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ツングリ! (本当はツンデレなグリム童話)

2011年11月05日 | ★★★☆☆
『ツングリ! (本当はツンデレなグリム童話) 』
出海まこと (著)、


エンターブレイン (出版)
A5版、ソフトカバー、144ページ
2007/03/12出版
ISBN-13 978-4-7577-3358-9
NDC分類: 913.6

定価 :1575円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
中世ヨーロッパの昔から語り継がれたグリム童話が完全『ツンデレ』化!あかずきんちゃん、白雪姫、いばら姫、グレーテル…。
誰でも知ってるヒロイン達がツンデレっ娘で登場。

 内容(下記、出版社の紹介頁より)
 あかずきんちゃんはツンデレ!?
グリム童話のヒロインたちがツンツン娘に変身して大活躍するパロディ童話集が登場!! 
収録されるおはなしは、「あかずきん」「白雪姫」「シンデレラ」など計8本。オールカラーイラスト&オール書きおろしテキストで、グリムヒロインズのツンツンデレデレなおはなしを物語っちゃいます!!


はじめに p.04
第1章 いばら姫 p.05
 ツンデレ的グリム童話検定試験1限目 p.22
第2章 あかずきん p.23
 ツンデレ的グリム童話検定試験2限目 p.38
第3章 白雪姫 p.39
 ツンデレ的グリム童話検定試験3限目 p.54
第4章 カエルの王さま p.55
 ツンデレ的グリム童話検定試験4限目 p.70
第5章 ブレーメンの音楽隊 p.71
 ツンデレ的グリム童話検定試験5限目 p.88
第6章 ヘンゼルとグレーテル p.89
 ツンデレ的グリム童話検定試験6限目 p.106
第7章 靴履き猫 p.107
 ツンデレ的グリム童話検定試験7限目 p.124
第8章 灰かぶり p.125
 ツンデレ的グリム童話検定試験解答 p.140
著者あとがき p.141
イラストレーター紹介(参考資料) p.142
奥付け p.144


萌え本分類:解説本型。
ナビゲーター: なし。

カバー表紙:タイトルは縦書き。タイトルの字色はピンクに白の縁取りで。中世風な唐草文様の背景に、赤ずきん風の少女立ち姿のイラスト。
中表紙:カバーイラストの赤ずきんを含め。本文に登場するヒロイン4名(いばら姫、白雪姫、靴履き猫)の集合イラスト。
折込ポスター:なし
本文:縦書き、一段組み。
構成・設定:
「グリム童話のヒロイン達はツンデレだった」という設定の元、グリム童話を元にしたエピソードを展開。各章は独立したストーリー構成で、原作に沿ったキャラクターのみのツンデレ化から、大胆な擬人化まで改変の度合いは様々。最初に「原作あらすじ」「グリムトリビア」「ヒロイン解析&個人データ」などを2頁で概説し、各章の最後には「ツンデレ的グリム童話検定試験」としてクイズ3問を収録。問題の中には、原作を相当読み込んでいないと回答困難な問題も含まれる。全頁がフルカラー印刷で、余白が各章ごとに7色に色分けされていたり、1頁大のカラーイラストが見開きの大半に配されていたりと非常に豪勢な造りになっている。


評価:
萌え絵度:  萌え絵の水準は、出版年(2007年)を勘案すればまずまず。
テーマ萌え度:グリム童話を今日的にツンデレ化して再構成する、という意図は買える。ツンデレにテーマを絞った上で、各話ごとの萌えポイントを配した著者の手腕も評価したい。登場する男性キャラがキモヲタもしくはフェチばっかりで結構困った展開になりがちであるが、安易な下ネタに落ちてないのはそれなりに偉い。
萌え本的意義:エンターブレイン発行の雑誌「マジキュー(MAGI-CU) 」Vol.33 - Vol.38に連載されたイラストストーリーの前半部分(第2~4章まで)に書き下ろしエピソード(第1章、5章以降)を加えて発行された。
2006年3月刊のワニブックス発行「本当は萌えるグリム童話」が先行しているが、触発されたか偶然企画が被ったかは不明。かなり読者を選ぶ一冊で、何度も読み返せる本とは言いがたい、そのせいか既に絶版扱いらしく、(下記のオンライン書店では)新刊の入手は不可能。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介Blog記事:
アキバOS 」 2007年02月27日付け:
あかずきんちゃんはツンデレ!?「本当はツンデレなグリム童話」発売
http://www.akibaos.com/?p=852
「エンターブレインが発行する「マジキュー」に連載されていたもので、マジキューOfficialWebsiteでは、『萌え〜なイラストも満載(しかもオールカラー)!! ツンデレが好きならぜひ! ですよ』としていた。」


エンターブレインの紹介ページ:
本当はツンデレなグリム童話_ツングリ!
http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2007/tunguri/
 各話のイラスト一枚と、あらすじの紹介文あり。


Amazon.co.jp         の紹介頁(中古出品のみ)
オンライン書店bk1     の紹介頁(購入不可)
楽天ブックス         の紹介頁(購入不可)
セブンネットショッピング  の紹介頁(購入不可)
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁(購入不可)


付記:
Amazon、公式サイト内の発売日は2月28日、紀伊国屋BookWebでは3月12日と記載。
上記サイトのうちではAmazonを除いて総頁数143ページと記載されている。
カバーや中表紙、公式サイト内のタイトルロゴは総て、「ツングリ!」の方が「本当はツンデレなグリム童話」より字体が大きいのだが、上記の紹介記事ではほぼ総て「本当は - 」の方をメインタイトルとして紹介されている。
 大した話じゃないけど国会図書館サーチで検索可能


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