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(Moe De Wakaru Books)(重要ポイントとマンガでわかる!)水滸伝(~108星、梁山泊の栄光とその終焉まで!)

2014年12月10日 | ★★☆☆☆
『(Moe De Wakaru Books)(重要ポイントとマンガでわかる!)水滸伝(~108星、梁山泊の栄光とその終焉まで!) 』
諸星崇・榎本事務所 (著), 榎本秋 (監修), エマ・パブリッシング (編集),

 
総合科学出版社 (発行)
A5判、ソフトカバー、144ページ
2011/07/06発行
ISBN-13 978-4-88181-813-8
NDC分類: 923.5

定価 :1,620円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
超ポイント解説と図解&4コマでスイスイ読める。「水滸伝がよくわかる地図」&「108星一覧表」やコラムなど、知っておきたい基本情報も掲載。


はじめに p.02
目次 p.04
『水滸伝』関連地図 p.08
コラム1 『水滸伝』の成り立ち p.10
第1章 好漢たち、それぞれの活躍 p.11
 108の魔星の解放 p.12
 王進が都を追われ、史進と出会う p.14
 史進、山賊との縁から故郷を去る p.16
(中略)
 晁蓋が梁山泊の首領となる p.40
コラム2 強者どもの巣窟・梁山泊 p.42
第2章 宋江の長い放浪 p.43
 宋江、晁蓋からのお礼があだになる p.44
 宋江、柴進のもとへ向かう p.46
 武松の虎退治 p.48
(中略)
 宋江、梁山泊に加わる p.72
コラム3 好漢たちが背負ったあだ名の存在 p.74
第3章 梁山泊をめぐる戦い、激化 p.75
 宋江、公孫勝、李逵らの里帰り p.76
 楊雄と石秀の出会い p.78
 楊雄と石秀、梁山泊へ p.80
(中略)
 公孫勝、高廉の妖術を破る p.92
コラム4 宋江というリーダー像 p.94
第4章 108の魔星、集結する p.95
 呼延灼の連環馬 p.96
 梁山泊、連環馬を破る p.98
 呼延灼と青州の山賊たち p.100
(中略)
 108の魔星、集う p.116
コラム5 梁山泊最強伝説 p.118
第5章 梁山泊の栄光と終焉 p.119
 宋江、都で騒動を起こす p.120
 梁山泊に朝廷の使者が来る p.122
 宋江、高球を丁重にもてなす p.124
(中略)
 宋江の死、物語の終わり p.138
おわりに/参考資料 p.140
108星一覧表 p.142
奥付け p.144


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:なし。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は緑、赤、黒、白など。野外の風景を背景に中華風の衣装を着た少女3名のイラスト。
中表紙:カバーイラストと同柄のモノクロ版。
折込ポスター:なし。
本文:本文は横書き、二段組みが基本。目次やコラムなどは一段組み。
構成・設定:  全頁モノクロ印刷。本文は5章、60項からなり、各章の扉にはタイトルとその章の概要を記す。章内の各項は見開き2頁構成で、左側(偶数)頁にタイトル、解説文、人物相関図を、右側(奇数)頁にはその項目の概要と主要人物紹介、左端に4コマ漫画一本を配する。漫画は「水滸伝の好漢を女子高生に、敵役を男子高校生に置き換えた学園不良ドラマ」で、その項目の内容を再現する。各章末のコラムは水滸伝自体についての小論。参考資料はあとがき頁に併記されており、巻末の「108星一覧表」では108名の好漢について第一位から順に「前世名」「綽名」「姓名」が列記される。 
索引は付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーイラストの担当は新月竜さん。上手い萌え絵だが水滸伝の特徴が描かれているとは言い難い。本文中の漫画部分はうららさんが担当。こちらは特に萌え度も高くない普通の(?)4コマ。
テーマ萌え度: 水滸伝(120回本)の解説書。根本の100回本に田虎・王慶討伐の20回を加えた120回本の内容を、60回に分けて文書・図解・漫画で説明する。解説自体は真面目なものだが元ネタの「水滸伝」自体が三国志や西遊記などと比べて内容になじみの薄い作品なので本筋の解説だけでは内容が頭に入りにくい。各項に原本の巻数を載せるなどの工夫があってもよかったのでは。また内容理解を助ける役を担うべき漫画部分も水滸伝の二次創作っぽい内容でありあまり役に立ってない感がある。「108星一覧表」には登退場の巻数や得物、才能などをつけてほしかった。索引がないのも不親切。テーマ選択など狙いは悪くないと思うのだが入門書としては煮詰め方が足りない。

萌え本的意義:   総合科学出版発行の萌え本としては、『履歴書の書き方なんて教えてあげないんだからっ! 』『(萌訳☆)平家物語 』(11/03)に続く7冊目、「(Moe De Wakaru Books)(重要ポイントとマンガでわかる!)- 」シリーズでは『-古事記・日本書記(~日本はこのようにして始まった!) 』(11/06)に次ぐ2冊目となる。
「(萌訳☆)- 」シリーズが4冊発行されたのに対して、本シリーズは2014年現在この2冊のみ。
水滸伝関連の書籍としては『(乙女絵巻)水滸伝 』(ハーヴェスト出版刊、10/06)があげられる。
また、『 女子読み「水滸伝」 』(三五館刊、10/10)は、水滸伝の登場人物である潘金蓮および林冲の妻 張氏の二人語りによる水滸伝解説書。女子向けの体裁だが広義の萌え書籍といえる。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:

監修担当、榎本秋さんの公式サイト:
榎本事務所
http://enomoto-office.com/
 >書籍一覧
  >歴史新書、ビジュアル本、コンビ二本、ムック
   中に本書の記載あり。

総合科学出版
 >エマパブリッシング の紹介ページ:
  >歴史
  中国歴史中に本書の記載あり(基本情報以外は、Amazon.co.jpへの直リンク)。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店         の紹介頁


付記:
Amazonの発売日は06月21日、公式サイトの発売日は同22日。その他の発売日は07月との記載が主。

 上記各サイト間で、タイトル表記にかなりの振れがみられる。
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