ドラフト候補発掘の瞬間

瞬間についてはtwitterのほうが検索しやすいことに気づいた

模擬ドラフト2015ヤクルト

2015-10-05 11:04:28 | 模擬ドラフト2015
※PC版での閲覧を推奨

自分の担当したヤクルトだけ、どんなつもりで指名したか書いておこうと思います。


巡|⇔|東北鷲|横浜星|大阪牛|中日竜|西武獅|広島鯉|千葉鴎|阪神虎|北海熊|巨人兎|福岡鷹|東京燕
―|―|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――
①|抽|平沢大|高橋★|高山俊|高橋★|上原健|上原★|小笠★|高橋純|小笠原|小笠★|吉田正|オコエ
外|抽|○単○|今永★|○単○|熊原健|◎②◎|今永★|今永昇|◎③◎|◎③◎|熊原★|○単○|○単○
外|抽|―――|多和田|―――|◎②◎|―――|岡田明|◎③◎|―――|―――|茂木栄|―――|―――
外|抽|―――|○単○|―――|―――|―――|○単○|―――|―――|―――|○単○|―――|―――
―|―|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――|―――
②|→|佐藤世|井口和|勝俣翔|黒瀬健|石橋良|木下拓|近藤大|大城滉|成田翔|原樹理|堀内謙|上杉芳
③|←|柘植世|小澤怜|関谷亮|平沼翔|谷田成|高橋樹|加藤貴|小畑彰|山本武|吉田凌|東條大|吉持亮
④|→|山田大|北川利|山足達|地引雄|近藤均|高橋奎|原嵩―|廣岡大|横山弘|鮫島優|藤岡裕|角屋龍
⑤|←|篠田朗|唐仁原|小野和|柴田竜|宇佐見|横尾俊|渡邉大|横田哲|大瀧愛|谷川原|北村祥|西村天
⑥|→|青木玲|桜井俊|猿川拓|奥村政|日隈ジ|福敬登|薗部優|大木貴|田中豊|與那原|小孫竜|野川拓
⑦|←|川越誠|米田虎|能間隆|長谷川|山本卓|清水翔|春野航|望月惇|上西主|姫野優|福永春|山崎晃
⑧|→|畔上翔|福山純|坂本誠|杉本裕|本田圭|山本泰|野田昇|吉田嵩|青木陸|内田大|松本直|船越涼
⑨|←|間曽晃|沼田拓|影山潤|岡田圭|中嶋啓|重信慎|綾部翔|増田大|石岡諒|鈴木康|有吉優|巽大介
⑩|→|榮光貴|松浦昌|吉田侑|茶谷健|三ツ間|出口匠|青柳昴|尾山将|宮城正|中野隆|信楽晃|松井佑

ここ数年DeNAを担当してきたmoducfdはヤクルトの担当に変更となり、昨年ご担当の重鎮に見守っていただきながら指名させていただいた。優勝したヤクルトは2位が最後で3位と連続指名。3位と4位の間では22人もの選手が他球団に指名される。強打が売りのチームの課題は、何といっても投手力。即戦力の1番センターも獲得できれば理想的だが、打撃投手の阿部健太を育成選手として野手起用したように、ファームの若手野手不足も深刻。中村がレギュラーの座をつかんだ捕手の層も盤石とは言えない。また、赤川、江村、金伏と3人の左腕を戦力外にしているのも気になる。10人指名して、支配下の日本人が64人となる。

準備した指名予定は次の通り。球場で見た選手の中で、自分がいいと思う選手を、ヤクルトのチーム構成に合わせながら、予習をもとに順位づけした。以下に出てくる比較対象の選手も、もちろん生で確認している。見たときのツイートもあとでピックアップしたい。

1位 AA オコエ瑠偉 外野手 関東第一高校
→ A 吉田正尚 外野手 青山学院大学

2位 A 原樹理 投手 東洋大学
3位 A 吉持亮汰 内野手 大阪商業大学

4位 B 角屋龍太 投手 ジェイプロジェクト
5位 B 平沼翔太 内野手 敦賀気比高校

6位 B 野川拓斗 投手 鷺宮製作所
7位 B 山崎晃太朗 外野手 日本大学

8位 B 船越涼太 捕手 王子
9位 B 巽大介 投手 岩倉高校

10位 B 松井佑二 投手 松山フェニックス

1位は今年一番の選手。2012大谷翔平、2013森友哉、2014高橋光成に続いて、2015はオコエ瑠偉を選んだ。2年夏、2年秋、3年春、3年夏、と見るたびに動きのムダがそぎ落とされ、守備走塁打撃の全てにおいて技術が高まっていた。これは、真面目に取り組み、指導者のアドバイスをよく聞き入れたからに他ならない。将来性十分と評価した。

次に評価していたのは、多和田真三郎、吉田正尚、原樹理。予習を元に原樹理が2位に残るのを期待したが、甘かった。巨人担当が東洋大びいきだったことを理解していなかった。代わる即戦力投手として、都市対抗で好投した上杉芳貴を選択。大卒4年目で決め球に課題を残すが、ストレートの威力は十分。プロで一皮むける可能性があると見た。

残るA評価の選手は藤岡裕大、吉持亮汰、戸柱恭孝。3位には、ヤクルトのチーム構成からショートの吉持を選んだ。大学選手権では常に大引とダブらせながら見ていた。中継プレーなど守備を鍛えて、目標はシーズン後半。大引とのレギュラー争いを期待する。貴重な高校生内野手の平沼、評価の高い藤岡が3位から4位の間に消えてしまったのは仕方がない。原樹理が取れなかった分、4位5位では角屋龍太、西村天裕と150km/h前後の速球を誇る投手を補強した。角屋はボールに伸びがあり、今が旬の即戦力。西村は低めに強いボールが行くのが長所で、左右の制球力を高めれば打者を圧倒できる。

6位の野川拓斗、7位の山崎晃太朗、8位の船越涼太は上位の選手に負けない評価をしているが、予習の結果ここまで残ると見て我慢した。野川はスライダーで腕が振れる、140中盤の速球派左腕。都市対抗予選では安定感を欠いたものの、高校大学と実績を残し、力をつけている。山崎はセーフティバントで一塁到達3秒48を誇る、俊足巧打の外野手。開幕1番センターを期待したい。守備がよくなれば不動のレギュラーにもなれる。4年前の1位、光星学院の川上とは青森山田時代に対戦している。川上も戦力になってもらわなければならない。捕手で評価の高い戸柱は現実のドラフトでは下位に残るはずがないと思うので、王子の船越にスポットを当てることにした。社会人チームの王子は、市立柏のキャッチャー宇佐見ではなく、ショートを採用して正捕手に育て上げた。それが船越である。二塁送球1秒83の肩、捕手としてのセンスも宇佐見以上。近藤均の都市対抗での好投は船越と組んでのもの。中村、西田と競い合える素材だと思う。

9位は地元東京の左腕。石川の後輩・成田は甲子園の活躍で人気が高騰している。小柄ながら体に力があってスピードの出る好左腕だが、巽もフォームがよく気持ちの強さもあって引けを取らない。10位の松井佑二は昨年の都市対抗で阪神1位の横山に投げ勝っており、即戦力サイドスローとして又吉、秋吉以上と見る。

2位で原、5位で平沼を指名できれば理想的だった。しかしオコエを取った以上、原はあきらめざるを得ない。高校生の内野手も、無理をして取るよりは来年以後の好素材に期待するのが得策だろう。ただし高校生は、関東で見られた選手とU18の代表選手しか生で確認できていない。実際のヤクルトのスカウトは、二軍の内野で鍛えるべき高校生を、すでにこの夏、見つけているのかもしれない。


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