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[建築知識 2012年9月号] 最強の木造現場 [マンガ×写真]図鑑

2012年09月01日 | ★★☆☆☆
『 [建築知識 2012年9月号] 最強の木造現場 [マンガ×写真]図鑑 』


エクスナレッジ (発行)
B5判、ソフトカバー、156ページ
2012/09/01発行
ASIN B008S0BAOE
雑誌コード 03429-09
NDC分類: 520.91

定価 :1,680円(税込み)


 内容(下記出版社の情報より)
マンガと写真・図面を組み合わせ、分かりやすく、詳しく解説。
マンガで全体の流れをつかみつつ、豊富な写真と図面で構成された図鑑で知識を深めることができる。


中表紙(折り込み) p.03
目次 p.04
 広告・連載対談など p.05
[特集] 最強の木造現場 [マンガ×写真] 図鑑 p.21
特別付録 木造住宅の現場写真手帳(内容紹介) p.22
Chapter1 事前調査 設計前に確認すべきこと p.24
Chapter2 地業 建物の配置・高さはこれで決まる! P.28
Chapter3 基礎配筋 つなぐ場所は徹底的にチェック! P.32
  Column 筋かい金物とホールダウン金物の干渉 p.35
Chapter4 基礎打設 コンクリートも品質管理 p.36
  Column 季節で変える、コンクリート打設の方法! p.37
Chapter5 プレカット図の確認は他人任せにしない p.38
Chapter6 構造 隠れる前に自分の目で確かめる p.42
Chapter7 断熱・防湿・気密・通気 空気を上手にコントロール! P.46
  Column 要注意!陸屋根の通気 p.51
Chapter8 防水 わずかな隙が命取りに p.52
Chapter9 設備配管 配管をうまく取り出せ! P.58
  Column キッチンの排気ダクトはこう考える p.61
Chapter10 設備 安易に設置するべからず p.62
Chapter11 外装 足場を外す前に確認すべきこと p.66
Chapter12 内装(全般) スケジュール管理・養生は徹底的に p.68
  Column 海外製品の床補強 p.70
Chapter13 内装(建具枠) 勝ち負けの見極め p.72
Chapter14 内装(下地) 見えない部分まで監理するp.76
Chapter15 内装(仕上げ) 空間の仕上がりはここで決まる p.82
Chapter16 内装(造作家具・建具) 求められるのは調整力 p.88
  Column 木製建具引き戸と戸袋のあるべき関係 p.93
Chapter17 竣工・引渡し 最後の一歩まで気を抜かずに! p.94
キーワード 150 p.98
執筆者プロフィール p.99
 広告・解説・施工事例など p.105
奥付 p.156
・特別付録: (工程を完全収録) 木造住宅の現場写真手帳 (48頁)


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:漫画の主人公、新米設計者の はるか と。所長の ひろき の2名。

表紙:雑誌名、サブタイトルは横書き。タイトルの字色は白。紺系濃色の背景に「DTMキャラクター、VOCALOID初音ミク」のイラスト。
中表紙:表紙とは別絵の初音ミクイラスト。裏が目次で一部折り込みの形式。
折込ポスター:なし。
本文: 漫画のふきだしとcolumn部分のみが縦書き、その他の解説部分はほとんど横書き1段組み。
構成・設定:  新米設計者のはるか(♀)が、設計事務所長のひろき(♂)にダメ出しされつつ、設計前の事前調査から竣工・引渡しまで木造住宅の施工を進める、というストーリー。
漫画部分はモノクロ、文書解説の部分は赤黒の二色印刷。各Chapterは1~2ページの漫画と1~4ページの文書解説からなる。漫画のストーリーを基本に、「木造住宅の設計前確認から竣工・引渡しまで」の現場がわかる特集記事である。

評価:
萌え絵度: 漫画内では普通の等身のキャラとちびキャラが登場するが、供に普通の漫画絵で特別萌える絵柄ではない。作画担当のびっくり!ホタテ丸~★さんは公式サイトなど拝見する限り萌えイラストに充分な画力をお持ちのはずで、本作ではあえて「劇画風の描線」にまとめた風がある。
テーマ萌え度: 全156頁中で特集記事は78頁(50%)を占め、広告や書籍紹介の分(約30頁)、定期記事などを除くと、本誌のほぼ全部がこの特集記事。 漫画部分の編集担当は「サイドランチ」、作画はプロの作画担当は「びっくり!ホタテ丸~★」さん。と分業が徹底しているのも前書と同様。解説部分は図表中心の実用的なマニュアル形式で、付録の「現場写真集」と対応している。建築は専門外だがなかなか判りやすいと感じた。
萌え本的意義: 
[建築知識 2012年1月号] 萌える!建築基準法』に続く、雑誌「建築知識」からの萌え本2冊目。
10年12月号では、特集「マンガでわかる![建築基準法]再入門」が発行されているが、これは完全な青年漫画形式の解説書。
本書はナビゲーターの2名が状況に応じてちびキャラ化していたり、漫画の内容がギャグ風味だったりと「萌え本」のフォーマットに添った作画がされている風がある一方、絵柄で劇画風のタッチを採用して「萌え味」を薄めているようにも思われる。ストーリーの内容が「新米設計士が現場でやらかしがちなトラブル一覧」みたいな展開なので、あんまり萌え萌えしててはマズイかも。表紙絵が内容と無関係であることもあり、前書「萌える!建築基準法」と比べて総合萌え度は低めに。もちろんこれは、実用書としての本書の価値とは何の関係もない単なる萌え評価であることは言うまでもない。書評記事などを見ても、評価は高そう。


総合萌え度 :★★☆☆☆


 紹介ブログ記事:
エイトデザイン オフィシャルブログ 2012年8月20日づけ記事、
建築知識
http://d.hatena.ne.jp/eightdesign/20120820/1345474554
「スタートこそ萌え系でしたが、ブラックジャック、ルパン、宇宙戦艦大和、キン肉マン、ゲゲゲの鬼太郎etc.
80年代を代表するアニメばっかりでした。
なのに初音ミク…。
やられました。
でも、絶対にそろそろくると思います。
北斗の拳。 」

スマッポ 2012年08月23日づけ記事、
建築知識9月号について
http://fanblogs.jp/de99/archive/107/0
「 それにしても。
屈強な男たちが集まる建築現場にもオタク文化は静かに流行しているようで
数年前までは、マリンちゃんぐらいしか見かけなかったアニメグッズが、ステッカーや
ぬいぐるみ、終いにはライトノベルまで車に積んである。
こういったものはあまり目につかない所でたしなむべきと思うが、知らないうちに
時代が進み続けていたのだろう。ある若者は道を走る痛車をみて「痛車だ!」と、
目を輝かせて見つめていた。
そろそろ痛車ならぬ、痛住宅が出てくるのではないか。 」
 うむう…
そういうことになっていくのであろうか。


監修担当、森吉直剛さんのブログ:
森 吉 直 剛 ア ト リ エ B L O G  2012年08月22日づけ記事、
監修した雑誌が発売されました
http://moriyoshiatelier.blog25.fc2.com/blog-entry-73.html
「木造住宅の現場で確認すること、設計で注意することなどををマンガ、図面、文章で解説していて、
事前調査から竣工まで網羅されています。
マンガは最近の建築知識さんの傾向です。若い人にとっては入り込みやすいのだろうと思います。
私を含めた2名の建築家と施工会社の監督さんで監修しました。
監修をすることを通して自らも色々再確認することが出来、
約半年間の作業でしたが、とても新鮮で有意義でした。 」


エクスナレッジ紹介ページ


編集プロダクション、サイドランチの公式サイト
http://www.sideranch.co.jp/
2012年9月1日現在、本書に関する記述はまだない。


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB の紹介頁(とりあつかい無し?)


付記:
 Amazonなど書店サイト上の発売日は8月20日。
前回の「萌える!建築基準法」と同様に、本書も何気に書店店頭での平積み展示が多い様な気がする。
既に各所でとりあげられてはいるが、01月から09月までの「建築知識 2012年 各月号」の表紙写真を並べておきます。
        


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