+蔵前の青い夜+

青い色の写真が撮りたくて

風が強せいで
人もまばらな暗いバーで

僕はシャッターをきる

蔵前の静かな夜を閉じ込めたような青

+僕はサラリーマン+

僕はサラリーマン。
日々のルーチンな営業と、
月末は数字に苦しめられる会社のネジ。
そう思い続けて毎日を過ごしてきた。

でも今日はちょっと違う。
今までの催事で最高の数字を達成した。

美酒と「無事に終わった」余韻が体中を駆け巡る。


周りにチクチク言われながらも、
地道に商品を集めた。
大不景気のおかげで客足は遠のいていたが、
毎日得意先で閉店まで粘り続けた。

いろんなコトやヒトのお陰があって、
今回の素晴らしい結果に結び付いたのだろう。
今まで、といっても２年足らずだが
仕事で一番「実感」をした。
やれば必ず成果は出るんだと。


心から尊敬する上司からの労いの言葉。
それが何よりも嬉しかった。
それを素直に受け止められるということが何よりもの誇り。


僕はサラリーマン。
僕の可能性は未知数、だけど無限大。
ネジでも構わない。
僕にしか回せない歯車がきっとある。
だったら超ネジになってやる。


帰り道、立ち止まり
思わず出た

よっっしゃあぁぁぁぁぁ！！！

迷惑な叫び声が
静かな夜の蔵前にこだました。

+手を振る+

晴れた日曜日。

早起きして、
お気に入りの靴で出かけていく。

いい写真が撮れてた。

美味いビールを飲んだ。

友と熱く語り合い、
呆れるくらい笑った。




周りには
いつも自分の素直な気持ちを表しているつもりだけど、
人に助けを求めるのがまだまだヘタクソのまま。

楽しい時に「楽しい」と笑えるように
辛い時には「ヘルプミー！！」
と手を振ってもいいのかもしれない。

変なプライドは捨てちまおう。
もっと大事なことを誇りにしよう。



自分でも驚くほどに
エネルギッシュで素直な気持ち。