Mochy's Backgammon Today

プロプレイヤー望月の日々バックギャモン

2010 世界選手権

2010年07月20日 | 海外ギャモントーナメント
7月11日〜19日まで世界選手権に参加してきました。会場は例年と同じくMonte CarloのFairmontホテルです。

二連覇を狙ってくださいと多くの人に応援されましたが、個人的にはそういう目標は持っていませんでした。
その可能性はどれほど強くても2%未満でしょうし、気負いせず目の前のマッチをこなすことに集中するつもりでいました。

Championshipの参加人数は158人、全体の参加人数は221人でした。
今年も参加者の減少傾向は止まりませんでした。

1回戦はbyeを引いたので不戦勝で勝ち。これで自動的にベスト128です。

2回戦はParlow Stefanというオーストリア人です。彼はオンラインで稼いでいるプロフェッショナルプレイヤーです。
強いプレイヤーではなく、弱いカモを相手に稼いでいるプレイヤーです。
個人的に彼のことは嫌いではないのですが、こういった中途半端な層がプロと呼ばれることには抵抗があります。偏見かもしれませんが。

とはいえ、プロなのでバックギャモンソフトを使って解析や勉強はそれなりにしているはずで、普通のプレイヤーよりは強いでしょう。また、FISHのように特定の分野でとんでもない勘違いもしないはずです。
エラーレート的にはどの分野でも満遍なく私が上回っていると思います。やりやすい相手だと思います。

その彼との1ゲーム目です。2手目の21。


彼は何を考えていたのか、24/23 13/11とノーヒットを選びました。2手目ですがすでに0.16を超えるブランダーです。おそらく見落としなのでしょうが、まったく気づいていないようでした。若干緊張していたのかもしれません。
このとき指摘しなかったのですが、指摘すれば動揺を誘えたかもしれません。

数ゲーム後の3手目です。51$-53P-54と進みました。

1、2、3手目ではエラーの値が小さくても気を留めるべきです。今後何回も同じ局面を迎える可能性があります。

私は24/15を選んだのですが、XGのロールアウトによると0.03ほど24/20 13/8が優るとのことでした。4でヒットされたときに20pアンカーを取れる効果が大きいのでしょう。
また、8pが3枚なので3でヒットされる心配はあまりしなくてもいいし、6pが4枚なので1で打たれるのも、5枚いるときに比べれば大したことはありません。

少しポジションを変えてみます。今度は51$-61P-54と進んだ局面です。

今度は6pが5枚になっているので20pを1で打たれるのは非常に嫌ですし、逆にミッドポイントが4枚しかいないのでミッドの駒で打たれるのはそれほど痛くありません。
結果的に24/15が正しいプレイになります。スタックの前に駒を置かないという格言の好例だと思います。

また数ゲーム後の62です。

このロールを振った瞬間、すばやくプレイすればキューブが来ないのではないかと反射的に考え、13/5*とプレイしました。案の定相手はキューブを打たずにロールして、0.07を超えるエラーを犯してくれました。
しかし、この13/5*そのものが0.14を超えるブランダーで、差し引きでは大損でした。
 もし、このポジションに10秒以上使っていたら、間違いなく24/18 24/22と正しくプレイしていたでしょう。しかし、相手がキューブを使ってくる可能性もあがったと思います。
数字を見た後なら時間を使って正しくムーブするべきだったと分かりますが、実戦では難しいところです。同じようなジレンマは後ほど、他の相手とのゲームでも起こります。

キューブを引いて、複雑な形になりました。

正しいプレイは23/17 13/12です。ピップが勝っているのにアンカーが深い位置にいる時は、常にアンカーを外すタイミングを伺わなければなりません。
相手がバーにいるこの瞬間が最高のタイミングでした。実戦ではまったくアンカーに注意が行きませんでした。
0.12を超えるブランダーです。

数手後の63です。

ここまで強調されれば、私のようにぼんやりしていてもアンカーが問題であると気づきます。数ショットは残すものの、打たれても20pアンカーに立てる可能性があるし、
ここで行かないと相手にアウトフィールドを支配されて完全にアンカーが孤立してしまいます。
正しいプレイは23/17 23/20です。ここでは正解を選べました。

http://www.back-gammon.tvのレクチャーの一つにConnect your armyというテーマがありますが、まさにそのテーマのプレイです。

下のポジションでは、過去疎かにしていたことの罰を受けました。

ピップは20弱勝っていて、それなりにフレキシブルな形をしているのでこの時点で明らかにリダブルでした。テイクかパスかがきわどいラインになります。私はダブルを打たず、
マーケットルーズしました。

実は似たポジションを1カ月ほど前に片上大輔さんとの試合で経験していました。

こちらもダブルはクリアーで、テイクかパスかが問題です。
このポジションを間違えたときに、もう少し深く考えて理解していれば実戦で活かすことができたと思います。曖昧に理解して置いたために同じ過ちを繰り返してしまいました。
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世界選手権 バックギャモン オーストリア人
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