岩田佳代のピアノ・子育て日記

日々の子育ての様子やピアノのこと、旅行などを綴っています。

読み終えて

2017-03-19 07:30:01 | ピアノ
一応全て読み終えました。感想は今弾いているバッハから始まり後のピアノ曲に至る作品にも、何世紀にも渡る音楽の歴史や政事、宗教の歴史の上で成り立っていてそれらの分岐点を辿りながら今の音楽に行き着いたんだなと(当たり前ですが)色んな箇所で思えて面白い本でした。

例えば、バッハのフランス組曲やパルティータの一部に含まれるフランス風序曲、付点リズムの軽やかで優美な特徴ある曲調は、実はイタリアのオペラが導入されたことがきっかけだった事実は読んで初めて知りました。

そしてバッハのカンタータはラテン語ではなくドイツ語で歌われますが、それは宗教改革で活躍したルターの登場により言葉が変わりました。

そしてバロックの時代に流行ったヘミオラ(拍子記号があるのに拍がずれていく)、これも小節線がなく拍子の概念がなかった中世の音楽の名残なのかなと読んでいて思いました。

中世、ルネサンス、バロックにおいて当時音楽の最先端にいたイタリアの音楽がドイツ、フランス、イギリスへと渡り、イタリアの音楽を素地にして独自の音楽をそれぞれが作り上げていきました。率直に感情をあるがままに表現するイタリアの音楽、感情を表現する中で哲学的なものを支えとするドイツの音楽、感情をあからさまに示すのに抵抗し理性的な中に隠された感情を表現するフランスの音楽、私が実際に弾いた色んな国の作曲家の作品にそれらの歴史と要素が入っていたんだなと改めて感じました。

イタリアと言えば歌🎶歌の作品が圧倒的なのでピアノ曲ではあまり思いつきませんが、以前トスティの歌曲を伴奏した事があります。トスティは感情を思いっきりメロディにしたためた魅力的な作品なのですが、少しお堅い先生にあたるとこれらは大衆音楽ととらえてアカデミックなものと見なさない、レッスンには入れない事もしばしばあると、その時の歌の先生が教えてくれました。けれどもイタリアでは立派なイタリア歌曲として歌われている、これも国民性の違いかなと思います。

ドイツの作曲家、ベートーベンのピアノソナタはまさに彼の哲学が集約された曲集です。

フランスの作曲家たち、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレなどの作品は優美で軽やかでありながら感情はベールの中に閉ざしている、この曲調もはるか昔の時代からフランスで受け継がれてきた音楽文化から生まれてきたんだなと思います。

この本の著者はどうやらフランスびいきらしい、(((^^;)演奏方法についてはフランスの事ばかり書かれていて(連続した八分音符は付点に直し、付点リズムは複付点に直して弾くイネガル奏法)、他の古楽の曲については曲集の始めのページに書かれてある作曲家の序文を読めと...💧

確か、あの真っ赤な表紙のウィーン限典版のフランス組曲の曲集、序文が綴られありとあらゆる装飾音の数々がこと細かく書かれていたかも、あれを読めばカンタータを弾く上で少しはヒントになるかもと思います。渡された楽譜はおそらくある一人の奏者が即興を入れて演奏した音をそのまま書きしるしたもの、変えて弾いてもいいんだ、もっとバッハらしく自分のセンスもいれて弾きたいと密かに思っています。

他にも書きたいことはありますが、長くなるのでまた気が向いた時に綴りますf(^^;

今日は演奏家派遣の面談日、とりあえず色んな説明を受けて登録をしてきました。そして出来るだけ早くプロフィールの写真を用意してメールで送らなければなりません。そしてオーディションの曲を正確に思い出せない失態をしてしまいました(恥ずかしい(T_T))。
ピアノソロの案件はあまりなくほとんどがデュオやアンサンブル、そして元々グループを組んでいる方を優先的に頼むとの事なので、音楽繋がりの仲間を呼びかけてみようかなと思います。
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