藻blog.

水曜どうでしょうとお買い物の依存症。

河津七滝と天城越え

2010年09月13日 | Weblog
下田まで行く途中に運転休憩で河津七滝ループ橋のふもとの
河津七滝(かわづななだる)に寄ってきました。
公共無料駐車場に車を停めて川沿いの遊歩道を歩きながらの滝巡りです。


初景滝では何か意味のありそうなブロンズ像が飾られていました。

科学的に何の根拠も無い「マイナスイオン」はネタでしか言わないけど
自然の中を歩いた先にあった滝の霧状に舞い上がったしぶきがすごく心地よかったです。
マイナスイオンをたっぷり吸収できた感じです。

河津七滝は「るるぶ」に書いてあったから寄ってみただけで何も考えてなかったけど
その川沿いの遊歩道にあった食事処『肉月』にフラリと立ち寄ってみたら
これがまた最高にイイ感じの雰囲気を持ったお店でした。



入り口となる遊歩道の石段前には手作り看板が置かれているんだけど
石段はずっと奥まで続いているので入口からだとお店が見えずちょっと怪しげな雰囲気。
実際、店の前の看板を見て興味はもつものの
石段の雰囲気とか色あせた看板に躊躇や戸惑いを隠せない人達がけっこういたしね。



石段をズンズンと歩いて行ったその先には
東北の古民家を移築したという全然店っぽくない建物。これが逆にすごくイイ!

ちょっとドキドキしながらお店の中に入ると
土間には古民具がさっきまで使っていたかのごとく置かれており
外観以上に完璧すぎるノスタルジックな空間が広がっていました。

僕が行った時にはお客さんが居なかったので
1階の囲炉裏端と2階の屋根裏の場所どこでもいいですよと言われたので
甘夏のカキ氷を頼んでから2階で待たせてもらう事にしました。


昔のちゃぶ台をいくつも並べてあります。ちぐはぐ感がカワイイ。

2階は低い小さめのテーブル席が4卓と椅子に腰かける事が出来る小さいテーブルが3卓で
ところどころに置かれた古民具とともに手作りの竹炭細工が売ってたり
お店の子供のものかな?生活感あふれる雑貨や水槽が置かれていたりします。



窓の外の竹林を抜けてくる風を感じながらマッタリとしていると
とても優しい気持ちになってきます。このお店、座っているだけで幸せになれるよ。

この空間と時間を楽しみつつボーっとしていると注文したカキ氷が運ばれてきた。



ふわっふわの新雪のごとく削られた氷が山盛り。
まるで、まんが日本むかし話で出てくるご飯みたいな山盛りです。
氷の上にはミカンの皮の甘く煮詰めた手作りマーマレードがポンと乗ってて
添えられている小さなポットの中には
お好みで追加できるミカンの粒々入りソースが入っています。

氷と一緒にマーマレードを食べてみると
柔らかく優しい甘さの中に柑橘類のさわやかな香りがフワッと広がります。
このかき氷はとても美味しい。
パクパクと半分ほど食べ進めたところでマーマレードが終わったので
残りの氷はポットに入ったソースをかけて食べることにしました。

「!?」

てっきりマーマレードの甘さを予想していたからビックリした。
柑橘類そのままの酸っぱさのソースだった。
正直、最初の一口目では「酸っぱ!・・マーマレードじゃないのかい・・」と落胆したけど
食べているうちに「このミカンそのままの酸っぱさも良いんじゃね?」と思えてきて
食べ終える頃には「甘いものがあのまま最後まで続くよりも
最後にさっぱりと食べ終える事が出来るこの柑橘ソースが絶妙すぎるだろ」と
店のセンスに脱帽どころかカツラまで取って土下座しちゃうほどにヤラレちゃいました。
いやぁ、まさかかき氷でこれほどまで感心することがあるとは思わなかったです。

この一回期待を裏切ったかに思わせておきながら
最後により大きな満足を与えるおもてなしの技術はまさに「千利休」ですよ。素晴らしい。

今回はたまたま運転休憩の為に立ち寄って、たまたま目に付いたから店に入っただけなので
そんなにゆっくりする時間も無くてかき氷を食べただけで店を出て出張先に出発しちゃったけど
今度はこの店で食事をする為に6時間かけて伊豆まで来てもいいなって思いました。

ここは本当に良いお店でした。



-----(そして、下田出張が終わり帰る途中のお話)-----


一緒に調査をしていた先生に
『帰る途中に「浄蓮の滝」に寄って「わさびジェラート」を食べてから帰ろう』と誘われたので
浄蓮の滝に行ってきましたよ。


浄蓮の滝

演歌の名曲で『天城越え』という曲のがあるのは知っていたけど
サビの「あまぎぃぃぃごぅおぅえぇぇぇ~♪」って所をものまね王座で聞いたことがある程度で
歌詞の部分なんて全然知らないし
歌ってるのは「松居直美じゃないしなぁ~?」っていうレベルでしか知らなかったです。
なので、天城越えの場所って演歌に出てくるくらいだからどうせ東北の方にある峠かと思ってたけど
伊豆の峠だったのね。運転中カーナビみてて「ここかよ!」と驚いた。

その程度の知識なので「浄蓮の滝」も現地に行くまで
ごく普通の観光スポットくらいにしか思っていなかったけど
滝を見物でる場所に行くと「天城越え」の歌詞と石川さゆりのプレートがバッチリ岩に埋めこまれてて
「天城越え」を知ってる世代にアピールしまくりでしたよ。
近くにはワサビ田も作られていて
見てる時は「なんでこんな所にワサビ畑があるんだ?」って思ったけど
ついさっきYoutubeで動画を探して見てる時にその謎が解けた。あぁ、これも歌詞に出てくるのか。
『天城越え』の歌を知っていたらもっと楽しめた観光スポットでしたね。




と、何となく滝観光を終えたところで
ここに来たら絶対食べなきゃダメだという飯倉の「わさびジェラート」を食べました。
なんか有名なお店らしいです。



初級・中級・上級があるけど頼んだのはもちろん「上級」。
こういうネタ系のものを行く時には出来る限り無理をした方が面白いと思います。

上級は初級の5倍辛い『激辛』と説明があったのでかなりドキドキしながら口にしたけど
冷たいせいなのか、それなりに辛いとは思うけど
ワサビのツーンってした感じは無くてなんとなく普通に食べれちゃう感じ。
だからといって「そのジェラート美味しい?」と聞かれたら美味しいわけでもなく
辛さも美味さも中途半端すぎてリアクションに困る。

ワサビってだけで辛そうなのに、さらにそのシリーズの最強の辛さという事で
食べた瞬間にボクシングのヘビー級チャンピオンにフルスイングで鼻を殴り持ってかれるくらいの
爆裂なダメージを覚悟して食べたんだけど
実際食べてみたら購入前の言葉のインパクトが強すぎてぶっちゃけ拍子抜けだった。
確かに初級や中級も一口食べさせてもらって比較してみたら
それらよりは若干辛かったけれども
だからといって、この程度の辛さで上級というのはなんか納得できない。
上級っていうくらいなら食べれるか食べれないかのギリギリの
涙目で食べなきゃいけないくらいの辛さがほしかったな。
食べてても口の中が無駄にピリピリと痛いだけだったっていう印象。

まぁ、1回食べれば十分っていうネタ系アイスにありがちな結論でした。
ネタとしてはまぁまぁ楽しめるけどこの程度の変わり種アイスは最近は珍しくなくなってきてるので
どうせネタにするなら信州・諏訪湖の「バッタソフト」くらい振り切ったインパクトが欲しいなと思う今日この頃。
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