野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

これは予想していなかった、大相撲九州場所

2016-11-28 06:18:18 | スポーツ
これは予想していなかった、大相撲九州場所優勝の鶴竜。
大関陣の活躍を大いに期待をしたし、その活躍はテレビを楽しんで見れたが、大関陣が優勝するとも思っていない。
優勝するとすれば、多分日馬富士だろうと予想していた。今場所の日馬富士は優勝に値する活躍をみせたが白鵬に負けたのが大きい。
白鵬と日馬富士の一番は、勝負の流れは日馬富士に分があったので、相撲というのは本当に面白いスポーツだと思った。
一瞬の油断、一瞬の閃き、一瞬の体位の動きが明暗を分ける。

で、場所が始まって、優勝とまでは言わないが、活躍を期待したのは大関陣。
特に先場所優勝し勝負に対する執念が出てきた豪栄道を筆頭に、稀勢の里、琴奨菊、それに加えて言えばモンゴルの照ノ富士。
横綱の相撲も面白いが、度々拍子抜けするような場内ブーイング相撲をモンゴル横綱は平気で取るので、相撲の醍醐味をモンゴル横綱には
期待していない。だから、弱い弱いと言われながらも優勝経験のある日本人大関に、面白い相撲を期待していた。
稀勢の里も期待の大関だが、腰高とバタバタは相も変わらずで、優勝を期待しているわけでもないが、時としてものすごく力強い相撲を
とるので、毎場所稀勢の里の相撲を期待している。だが、期待も上がってくるとあっけない負け方をするので途中でしぼんでしまう。
と書きながら、既に三日目で、稀勢の里は立ち合いで遠藤に左を殺され、腰高となったままあっけなく押しだされた。非常に淡白な相撲で
これでは今場所の横綱再挑戦は無くなったと、一方、同じ三日目の嘉風を突き落として勝ち、初日から3連勝とした豪栄道には、このまま
の勢いに乗って最後まで豪栄道は突っ張知るかもしれないと、大相撲が始まった序盤、そう感じた。

ところが、期待の豪栄道も6日目、玉鷲に負けるとずるずると後退し、隠岐の海、稀勢の里に続けて負け、横綱昇進も消えた。
一方、遠藤、正代に左を抑えられ弱い稀勢の里を見たが、10日目からの3横綱戦を立て続けに勝った。特に白鵬との一番は車中で
相撲を聞いていたが、稀勢の里の勝ちと放送されるとハンドルを一瞬離してしまうほどだ。稀勢の里が勝つときの内容は、いつも横綱相撲だ。
ぐうの音が出ない内容で、相手が誰であろうとねじ伏せる。稀勢の里はこんなに強かったのかを実感させるほど力強い勝負を、こんな執念の
相撲を、稀勢の里も取れるんだと、場所中盤までの簡単に負けが込み精神的に楽な圏外の位置から、優勝争いに浮上してきた流れから
一抹の懐疑心はぬぐえなかったが、稀勢の里のファンの一人として、その魅力に微かではあるがと期待してしまった。

特に白鵬との一番は、NHK相撲解説の北の富士も褒め、こんな相撲が取れるんだったらとしきりに解説している。誰だって、稀勢の里の相撲を、
こんなめっぽう強い相撲を見せられたら誰もが期待してしまう。ところが、期待値が膨らみ切ったところで、がっかりの内容で敗れる。
夏場所以外はその繰り返しだ。3横綱を圧倒しながら、期待しきれない力士など世の中で稀勢の里くらいだろう。
それほど稀勢の里の相撲は、期待と失望の繰り返し。3人の横綱を破ったのだからこそ、稀勢の里は一皮剥けたかもしれないと、
「かもしれない」で語る、その繰り返しが、何時もだ。それが、13日目の栃ノ心戦。
  「13日目、栃ノ心に敗れ土俵下に転げ落ちる稀勢の里:スポーツ報知」
稀勢の里の相撲を見ていると、誰にも負けない力強さに引かれてしまうが、相撲の上手さ、切れの良さは感じられない。
そんな期待と落胆の繰り返しの稀勢の里の相撲に引かれて何年、これも相撲の楽しみ方のひとつと言ってしまっても、だが寂しさはある


コメント
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