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萌え萌えお仕置きアイテム事典

2013年11月09日 | ★★☆☆☆
『萌え萌えお仕置きアイテム事典 』
お仕置きアイテム事典制作委員会 (著)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、192ページ
2008/05/01 発行
ISBN-13 978-4-86146-137-8
NDC分類: 322

定価 :1,575円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
世界中の処刑・拷問器具を一堂に会し、美少女たちのあられもない姿を見ながら、「人の尊厳」について考える。時代や地域を問わず、拘束具・拷問具・刑具を広く紹介。本来の用途に加え「人に苦痛をあたえるためにつくられた」特殊な器具も取り上げている。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
あんなこと、こんなことされちゃいます~
世界中の処刑・拷問器具を一堂に会し 美少女たちのあられもない姿を見ながら、
「人間の尊厳」について考える!!


目次 p.02
プロローグ p.04
登場人物紹介 P.08
はじめに p.10
レベル1 p.11
(章頭ナビゲーション) p.12
 トゲつき首枷 p.13
 苦行用ベルト p.16
 中国の枷 p.18
 バイオリン p.20
(中略)
 貞操帯 p.4
 プレスヤード p.42
 レベル1まとめ(漫画) p.44
レベル2 p.47
(章頭ナビゲーション) p.48
 ラック p.49
 皮鞭 p.52
 ユダのゆりかご p.54
 長靴 p.56
(中略)
 振り子 p.74
 蝋燭 p.76
 レベル2まとめ(漫画) p.78
レベル3 p.81
(章頭ナビゲーション) p.82
 猫鞭・箒尻 p.83
 鉄の処女 p.86
 磔 p.88
 車輪 p.90
(中略)
 火頂 p.100
 リッサの鉄棺 p.102
 レベル3まとめ(漫画) p.104
その他 p.107
 ギロチン p.108
 注射 p.112
 電気椅子 p.114
 絞首刑 p.116
 その他まとめ(漫画) p.118
痛い・いたい p.121
(章頭ナビゲーション) p.122
 大工道具たちの宴会 p.124
 押入 p.127
 布団叩き p.133
(章末ナビゲーション) p.138 
ちょっと補足とウンチク p.139
拷問考察 p.143
 中世ヨーロッパの狂気・魔女裁判 p.144
 遊郭、吉原での折檻 p.147
拷問好きの権力者 p.151
 ドラキュラ p.152
 ジョン王 pp.156
 ヘンリー・ホランド p.160
(中略)
 西太后 p.176
 豊臣秀吉 p.181
エピローグ p.186
イラストレーター紹介 p.188
参考資料 p.191
奥付け p.192



萌え本分類: 解説書型。
ナビゲーター: コンビニバイトの倖ミツル、訳ありツアコンの柴木イクの2名、当然ながら二人とも美少女。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は縁つきの黄、グラデュエーションつきの青、オレンジ、赤。「鉄の処女」とハートマークの壁紙を背景とする2名の少女のイラスト。
中表紙:カバーと同柄(壁がみなし)のイラスト(タイトルロゴのサイズ・位置はやや異なる)。
折込ポスター:なし。
本文: 横書き、一段組みが基本。巻末の「小事典」「イラストレーター紹介」の一部は二段組み。
構成・設定:  巻頭から128頁(5章、ショートショート集の中間)まではカラー、以後巻末まではモノクロ印刷。4章までは章ごとのテーマカラーがある。
 コンビニバイト中のミツルが、深夜に現れた団体客の「レディースツアー」に巻き込まれる。実はこのツアー、「未来人が刺激を求めて歴史上の残酷場面を見てまわる」というタイムトラベルで、ミツルは古今東西の「仕置き」道具を通覧するハメに陥る、というストーリーに沿って進行。
全体はイラスト付きの「お仕置き用具」解説編、お仕置きをテーマにしたショートショート編、文書主体の資料編より構成。
前半4章(レベル1からその他まで)は、「拘束具・拷問具・刑具」を解説。これらの「お仕置き用具」を本書独自の分類により、脅し~軽症のレベル1より苦痛を伴う死~即死のその他まで4段階に分け、総計43個の用具をイラストつきで解説する。
項目は基本的に見開き2頁で、左側(偶数)頁にタイトル、基本データ、リアル版のカラーイラスト、解説文を置き、右側(奇数)頁にはページ大のイラスト、という構成が基本。各章最初の項目のみは3頁構成(解説文1頁に見開きのイラスト)。
ストーリーは各章頭に置かれるアイコン付き会話体のナビゲーションと、巻頭、各章末、巻末のコマ漫画で進行する。
第5章の「痛い・いたい」は、「日常用具によるお仕置きテーマの短編集」。後半の「資料編」は、西洋・日本における拷問史や、古今東西の残酷な権力者10名の紹介文。
巻末の漫画2頁は、ドンデンのオチがついたストーリーのシメになっている。イラストレーター紹介はアイコン・リンクつきで、コメントが付属。参考資料はあまり多くない。


評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は21名。カバーイラスト、漫画部分の担当は「宣教師ゴンドルフ」さん。水準は発行年度相当で、絵柄の統一感はあまりなく、背景がCG処理のイラストも多い。項目内に担当イラストレーターの記載あり。テーマがテーマだけにあまり直接的に表現するわけにもいかず、やや中途半端な温めの場面にとどまっているイラストが多い。
テーマ萌え度: 「拘束具・拷問具・刑具」を「お仕置きアイテム」として論じているのは本書が初めてではない(後述)。解説自体は初心者向けの入門書であり、文書の文字数が少なめなこともあって器具の紹介と映画・小説・アニメなどメディア作品の登場シーン紹介に留まっている例がほとんど。ショートショートの水準や「権力者」の選定基準などについてもいろいろ突っ込みたいところはある。ストーリーの進行自体はそこそこまとまってはいるものの、ブラックなオチは全体構成には少々そぐわない感じがする。

萌え本的意義:  イーグルパブリシング発行の「萌え萌え- 」シリーズとしては『 -ランジェリー事典 』(08/03)に続く19冊目で、『 -戦乙女事典 』(08/05)が同日発売。続刊は『 -ジュエリー図鑑 』(08/05)。 シリーズ中盤の作品であり、萌え本としての体裁は一応整ってきてはいるものの、目次と本文の題がずれていたり、本文解説の内容も史実の解説とフィクション作品中の解説とのバランスがあまり良くない。
類書としては、『[萌えさいくろぺでぃあ01] おしおき娘大全集 』(アットプレス刊、07/11)、
一迅社刊行の『 拘束少女絵巻 』(11/01)、『 -高潔編 』(12/04)、『 -学園編 』(13/06)の3冊などがあげられる。
風俗としてのBDSMを扱う書籍は、上記の一迅社を含めて、幾つかの出版社から発行されている。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介ブログ記事:
映画と小説、OK!のblog  2011年10月22日づけ記事:
萌え萌えお仕置きアイテム辞典 【イラスト・雑学】
「 拷問とそれに伴う悪行を記した本。
かわいらしい萌え絵を多数収録(複数の作者による)ためパッと見ソフトな印象を受けますが。
かなりエグイ拷問を紹介しており、軽い気持ちで読むとかなりの精神的ダメージをうけます。
前半は拷問器具や拷問の紹介(なかには拷問とは名ばかりの処刑方法も含まれます)後半は拷問エピソードや実際に多くの拷問を行った歴史上の人物の紹介などが記載されています。
資料として読むにはいささか情報量に欠けますが、出展資料を後ろのほうに一覧で載せているので深く調べる上での足がかりとして充分に機能します。 」
 イラストレーターの一覧あり。


 イラスト担当、赤丸さんのBlog:
suzuneko  2008年04月30日づけ記事、
萌え萌えお仕置きアイテム事典
「 で1枚イラストを描かせていただきましたヽ(゜∀゜* )ノ
おしおき道具(刑具)辞典ですぉ。 」


イーグルパブリシング
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
「 ピギャー!!
あんなこと、こんなこと、しちゃいます~ されちゃいます~
世界中の処刑・拷問器具を一堂に会し、美少女たちのあられもない姿を見ながら、
「人間の尊厳」について考える!! 」(帯のアオリ文言を再録)
 4月25日発売との記載あり。内容見本(見開き)6頁分とイラスト担当のリンク集を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto(旧bk1)         の紹介頁 (購入不可)
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店        の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は04月24日、公式サイト上の発売日は25日。その他の発売日は05月との記載が主。
上記書店サイトのなかでは、楽天商店のみ品切れの表記がない。


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