宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

衛星データから作られた“地球のバリア”

2014年05月15日 | 地球の観測
磁気圏は、宇宙からの高エネルギー粒子をブロックする防護壁の役割を果たしています。
今回、この地球の磁気圏のモデルが人工衛星のデータから作られたんですねー
太陽風の影響を受けながら
変動する地球の磁気圏。

観測データが用いられたのは、
ヨーロッパ宇宙機関の地球磁気圏探査衛星“クラスター”、日米共同の磁気圏尾部観測衛星“ジオテイル”、
アメリカの高緯度磁気圏観測衛星“ポーラー”と磁気圏観測衛星“テミス”です。

そして今回、
これらの観測データに基づいた地球の磁気圏モデルが、ロシアのサンクトペテルブルグ大学で作られることになります。

常に大きく変動する磁気圏の構造を知るために、太陽活動が磁場に与える影響を、
膨大な観測データからモデル化した今回の成果は、上記衛星による1995年から2012年までのデータに加え、太陽観測や地上観測のデータも補完していることです。

これまでデータ化されていた磁気圏赤道部だけでなく、太陽風のプラズマ粒子が入り込む高緯度領域も含め、全球的にカバーされているんですねー

地球を取り囲む磁気圏は、太陽や宇宙の彼方からやってくる、高エネルギー粒子をブロックしてくれる重要な防護壁といえます。
現代の人間社会に欠かせない宇宙空間利用において、こうしたモデルが磁気圏の詳細な把握に役立つようです。


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