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JAXAが発表! 日本の新型ロケットの名称は“H3”

2015年07月04日 | 宇宙 space
H-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機として開発中の新型基幹ロケット。

このロケットの名称がH3に決定したと、
宇宙航空研究開発機構“JAXA”が発表したんですねー


名付けの法則

名称の「H」は、
これまでのH-Iロケット、H-IIロケット、そしてH-IIA、H-IIBロケットといった、
液体水素を使うロケットの系譜に連なる機体であることを示しています。

元々この「H」は、水素の元素記号「H」から採られていたんですねー

また、これまでHシリーズのロケットが培ってきた信用度を、
受け継ぐ狙いもあったそうです。

「3」となった理由については、
H-IIAがH-IIの改良型であったのに対し、
コンセプトを根本から見直したロケットだから。

なのでH-IICでなく、
2から3へ、数字がひとつ新たに加えられました。
新型基幹ロケットH3

ただ、これまでの法則に合わない部分もあったりします。

それは、N-Iに始まり、H-IIA、H-IIBにいたるまで、
数字の部分にはローマ数字が使われてきたこと。

H3では、アラビア数字の「3」が正式な名称になり、
Hと数字の間にあったハイフンも省かれているんですねー

JAXAによると「IIと混同しない明確さ」と、
「報道などでの実質的な認知度・知名度」が、その理由だそうです。
 

愛称もつくかも

名称はH3に決まったのですが、
JAXAによると、なんらかの愛称を与えることを、
プライムコントラクターの三菱重工業と検討するそうです。

“HTV”が“こうのとり”だったり、
“セレーネ”が“かぐや”だったりするヤツですね。

ちなみにH-IIAロケットには、
当初、“金太郎”というびみょ~な愛称が与えられる予定でした。

でも、先代のH-IIロケットが5号機と8号機で連続失敗したことで、
見送られたという歴史があったんですねー

H-IIAは順調に打ち上げ実績をのばしているので、
H3に“桃太郎”や“浦島太郎”の愛称がついたりして…
どこかの携帯キャリアみたいですね。


H3ロケットが目指すもの

日本は、ヨーロッパやアメリカ、ロシアがシェアの大半を握る、
衛星打ち上げ市場へ本格的に参入することを目指しています。

それには日本が、
ロケットを自由に打ち上げることができる自律性を確保しつつ、
国際競争力を高めることが必要になります。

これを実現するのが、
現在運用中のH-IIA、H-IIBロケットの後継機となる、
H3ロケットなんですねー

H3に向けた研究は2011年度から始まり、
2013年から開発に入り、2015年度は基本設計が行われています。

今後、各種システムや部品などの設計や、
H3で必要になる技術の要素単位での試験が行われることになっています。

開発が順調に進めば、
2020年度には試験機が打ち上げられるようですよ。


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