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萌え占い

2012年04月25日 | ★★★☆☆
『萌え占い 』
萌え占い製作委員会 (著)

 
エンターブレイン (発行)
B6判、ソフトカバー、128ページ
2005/12/29発行
ISBN-13 978-4-7577-2469-1
NDC分類: 148

定価 :819円(税込み)


 内容(下記出版社の紹介ページより)
「あの『もえたん』制作スタッフによる新企画が登場。あなたとらぶらぶな萌えキャラや自分の本性に秘められた萌えキャラを診断。もちろん、まわりの人のことも占えちゃいます。36人の萌えキャラがあなたをナビゲート! 史上初、妄想がかなう占い本が登場!! 」

 内容(「BOOK」データベースより)
生年月日と血液型から36人の萌えキャラがあなたをナビゲート!! 性格・相性・運勢を診断できちゃいます。


占い表の見方(運命石の出し方)/萌えキャラ早見表(-属性の出し方)/占いナンバー早見表 〔折り込み頁〕
萌え占いで何が占えるの? P.01
萌えキャラ分析(全36キャラクター) p.03
 おさななじみ p.03
 電波系 p.04
 担任の先生 p.05
 くのいち p.06
 文学少女 p.07
(中略)
 妹 p.36
 ナース p.37
 ハーフ p.38
萌えキャラ相性診断(全9グループ) p.39
萌えキャラ運勢&ショートストーリー(全36キャラクター) p.49
さくいん p.123
スタッフ・イラストレーター紹介p.127
奥付け p.128


萌え本分類: 解説書型。
ナビゲーター:占い師の「陶湖」さんと、ウサギっぽい無名の相づちキャラの二名。アイコンのみの登場で、掛け合い形式での解説を担当する。本書の占い監修は実在の占い師、陶湖さんが務めている。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は赤地に白抜き文字。パステルカラーの九星を前景に、浮遊ポーズの少女のイラスト。
中表紙:なし。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。
構成・設定:  巻頭から相性診断まで、前半の48頁はカラー、それ以降巻末まではモノクロ印刷。九星を元にしたと思われる運命石9種類と血液型4種類を基本とする全36種分類に対応したキャラクター占いの解説本で、前半の「萌えキャラ分析」ではキャラクター毎に1頁を当て、全身イラストと体格などのスペック、性格解説、攻略法などを、「相性診断」では運命石グループ同士の相性分析を掲載。後半ではキャラクター毎に見開き2頁をあて、このうち全体運、金運、恋愛運、相性ベスト3、ラッキーアイテムなどが1頁、モノクロカットつきのショートストーリーが1頁。巻末の「さくいんリスト」は目次を兼ねる。
36種類の萌えキャラをひねり出すため、それらの属性は、関係性7種類(幼馴染、先輩、マネージャー、後輩、姉、委員長、妹)、性格7種類(電波系、文学少女、小動物系ドジ娘、天然ボケ、お嬢様、高飛車、ギャル)、外見・服装7種類(猫耳、弓道少女、スポーツ少女、スク水、ランドセル、巫女、ハーフ)、職業8種類(担任の先生、婦警、シスター、アイドル、ウェイトレス、メイド、保健医、ナース)、ファンタジー/SF系5種類(くのいち、女神、魔法少女、悪魔っ娘、ロボ娘)、出身地2種類(江戸っ娘、大阪弁少女)と種々雑多で統一感はあまり感じられない。
表紙カバーの折り返し(表裏)に、ナビゲートキャラ2名の掛け合いによる導入部と終了の言葉がついている。


評価:
萌え絵度:  カバーイラスト、ナビゲーターキャラの担当者みけおうさんを含めてイラストレーターは4名、発行年時(2005年)を考えると水準はかなり高い。イラスト担当が血液型ごとな点は良い工夫。本書の帯カバーは表紙の6割程度を占める大きめのサイズで、本編仕様のキャラクター7名を配置した、本体表紙よりかなり派手なものとなっている。
テーマ萌え度:36種類の性格占いを萌えキャラクターで書ききった努力は買える。占い自体は真面目な内容でそれなりに役だつのかもしれない。
萌え本的意義: エンターブレイン発行の萌え本第1冊目。 「萌える都道府県 もえけん」(06/02)、「萌える参考書シリーズ もえっと。[ダイエット編]」(06/12)、「ツングリ!(本当はツンデレなグリム童話)」(07/03)発行の後、しばらく萌え系書籍から遠ざかっていたエンターブレインだが、最近ではBL関連の「男子はみんなBL 腐女子の目撃体験 」シリーズや「探査機はやぶささん」(12/02)などを出版し萌え本回帰の傾向もみられる。
特定のアニメ・ゲームキャラクターについて性格分析・占いなどを扱った書籍は散見されるが、占い解説書としての類書はあまりみられない。
 余談となるが、本書キャラクター中の「保険医」とは、実際には健康保険加入者の診療を行う医師または歯科医師(健康保険医)という職業のことを指す。これは(アニメ作品などでもよくみられる)「保健医」の誤用と思われる。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
アキバBlog 2005年12月16日づけ記事:
15日に出た「萌え占い」によると、アキバBlogの中の人は「文学少女」
http://www.akibablog.net/archives/2005/12/blog_1.html
「12月17日発売のところ、15日にはいくつかのショップに並んでいた。」


大久保占い日記 2005年12月23日づけ記事:
萌え占い
http://www.fortunetelling.jp/blog/fortune/archives/2005/12/post_71.html
「いよいよ萌えブームも占い業界にまで進出…というか、もう占い自体のコンテンツはどうでもいい、ってな男前さがありますね。自称なんちゃら真伝継承者、なんかよりはサバサバしていて好感が持てるくらいです。内容も萌えキャラとの相性診断ということで、自分の事なんかどうでもいい、という占いコンテンツの新次元を切り開いていると思います。
 でも最近のお遊び系の占いって(特にネットで自動生成できるような)、すべからくこういう所がありますよね。これをみて失望せず、差別化のチャンスだと思わなくてはいけないと思います。」


カバーイラスト、A型キャラクター担当の「みけおう」さん公式サイト:
mikeou web PINK CHUCHU
>WORKS >2005年
http://www2.odn.ne.jp/~cai16580/WORKS/2005.HTM
中に本書の記録あり。表紙のカラーイラスト、キャラクター9人&マスコットキャラなどを担当。
「なんと!「萌え」が占いになりました(*´Д`*)表紙イラストと、中のイラストを描かせて頂きますー。」

エンターブレイン紹介ページ
(基本情報のみ)
特設ページ
 内容解説あり。発売記念キャンペーンが実施されていた。
12月17日~30日、秋葉原をはじめ名古屋、大阪、福岡の4都市で、
「 下記のお店のメイドさんや店員さんたちが自分の萌えキャラ属性を
バッジで表明しちゃってます。この機会に行ってみてはいかが?」


 バッジ貰ったメイド(?)さんのブログ記事:
ねこみみ 2005年12月23日づけ記事、
♪萌え占い♪
http://yaplog.jp/nekomimi-nyan/archive/154
「 キャンペーンでバッジをいただきました!!
皆それぞれ占い結果の自分キャラクターのバッジをメイド服につけています☆
まぁわりと適当なんで皆自分の好きなのつけてたりするんですがf^_^;
雛は神がかり的に占い結果が『猫耳』になりましたぁ(^0^)/
イラスト可愛らしくてロリっ娘すぎて、自分とは全然違いますが…
占い結果に大満足です!!! 」
 「猫耳」のキャラバッジを写メ。


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
Amazon及び公式サイト上の発売日は12月17日で、上記の各種情報からもこの実売日は間違いなさそう。ちなみに紀伊国屋Web上の発売日は29日。
上記エンターブレインサイト内の紹介ページにある、「あの『もえたん』制作スタッフによる新企画」との記述は、両者のスタッフリストの比較検討では共通の人物がみられず確認できない。
iPhoneのアプリにも『萌え占い』があるが、キャラクター・内容ともに本書とは全く共通性はない。


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