通常更新はまだまだ先になると思いますが、今回文章だけの短編を作りました。
“拝啓、ご先祖様ー「子孫からの手紙」”
2012年4月27日
彦根城 表御殿
とてとてとてとて!
表御殿の緋色の絨毯の上をカモンちゃんが走って行きます。
向かう先はもちろんお家元のお部屋です。
「ひこなん、ひこなん!」
「どしたんでしゅか、カモンちゃん?」
「うむ、実は今日かよ殿が真に興味深い書物を買ってきたなり、これなり!」
「あいあい!」
「なんと!ひこなんも手に入れてたなりか?」
「あい、実は秋子しゃんが見つけて買ってきてくりたんでしゅよ」
二人の手元にあるのは本日発売したばかりの“文藝春秋SPECIAL 歴史特集”でした。
「ならばひこなんも既に特集記事には目を通したなりな」
「あい、去年ひこにゃんに刻まれた記憶を呼び起こしてくりた素敵な記事でしゅ!」
「うむ!」
その特集の内容というのは、現代まで脈々と血統を守り続けている戦国大名の子孫の方々が、偉大なる祖先に語りかけるように書かれた記事で、“拝啓、ご先祖様ー戦国大名「子孫からの手紙」”という記事でした。
伊達や真田、武田に長宗我部と錚々たる名士に並び、現代の井伊家の当主・井伊直岳氏もその一人として、彦根藩祖・井伊直政公に向けて書かれています。
「ふふふ・・・
虎松しゃんだけでなく、ひこにゃんには懐かしい名前のみんなが載ってましゅ!」
次郎しゃんに南渓しゃん、直親しゃん、直盛しゃん、直平しゃんも・・・」
「ふふふ、ちゃんとカモンの名前も載っているなり♪」
「しょうでしゅね」
「直政公が家康公に仕えるまでの儚い命脈は、井伊家に関わりがある者達以外には、直岳殿が書かれているように世間の多くは知らないなり・・・」
「まぁそうでしゅよね、次郎しゃんの名前を出しても多くの人はかぶりを振るはずでしゅから」
「我ら井伊家の者にとっては決して忘れ得ぬ偉大なる先人達なり!
今日は良い物が読めたなりな」
「あい、ひこにゃんも久しぶりに懐かしい顔ぶれを想い浮かべる事ができたんでしゅ!」
そう言いながらお家元は、かつて駆け抜けた井の国での日々を憶い出し、今日も胸に刻むのでした。
「いちゅかまた井の国に・・・きっと!」
おしまい
“拝啓、ご先祖様ー「子孫からの手紙」”
2012年4月27日
彦根城 表御殿
とてとてとてとて!
表御殿の緋色の絨毯の上をカモンちゃんが走って行きます。
向かう先はもちろんお家元のお部屋です。
「ひこなん、ひこなん!」
「どしたんでしゅか、カモンちゃん?」
「うむ、実は今日かよ殿が真に興味深い書物を買ってきたなり、これなり!」
「あいあい!」
「なんと!ひこなんも手に入れてたなりか?」
「あい、実は秋子しゃんが見つけて買ってきてくりたんでしゅよ」
二人の手元にあるのは本日発売したばかりの“文藝春秋SPECIAL 歴史特集”でした。
「ならばひこなんも既に特集記事には目を通したなりな」
「あい、去年ひこにゃんに刻まれた記憶を呼び起こしてくりた素敵な記事でしゅ!」
「うむ!」
その特集の内容というのは、現代まで脈々と血統を守り続けている戦国大名の子孫の方々が、偉大なる祖先に語りかけるように書かれた記事で、“拝啓、ご先祖様ー戦国大名「子孫からの手紙」”という記事でした。
伊達や真田、武田に長宗我部と錚々たる名士に並び、現代の井伊家の当主・井伊直岳氏もその一人として、彦根藩祖・井伊直政公に向けて書かれています。
「ふふふ・・・
虎松しゃんだけでなく、ひこにゃんには懐かしい名前のみんなが載ってましゅ!」
次郎しゃんに南渓しゃん、直親しゃん、直盛しゃん、直平しゃんも・・・」
「ふふふ、ちゃんとカモンの名前も載っているなり♪」
「しょうでしゅね」
「直政公が家康公に仕えるまでの儚い命脈は、井伊家に関わりがある者達以外には、直岳殿が書かれているように世間の多くは知らないなり・・・」
「まぁそうでしゅよね、次郎しゃんの名前を出しても多くの人はかぶりを振るはずでしゅから」
「我ら井伊家の者にとっては決して忘れ得ぬ偉大なる先人達なり!
今日は良い物が読めたなりな」
「あい、ひこにゃんも久しぶりに懐かしい顔ぶれを想い浮かべる事ができたんでしゅ!」
そう言いながらお家元は、かつて駆け抜けた井の国での日々を憶い出し、今日も胸に刻むのでした。
「いちゅかまた井の国に・・・きっと!」
おしまい
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