(ニッケル水素電池分解)
先月26日の日記で全固体電池を取り上げた時に、使用不能になっていたニッケル水素電池を分解してみました。
以前にも同じ電池を分解したことがあり、負極部分から自然発火した経験をもっていたので、今回は発火することを前提に分解しています。
狭義のニッケル水素電池 は、ニッケルと水素ガスを基にした充電可能な電気化学的電力源です。
正極に水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、負極に水素吸蔵合金(M)、これらをセパレータで隔離し、濃アルカリ電解液・水酸化カリウム(KOH)を含浸させて電池缶に密閉化した構造となっています。
充電時に水素吸蔵合金に水素が吸収され、放電時に水素吸蔵合金から水素が放出されます。
分解して空気中に放置した場合、負極の水素吸蔵合金と付着していたセパレータ付近から発火します。
燃焼は急激に拡大しますので、素手で処理できる範囲ではありません。
炎が納まったときには、水素吸蔵合金は赤熱して真っ赤に光っています。
分解直後は何でもなく、5分間程度放置した後に発火するので、注意が必要です。
恐ろしいのは、発火するのを知らないで、分解直後にゴミ箱などに捨てることです。
前回分解した時はこの過ちを犯してしまい、別の部屋に行って戻ってきたら、ゴミ箱から炎が上がっていました。
まだ初期段階だったので、大事には至りませんでしたが、直ぐに部屋に戻らなかったら、大変なことになっていたかも知れません。
ニッケル水素電池発火 「ビデオ」 → 日記にアップしています。
登山にもニッケル水素電池を携行していますので、携行したライターなどを使い切った時などに、最後の手段としてニッケル水素電池を発火源に使えるかも知れません。
分解用の道具が必要ですが、小さなペンチと丈夫なナイフを常時携行しているので、何とか分解はできそうです。
ライターはズボンに1個入れており、ザックにはライターと登山用マッチをいれているので、まずこの電池の出番はないとは思いますが。
分解したニッケル水素電池です。
使用不能のため、回収用に保存していたものです。
表面のプラスチック皮膜を剥がした状態です。
丸い小さな穴は、圧力調整用?
プラス側を開けた状態です。
同上
容器の残骸です。
ニッケル水素電池の本体です。
次の3枚構成で巻き取られています。
1.正極(ニッケル極)板
2.セパレーター(電解液を含浸)
3.負極(水素吸蔵合金極)板 → 穴あきメタル
分解して放置後、5分経過後に負極部分から自然発火。
私のホームページへ
先月26日の日記で全固体電池を取り上げた時に、使用不能になっていたニッケル水素電池を分解してみました。
以前にも同じ電池を分解したことがあり、負極部分から自然発火した経験をもっていたので、今回は発火することを前提に分解しています。
狭義のニッケル水素電池 は、ニッケルと水素ガスを基にした充電可能な電気化学的電力源です。
正極に水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、負極に水素吸蔵合金(M)、これらをセパレータで隔離し、濃アルカリ電解液・水酸化カリウム(KOH)を含浸させて電池缶に密閉化した構造となっています。
充電時に水素吸蔵合金に水素が吸収され、放電時に水素吸蔵合金から水素が放出されます。
分解して空気中に放置した場合、負極の水素吸蔵合金と付着していたセパレータ付近から発火します。
燃焼は急激に拡大しますので、素手で処理できる範囲ではありません。
炎が納まったときには、水素吸蔵合金は赤熱して真っ赤に光っています。
分解直後は何でもなく、5分間程度放置した後に発火するので、注意が必要です。
恐ろしいのは、発火するのを知らないで、分解直後にゴミ箱などに捨てることです。
前回分解した時はこの過ちを犯してしまい、別の部屋に行って戻ってきたら、ゴミ箱から炎が上がっていました。
まだ初期段階だったので、大事には至りませんでしたが、直ぐに部屋に戻らなかったら、大変なことになっていたかも知れません。
ニッケル水素電池発火 「ビデオ」 → 日記にアップしています。
登山にもニッケル水素電池を携行していますので、携行したライターなどを使い切った時などに、最後の手段としてニッケル水素電池を発火源に使えるかも知れません。
分解用の道具が必要ですが、小さなペンチと丈夫なナイフを常時携行しているので、何とか分解はできそうです。
ライターはズボンに1個入れており、ザックにはライターと登山用マッチをいれているので、まずこの電池の出番はないとは思いますが。
分解したニッケル水素電池です。
使用不能のため、回収用に保存していたものです。
表面のプラスチック皮膜を剥がした状態です。
丸い小さな穴は、圧力調整用?
プラス側を開けた状態です。
同上
容器の残骸です。
ニッケル水素電池の本体です。
次の3枚構成で巻き取られています。
1.正極(ニッケル極)板
2.セパレーター(電解液を含浸)
3.負極(水素吸蔵合金極)板 → 穴あきメタル
分解して放置後、5分経過後に負極部分から自然発火。
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