サヨナラ、鹿島のアツト

アツトの移籍話が出てから、よーやく正式発表となりましたなぁ。
このまま順調に行けば、Ｗ杯後にはサヨウナラ・・・。
とはいえ、いざ発表されると寂しいモンですわなぁ（´・ω・｀）

ここで区切りをつけるという意味でも、
アツトのこれまでの４年半を、
一緒に振り返って頂けますやろかー。


内田篤人・・・２００６年入団。

そのころの鹿島の右ＳＢには、ナラさんが在籍していて、

↑元祖ウッチーもおりましたなぁ。
あっ、これは宮崎キャンプの時の様子です。

萎縮しとったのか、随分小さなって存在感ゼロ(;´∀｀)
『ぴよぴよのヒヨっこちゃん』でしたネ。
やたら大ちゃんが世話焼いとったなぁ。

初めてアツトを見た印象はというと、

「この子、見た目は全然気にせぇへん子なんやなぁ」
「顔小っちゃいなぁ。体細っっそいなぁぁ」

といったカンジで、今で言う、
『イケメンＪリーガー』の面影は、全く見当たりませんでした( *´艸｀)

でもキャンプの時から、当時のアウトゥオリ監督に見初められて、
すでにレギュラー組に入っとりましたね。

もしこれが昨年までのオヒゲの監督さんやったら、
アツトはここまで大成してへんかったんかなぁ・・・と思ったり。

ナラさんの怪我とかもあったし、
色んな意味で、何かを持ってる坊ちゃまなんやろなぁ・・・
と今となっては思ってみたり・・・。

アツトはキャンプから帰っても、そのままレギュラーが続き・・・

↑開幕戦でスタメンデビュー。

アントラーズで新人が開幕スタメンを張るのって初めてなんですねぇ。
そらもう見た目はオドオドしてるわ、体は細っそいわ、
大丈夫かいなぁ・・・と心配しましたけども・・・

↑結局フル出場。
関係ないけど、大ちゃんの汗の量が尋常じゃないわなぁ。

見た目オドオドしてるわりには、
特別足を引っ張ることもなく、
おまけにＰＫまで取って、上々すぎるくらいのデビューやったんちゃいますか。

ベビーフェイスのわりには、心臓が強いってコト、
この頃はまだ分からんかった・・・。

しかも諸先輩がたは、代表クラスの選手ばかり。
ずーっと一緒にやってきたら、イヤでも心臓強なりますわなー。

この年の５月、
新社会人なら『五月病』にでもかかりそうなモンですけど・・・

↑もうすっかりチームに馴染んどったのです。

↑もちろんフィクションでっせー。

ルーキーイヤーから、U-19代表にも名を連ねてたので、
クラブと代表の狭間で、ツライ思いをすることも多々ありましたなぁ。

この年、鹿島のナビスコ決勝進出が決まったものの、
アツトはアジアユースの代表で、
ナビスコ決勝に出ることが出来ず、。
アツトもサポも悔しい思いをしましたね。

ゴール裏からは、代表とクラブとの間で、
板ばさみになる状況を批判するメッセージが上げられ、

↑それを見つめていたアツト。
本人もどうにもならん状況やったので、
余計辛かったんちゃいますかね（´・ω・｀）

そしてユース代表だけじゃなく、
オールスターでも１年目にして選出。
（オールスターカムバック・・・）

↑当時、クラブを代表する選手たちに囲まれ、
遠慮がちに参加しとりましたなぁ。

入団したころは、ポキッと折れそうなマッチ棒くんやったので、
こりゃすぐに怪我して戦線離脱しそうやな～と心配しとったんですけど、
意外に強かったですね。

シーズン終わるころには、
『鹿島の右SBは内田篤人』が当たり前になっとりました。

そして翌年。
退団したナラさんから伝統の『背番号２』を引き継ぎ、
さらに飛躍していったアツト。

そんなアツトの頑張りもあって・・・

↑長らく獲れてなかったタイトルが獲れたのは嬉しかったですね。

優勝決まった時、泣いてはりましたなぁ。
あんまり人前では泣けへんので、、
よっぽど感情が高ぶったんでっしゃろか。

それともこの頃はピュアだったのかしらネ・・・(つω｀*)

そうそう、アツトと言えば・・・

↑オコチャマ大好きですねぇ。
練習後は、死んだ魚みたいな目ぇしてはりますが、
オコチャマ見る時の目はイキイキしてました。

そしてリーグ優勝そのままのイキオイで突入した、
天皇杯決勝では・・・

↑アツトのシュートが炸裂し、見事優勝～。
11冠をあっちゅー間に達成しましたね。

この年には、とうとうA代表召集がかかりました。

岡田メガネはんに気に入られ、
すっかりA代表にも定着しましたね。

ただ・・・この頃ですかいな、
アツトの元気がなくなってきたのは。

↑代表召集で、キャンプは途中合流。
癒しの『さやえんどう』とも、なかなか会えず（´・ω・｀）

鹿島の春季キャンプはフィジカル中心。
地獄のキャンプですけども、
ここで１年戦えるだけの体力を身につける大事なキャンプに参加出来ず。
精神的にも肉体的にも、
余計に不安に感じていたようですネ（´・ω・｀）


代表とクラブの両立が大変やってこと、分かってるつもりですけど、
ワテが思ってる以上に大変なんやろな。

特にコージー先輩が言うように、
アツトはSBの選手なので、攻守にわたっての『上下動』が多く、
他の選手以上に苦しかったでしょうね。

ゲロったり、骨折ったり、そらもう大変（´□｀|||）

この年にはすっかり垢抜けてもうて。
ファッション誌に出たり、ヘアスタイルも気ぃ使こて、
オナゴからの人気も相当UPしましたね。

↑そして最終節には連覇達成。

残念ながらACLもナビも天皇杯も獲れませんでしたけど、
またもや優勝に大きく貢献しました。

本人的には怪我での離脱もあって、
納得いくシーズンやなかったみたいですけど（´・ω・｀）

そして２００９年。
Ａ代表に定着したアツトは、
『疲れてないっす』『大丈夫』が口癖になってもうて・・・。

カラダもココロも、いよいよ悲鳴あげとったんちゃうんかいな（´・ω・｀）

 

↑練習中もどこか元気なかったのぅ。
いや、毎日見てへんから、知らんけども(;´∀｀)

ワテもアツトのこと散々『マッチ棒』って言いましたけど、
そんな冗談が通じんくなるくらい、

↑使用後のマッチ棒みたいになってもた
（モトもマルキも心配）。

↑アツトが３人くらいおったらなぁ。
ローテーションしながら、休ませられるのになぁ。
（ついでにはっつぁんも３人分スタンバイ）。

攻撃参加は年々少なくなってきたものの、
守備の貢献はデカかったですよ～。

広い範囲をカバーして、よう頑張ってはったと思います。
アツトの『神クリア』がなければ、優勝もなかったですし・・・。

2009年の優勝にも貢献。

↑オリベはんに拉致られて、ゴル裏に来たアツト。
この日誕生日の監督を祝ってあげてぇ～と、
ゴル裏にアピってはりました。

 

 

↑シャンパンファイトの決まり文句となった、
『メリークリスマス』・・・もう聞かれへんのな。

 

そして今年2010年を迎え、またまたキャンプは不参加（´・ω・｀）

必勝祈願には間に合いましたが、絵馬に描かれた
『笑顔』の文字見てたら切なくなりました。
何かかわいそうな子みたいやった(=ェ=｀;）

欧州の冬の移籍市場でアツトの名前が挙がったものの、
移籍することなくＪ開幕を迎えましたが、
Ｗ杯前に、とうとう正式オファーが来ましたね。

それまでずっとアツトのこと『コドモ』『コドモ』やと思ってて。
大好きな鹿島を、大好きな雄飛寮を、
離れることはないと思うておりました（結婚しても寮におるんやろ）。

わりと堅実なタイプやし、
海外サッカーにチャレンジする勇気があるなんて、
思えへんかったんですけども、
アツトはいつの間にか、
すっかり『プロのサッカー選手』になり、
『日本を代表するサイドバック』の選手になり、
日本のサポーターの元から巣立って行くまでに成長してたんですねぇ。

↑同じサイドバックとして、アツトに大きな影響を与えたアライバさん。
ＪにアライバさんのようなタイプのＳＢがいないこともあって、
アツトはずっとこの人の背中を追い続けてきたんちゃうかな。

アライバさんも寂しいんちゃいますか。
アツトのこと、信頼しとったでしょうし。

そして鹿島の内田篤人としてはラストとなってしもた『名古屋戦』。

残念ながら怪我でベンチーズとなったワケですが、
プレーが止まると、走ってボトルを配給したりと、
たとえ試合に出られなくても、チームの為に働いとりました。

この日はモトの復帰試合で、モトコールをするゴール裏を、
目に焼き付けるかのように、ジィィィ～と見つめとりました。

試合後には、勝利に沸くサポーターの前から去っていくアツトの後姿が、
妙に寂しげでしたなぁ。

↑仲良しのヤスを呼び止め・・・

↑記念撮影。
ここにササキングがいなかったのが残念（´・ω・｀）

一瞬振り返って、

サポーターにお別れ。

 

その後空を見上げたんですけど、
この時何を思ってたんでしょうね。

そして振り返らずにピッチを後にしていったアツト。

結局これが、『鹿島の選手』として見る最後の姿となってしまいました。

朝日新聞のインタビューで、Ｗ杯について、
「悔いを残さないこと」とコメントしてますね。

『あと５㍍全力で走ればチャンスになっていたのに』

『あと１秒、集中していればピンチの防げたのに』

・・・という後悔のない90分にする」

「『年下の僕が最初に行きます、
死ぬ気でやります』という覚悟で臨む」

と相当な覚悟を持って南アフリカに向かっているようですが・・・。

その土俵をも与えられないのだろーか・・・

この大会が、アツトにとって（大ちゃんにとっても）、
新しい大きな１歩となる舞台になることを願ってやみません。

そしてＷ杯が終わったら、海外で色んな経験をして、
選手としてもニンゲンとしても、大きく成長するんでしょうけども、
そんなアツトの奮闘を、日本から見守っていきたいですネ。

まずはコージー先輩に教わった『ヘンなドイツ語』を駆使し、
チームに馴染んでいただきましょう