若人よ過去を振り返るな。

「日々前進是在るのみ」が合言葉の停滞気味ブログ

ちょこっと思うところを……

2012年10月28日 09時58分27秒 | 日常その他
ちょっと否定的な意見になってしまうので、そういうのが苦手な方は、スルーして下さいませ。ほんと、すみません。読んでも平気という方だけお読み下さいませ。













どうも……
今日のお話は、……ないなあ、と。思ってしまう今日この頃。
この作品が大好きなだけに、こうも魂のこもってないお話をされると、凹みますね…。

私はこの作品が好きだし、でもだからこそ諸手上げてのベタ褒めなんてしたくなくて、そのジレンマからどうも気持ちがもにゃもにゃしてしまって、ちょっと気持ちの整理をすべく感想を書かせて頂きます。

…結論から言うと、この作品の妙な人気って、恐らく作画の綺麗さ、キャッチーさから来てるのかな、と思いました。というか、多分、自分がこの作品を好きな理由がそこなのかな、と。

長いシリーズの作品中、正直脚本が一番弱い作品かな…とも感じるんですけど、じゃあなんで私は好きなの? と考えると、作画、川村さんのキャラデザ、バンク、OPの美麗さ、とかそういう画面的なことばっかりが上がるんですよね。
脚本でいいわ、と思ったのが運動会、やよいちゃんお父さん回、くらいで正直主人公のみゆき回では文化祭の時くらいしかなくて。(他にも良作回はありますが、ネタ回はおいておいて、キャラクターを掘り下げているか、という点においてのチョイスの場合です)

…つまり、当初から思っていた事なんですが、みゆきの信念が、根っこの部分からはじめてないので、伝わって来ない。
1話がキャッチーすぎて、みゆきがどうしてプリキュアになってまで世界を守ろうとしているのか、その理由付けがないに等しい。それがすごく弱い。
どうも「5人みんなでプリキュアだよ!」っていう感じが、みゆきを特化させることと反しているのか、みゆきを中心に描けてない。本来主人公って、自己投影できる存在であるはずなのに、みゆきが「キャラクターとしてこういう子だよ」っていう部分は分かるんだけど、根っこの本音、弱い部分を描いてくれないから、自己投影も共感も出来ない。
そこが一番のネックなのかな。


それから、「ともだち」を恐らくキーワードにしてるかと思うんだけど、そこもとってつけたような演出しかなされないから、薄い。
5人、あんたらいつ友情はぐくんだのさ、っていう。表面だけ「ともだちだよ!」って描けば体裁は取れるけど、魂がすっぽ抜けてる。
友達って喧嘩したり、衝突したり、大好きって思ったりしてはぐくまれるものでしょう?

今期のプリは全体的に、そういう部分が弱いのかな、と。

それが顕著なのが今日の「れいかさんの生徒会長」話なのかな。
どうしてれいかさんの気持ちが伝わらないのか。
そりゃ、理由もなく「正しい事をするのは正しいから」ですまされちゃ、なんにも伝わらないよ。
ぶっちゃけ、今日、れいかさん、なーんも葛藤してないよね? 戦闘中みんなにれいかを信じてる的な事言われて終わり。なんじゃそりゃ。
生徒会選挙でれいかさんが受け入れられないのは、れいかさんの信念が伝わらないから、っつー切り口はいいよ。でもつたえる努力したか? 何かれいかさん、変わろうとした? してないよね?
敵を人間化するネタはネタとして面白いよ。でもネタやるなら、もっとシナリオの根っこを描いた上で遊んでよ。でないと面白さ半減だよ。
そういう脚本、視聴者としてすごく不満が残るよ。
プリキュアって、全体のシリーズで言える事だけど、葛藤して成長していく話なんじゃないの? そこを描いてよ!

…そう感じてしまった回でした。


そして、最後に、冒頭の疑問に戻りますが、脚本が弱いのに、なぜスマプリは人気があったのか(あえて過去形ですけど)
作品のキモである脚本が弱いのに、人気が高かったのは、やっぱり画面の美麗さゆえかな、と。
初回5話で5人の変身シーンまでやりきり、かつバンクが驚くほど綺麗。それで大きいお友達の心をがっつり掴めた。一度「いいんじゃね?」と思うと私含めた大きいお友達は長く見てくれますから、キャラ愛があるから。
スマプリはそこの戦略が上手かった。最初に心を掴む。でも、正直もうちょっと脚本を頑張って欲しかったです。

4クールもの作品作るのって大変かとは思うけど、せっかくの大手なんだから、頑張って欲しい。

最終回まで残り少なくなってきましたが、今後も、本気で、力いっぱい、楽しみにしてますっ。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする