moiのブログ〜日々のカフェ

北欧&フィンランドを愛するカフェ店主が綴る日々のあれやこれや

プッテ・ウィックマン

2006-03-27 23:23:22 | コラム、というか
ウェーデンのジャズクラリネット奏者プッテ・ウイックマンが、先月亡くなったそうだ。といっても、ぼくはけっしてかれの優秀なリスナーとは言いがたい。なにせ、かれのCDは一枚しかもっていないし、その一枚すらも訃報をきいて、そういえばたしか一枚もっていたような気が、なんて思い出したくらいなのだから。

手もとにあるのは、プッテと、ブラジルのミュージシャン、シヴーカが共演したCD。一曲を除いて、エドゥ・ロボ、バーデン、ドナートらブラジルの楽曲を演奏している。シヴーカ本人のものも二曲。そしてぼくがこれを手に入れたのは、「スカンジナヴィア・ミーツ・ブラジル」という最高に心ときめく顔合わせだったからという単純明快な理由以外のなにものでもない。録音は1969年、ストックホルムにて。おなじ年にはおなじストックホルムでもう一枚、トゥーツ・シールマンス&エリス・レジーナによる超名盤が誕生している。1969年という年は、それゆえスカンジナヴィア・ミーツ・ブラジルの《金字塔》のような年号として記憶されなければならない(純正スウェーデン人による「ギミックス」が、ブラジリアンな名盤「Brasilian Samba」をリリースするのはその翌年、1970年のこと)。

肝心な音はというと、はじめに書いたとおりぼくはかれのCDを一枚しかもっていないのでとやかく言える立場にはない。ただ、「異能のひと」シヴーカによる圧倒的なパフォーマンスに煽られたかのようにプッテもたいへん熱のこもったグルーヴィーな演奏を展開している。

そういえば、このCDを手に入れたのは京都の北山にある優里奈というショップだった。いつごろのことだったかはもうはっきりとは覚えていない。7〜8年は前じゃないだろうか。ぼくにとって、京都−スウェーデン−ブラジルの奇妙なトライアングルの中心に、プッテ・ウィックマンという名前がある。
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キーワード
ストックホルム スウェーデン スカンジナヴィア スウェーデン人 トゥーツ・シールマンス クラリネット奏者 ブラジルのミュージシャン
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4 コメント

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Unknown (aya)
2006-03-30 00:26:37
このCDジャケットを見て、そういやうちにもあったよな、と思い出しました。

ミュージシャンのバックグラウンドについては何も知らず、でも、特に思い入れも持つことがなく、奥深くに眠らせてしまっていたのでした。久しぶりに引っ張り出して聞いてみようっと。
Unknown (moi店主)
2006-03-30 17:19:25
ayaさん、こんにちは。



シブーカがブラジルの名曲をごきげんなスキャットをまじえながら演奏しているこのCD、もっと「陽性」であってもよいのにそういう印象がないのは、おそらく鉛色の冬のスウェーデンの空気がまぎれこんでいるから、そんな気がします。
Unknown (aya)
2006-03-31 00:03:20
そうですね。スカンジナヴィアとブラジル。思わず日照時間を比べたくなります。が、決してブラジルが能天気な感じ、というわけではなく、どちらもちょっと憂いがある感じがします。CDまだ見つからないのですが、1曲目を試聴して「買いだ!」と思ったことを思い出しました。

話は飛びますが、「ハイフィデリティ」という映画で、LPの並べ方について「思い出順」と主人公が言ってました。いつ、どんな状況で買ったか、というのは結構思い出しやすく、引っ張り出しやすいものですね。消したい過去でない限り。
思い出順 (moi店主)
2006-04-01 10:40:37
ayaさん、こんにちは。



「思い出順」って、いいですねぇ。CDやレコードって、たいてい出会ったときのシチュエーションとかちゃんと記憶していたりするものですよね。「消したい過去」もまた、「捨てられない」という限りにおいては、けっきょく「思い出順」にしっかり含められているような気もします。

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