東北あしたの森:東北のNPO、
持続可能な生き方提案 エネルギーも「自給自足」 /青森
持続可能な生き方を提案したい−−。11年10月に発足した東北町のNPO「東北あしたの森」。食料だけでなくエネルギーも「自給自足」する生活を提案しようと活動する。田畑の間に小型の風力や水力発電機を設置するなど試行錯誤を重ねている。「工夫次第でエコな暮らしができる」と述べ、肩の力を抜いて、エネルギー問題と向き合う構えだ。【神崎修一】
08年12月から準備委員会を作り、活動を先行展開してきた。東北町大池地区の森林41ヘクタールを借りて、畑や水田を耕し、有機農業などに励む。
事務局長を務める山本勇樹さん(30)は千葉市出身。映画「六ケ所ラプソディー」の鎌仲ひとみ監督との出会いが縁で、東北町や六ケ所村の住民との交流が生まれ、この地に移住した。
40年前に建てられた集会所を改装し、まきストーブを囲みながら仲間とともに暮らす。山本さんは「普通の人が工夫すれば、持続可能な暮らしができると実証したい」と話す。
化石燃料に頼らない生活を目指していることも特徴だ。高さ7メートルの小型風力発電機や自転車のホイールで作った小水力発電機を設置。エネルギーの自給に挑戦する。
「小型エネルギーの普及には社会の考えを変えることが必要。我々がやっているのを見ていただき、周りの集落にも広がってほしい」と期待を寄せる。
台風などの影響で二つの発電機は故障中だが、十数万円かけ米国から新しい小型風力発電機を購入。設置作業を急ぐ。蓄電装置もそろえれば、パソコンや照明、冷蔵庫など、生活に必要な家電製品の電力は賄えるようになるという。
間伐材を使った木工品づくりなどで収入を得ているが、NPOの収支は今のところは赤字。農作物の販売や森林を活用した観光にも力を入れ、5年後の黒字化を目指す。山本さんは「私たちの取り組みが地域に広がることが目標。40年は続けたい」と述べ、活動が地域に根差すことを願っている。
毎日新聞 2月6日(月)11時33分配信
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