんご本人もロックでアートでカッコいい人だけれど、作品はもっとそう。
本物、実物の作品たちは、
言葉で上手く表現できないほどにこちらの感情を揺らす。
そして、時には自分の心が映って見えたりもする。
彼が多く描くやぶにらみの少女。
それと巷にあふれるファンシーなイラストとの区分けが解らない、
と言った人がいた。
美大でものづくりを勉強した人だった。
でも、その感想は旭川の美術館で「女子高生とか好きそうだよなー、こういうの」と言っていた背広のおじさんと同じ響きだった。
旭川の時は『バーカ。奈良さんの作品は海外の美術館にも購入されてんだよ』と心の中で毒づいていたんだけれど・・・。
別にアートがえらくて、イラストが下、ということではないが、
ものすごい違和感を感じた。

世の中には色々な人がいるので、たれぱんだ(たとえとして)に自分の心が映って見える人もいるかもしれないけれど、
そこに作者の表現したくてたまらないことは入っていないと思う。
でも、奈良さんの作品には奈良さんの魂が入っている。
TVで製作場面を見たときに、こちらの胸が痛くなるくらい
彼は真剣に作品に取り組んでいた。
それを、ものを作る人が解らないってどういうことだろう?
単に感性がオヤジ?
と思っていたのだが、今日話した人も美術系の人だったので、目からうろこ。
解らない、と言った彼女は“職人”で“アーティスト”じゃないのだそうだ。
そういえば昔ある場面で「どんなものを作りたいの?」とある人に聞かれて「発注があればそれにあわせて作れます」と答えていたっけ。
これは“職人”と“アーティスト”どっちが上、という話でもなく、役割と感性が違うということだ。

私はどちらでもないが、好きな表現物(絵や文章や映画など)からは、めいっぱいに色々なことを受け取って、自分で消化したいタイプなんだなぁ。
永遠のお客さん体質か?

来月、再び奈良作品に会いに、弘前に行ってきます。
(今の私の状況を知っている人は「え?」とお思いでしょうが、行って来ますですのよ、へへへ)
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2 コメント

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私も好きです♪ (豆猫Poo)
2005-04-25 18:22:46
私も奈良美智さん好きです

初めて彼の作品を見た時のインパクトがすごかったです!

子供の絵なのに、どうしてこんな意地悪い目をしてるの?

それに強烈な二頭身!

でもでも、どこか憎めなくて愛らしいです

私もTVで彼の製作風景を見ましたよ。あの面白い画風とは裏腹に、スゴイ集中力でしたよね。

まさにアーティストでした。

まだ実物にお目にかっかたことが無いので一度で良いから見てみたいです
実物にはパワーがありますよ。 (もじもじ猫)
2005-04-25 22:51:04
いつか見られるといいですね。

奈良さんの展覧会は、今の弘前と、ハワイと来月韓国であります。

台湾で行われた展覧会の図録が本屋にありますよ。



奈良さんご本人はキュートでシャイなロック野郎でした。

個展でサインしていただく機会があったのですが。

NHKに出演するときもTMGEのTシャツを着ているというカッコ良さ。



それにしても、豆猫Pooさま、いつもコメントありがとうございます。

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